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諸行無常という言葉があります。

この世のものは常に変化し続け、変わらないものはないという仏教の教えです。

いきなり何事かと思った方がいらっしゃるかもしれません。

ここでは卓球に関することを書いているので、つまり卓球のルールも無常(無情ではなく無常)だということをお話します。

過去に卓球のルールがどのように変わっていったか振り返ってみたことが何度かありました。

今回は将来におけるルール改正を予想してみたいと思います。


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 他競技の動向
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もしかすると将来的にはサーブがネットに当たって相手コートに入ってもレットとはならず、そのまま競技継続となるかもしれません。

卓球以外にもネットでコートを区切り、それを境に双方に分かれて競技する形式のスポーツはいくつかあります。

知名度の高いものでは、バドミントン、バレーボール、テニスがあります。

それら競技でサービスがネットに接触した後、相手コートに入った場合の扱いが段階的に変更されています。

まずバドミントンはレットとはならずそのまま競技継続でした。

バレーボールは失点でしたが、1999年にそれをやめプレーを続けることに変わりました。

テニスは現状卓球と同様レットです。

しかしレットとはしないルールがメジャーではない大会で増えているのです。

そしていずれはウィンブルドンなどの主要大会でも採用されるのではという話が出ています。

つまりサーブのレットはなくしていく流れだと言えるでしょう。

ネットにほんのわずかに触れただけでほぼ影響はなさそうな場合が多いのに、全てやり直しとなるのは理解を得られにくいという考えがあります。

至近距離でギリギリの場所を狙っている卓球は、ボールがネットに触れる場面が多めです。

2度3度とレット(要するにプレーの中断)が続くと観戦者はプチストレスが蓄積してくるでしょう。

従ってサーブのネットインだけをレットとして特化せず、ラリー中にボールがネットに接触したときと同様、プレーを継続するでいいのかもしれません。


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 運命の分岐点
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ネットインしたボールがどちらに有利または不利に働くでしょうか。

どちらかと言えば、ネットインボールを打たれた側に不幸が訪れる場面が多いと思います。

少しかすっただけでもボールの進行方向や回転に乱れが生じます。

相手の打球フォームや軌道を元に予測した動きをするので、瞬時にそれを補正しなくてはなりません。

上手い人なら二枚腰と言われる踏ん張り直しで、十分な回転のドライブを叩き込むこともできます。

それでも変化の度合いやブレた状況が悪いと、とっさの猫パンチショート、攻撃マンであってもしのぎのカットやロビングなどの対処を強いられます。

最悪のケースはネットがショックアブソーバーになり、ボトッと落下するパターンです。

何もできずただ虚しさだけが漂います。

バレーボールやテニスではネット際への落下は少なめですが、卓球やバドミントンは多めです。

バドミントンはボールではなく羽がついたシャトルなので、ネットの上にシャトルが乗って静止する、あるいはネットを超えたシャトルが引っかかったままの状態になるという珍事も発生します。

それらは流石にレットとなりやり直しとなります。


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 甘いボールにもなり得る
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パーセンテージは低いものの、ネットインを食らった側に幸運の女神が微笑む場合があります。

ふわっと浮いたチャンスボールになった時です。

気をつけなければならないのは変な回転が入っている可能性が高いことです。

浮き上がり具合が少なめなら、7割の力でひっぱたく、ドライブを混ぜたスマッシュにする、意表を突いてカットスマッシュにする、などの選択肢もあります。

そのへんの見極めを0.01秒で行ったあとは勇気を持って叩きこみましょう。

それなりに浮き上がっていれば絶対に強打で決めるべきで、失敗しても原因は無謀な判断ではなく打ちミスだということです。


サーブのネットインをレットとしないようルール改正が行われれば、揉める要因も1つ減ることになります。

レシーブを払ってミスしたように見えたのですがレットだったと主張をし、揉めたことは世界選手権の決勝戦でもありました。

まずは限定的な大会で試験導入し意見を聞いてみてはどうでしょう。

私はネットインサーブはプレー継続でいいと思います。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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