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試合をすると当然ながら実力の異なる人と対戦します。

その差がかなり大きいとどうしていいか試合中に戸惑ってしまうことがあります。


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 心の持ちよう
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私はこれまでに0-11でゲームを失ったことが8回ありました。

内3回はレベルが離れすぎている同一人物で、何度試合をしても絶対に1ゲームも取れない人でした。

かなり強い方と対戦すると、いろいろな感情が脳裏をよぎります。

1)面白いように得点を決められてしまう。

2)自分の展開に持ち込めない。

3)点が取れないままだと0-11になる恐れがある。

誰しも人間なので悔しかったり情けなかったりすることはあります。

さらに途中で焦ってしまい、強い相手には100%の力でぶつからなければならないのに60%の出来だったという場合もあり得ます。

ではどう自分の気持ちに折り合いをつけるべきか。

結論としては必要以上に落ち込まず、現実をそのまま受け止めるしかありません。


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 客観的な分析
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60%の出来というのも自分が勝手に考えた分析でしかありません。

本当に調子が出ていなかったのでしょうか。

自分より上手い人はそうでない人より返球がシビアです。

そのためレシーブで返ってきた球が想定よりも食い込んできて、十分な体勢で3球目攻撃を打てていなかったのが原因だったりします。

他にもツッツキで返ってきた際、通常はどの位置に送るかを重視して回転量はそこそこである場合が多いと思います。

上手い人なら以前ご紹介した回転量をMAXにして、コントロールや安定性を落とし気味にした超絶ブツ切れツッツキが来ることもあります。

あまり強くない人はそれに対し、いつもと同じ3球目攻撃を仕掛けネットに当ててしまいます。

3回程度同じミスをすると、あの種の返球は打ってはダメという判断に切り替わり、ツッツキで返さざるを得ない状況に追い込まれます。

では逆に上手い人に対し真似をしてブツ切れツッツキを送るとどうなるか。

初見のボールなのに1発めから回転量を見抜き、上体をググッと落としたかと思うとループドライブで持ち上げてきます。

あるいは回転軸を横向きに上書きしてチキータで打ってくる人もいます。

そういう選択肢が取れる技術だけでなく、瞬時の判断、実戦で使えるだけの安定性などを考えると、上手い人になる道のりは大変険しそうです。


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 受け止め方を変える
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3球目強打が封じ込められると欲求不満が高まります。

どうやれば気持ちよくひっぱたくことができるかを考えると、安直な解決策はロングサーブを出すことです。

そうすれば長い順回転のボールが返ってくることが多いので、取り敢えず打ち込むことはできそうです。

ロングサーブの比率を上げることを否定はしませんが、多用になると私は否定的です。

強い人はラリーだって上手いはずですし、そもそもの考えが少し虚しいように思います。

このレベルの人に対戦してもらえるという別視点からの捉え方はどうでしょうか。

あり得ない返し方をされた時は、一種の手品を披露してもらえたと感謝するのです。

ある返球に対し「おぉっ」とつぶやいてくれる上級者もあり、このレベルの人にも有効なんだと分かることがあります。

またどのレベルの対戦相手でも、毎試合が全て次につながるデータ収集の場だという受け止め方もあります。


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 0点でもいいじゃないか
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0-11になったらどうしようと焦る気持ちはわかります。

でも仮にヤケクソのスマッシュを叩き込んでネットインした結果、1-11だったとします。

それって意味があるでしょうか。

普通にやって0-11のほうがいいと思います。

スコアが0-7くらいになると、相手はやや消極的にしてくれる場合もあるでしょう。

ただしカットマンなら消極的になると、本職のカットに専念しがちなので変化に引っかかり結果は同じかもしれません。

世界トップクラスの実力が拮抗している相手同士でも、たまに0点ということはあります。

ことさら悲観するのはやめ「はぁー、0点か」程度のつぶやきのあと綺麗サッパリ忘れましょう。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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