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卓球の試合でもときおり審判から注意があり、イエローカードやレッドカードが出されるのを見たことがあると思います。


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 サーブは要注意
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よくあるのがサーブに関する違反です。

トスの高さが低い、真っすぐに上がっていない、手の平をちゃんと開いていない、といったものや、フリーハンドで球が隠れている、インパクトの瞬間が見えづらいなどの注意もあります。

指摘だけに留まる場合やイエローカードが出される場合もあります。

そして同じ行為が繰り返されると失点につながります。

こういう原因の分析だけだと、あぁそういうことなんですねと、さらっと終わりそうですが、サーブの指摘に選手が反発してくることは多く、毎日世界のどこかで揉めていると思います。

審判は単にダメと判定するだけでなく、どの点が悪いのか端的に指摘します。

それに対し、選手はサーブのジェスチャーを二度三度と繰り返し、この出し方でどうして問題があるんだとお怒りのシーンを目にします。

両手を広げて「信じられない」といったポーズを取ることもあります。

大抵は厳しい審判だったら注意されるかもしれない微妙なサーブを出している選手本人に問題があり、理不尽な判定はほとんどありません。


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 普段の仕草を再点検
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他に出される警告としては、頻度は高くありませんが以下があります。


◆遅延行為

本人に遅延させる気がなくても、構える前にやたらと間合いを取ったり、サーブの前に何度も床にボールを突いているとイエローカードが出されることがあります。

緩慢な動作で後ろに転がったボールを取りに行くのも、遅延行為とされる場合があります。


◆粗野な行為

暴言、侮辱、威嚇の他に、腹を立ててラケットを投げてもイエローカードが出ます。

ネットインしたボールを返そうとした時など、不可抗力でラケットが手から離れてしまった場合は大丈夫です。

また軽く上にラケットを投げ、手でキャッチする程度ならあまり問題ありません。

明らかに腹いせで台の上に投げつける行為は見ていても大変不愉快なので、審判の方は臆せずカードを突きつけて欲しいと思います。


人間は無くて七癖で、ある状況になると特定の動作を取ってしまうことがあります。

外国の某女性選手で、ミスショットをした時にラケットを鋭く下に振り下ろす癖がある人がいました。

立っている位置によってラケットが台にぶつかることがあり、一度イエローカードを出されました。

試合の最後に痛恨のスマッシュミスをして負けましたが、その時も悔しさでラケットを振り下ろしたと思うと豪快な音を立てて、卓球台の上にラケットが転がっていきました。

試合はそこで終了していたのですが、審判はレッドカードを出しました。

ラケットを投げてしまった本人は、神妙に詫びていました。

従ってこの最終ポイントは、対戦相手にとっては2点に相当していました。


不注意や誤解は時としてあります。

韓国のK選手は試合中、靴の紐を直そうと台の縁に伸ばした足の靴底を乗せた所、イエローカードを出されてしまいました。

恐らく普段もそういうことをしていたのでしょう。

ちょっと軽率でしたね。


日本のH選手はサーブを出す際に相手にガンを飛ばす、もとい、険しい表情で相手を見つめることで有名です。

得点した時はそれを上回る気合の入った形相で、相手に向かってガッツポーズを取ります。

ある審判にはこれが過剰な威嚇行為と映ったようで、イエローカードが出されてしまいました。

その後は視線を別方向に向けることで、レッドカードには至りませんでした。


今年のジャパンオープンで石川選手はボールを故意に蹴ったと見なされ、相手にポイントが加えられました。

まさかの判定に、会場のお客さんから審判に大きなヤジが飛び、一瞬異様な雰囲気になりました。

幸いにも抗議が認められ、失点にはなりませんでした。

その試合は見事勝利を収めましたが、大事な局面でああいうことがあるとその1点だけでなく、全体の流れを左右しかねませんね。


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 ベンチの監督も退場処分
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警告は対戦中の選手だけでなく、ベンチにいる監督や控え選手に出されることもあります。

得点時のガッツポーズや単純な歓声は問題にはなりません。

興奮して過剰な声かけをしてしまうと、退場処分になることがあります。

アドバイスやサインにつながるような行為も警告の対象となります。

ダブルスのサインを盗み、それを伝えるようなことは禁止です。

両面のラバーが同色だった昔は、裏ソフトとアンチラバーのどちらでサーブを出してくるかをベンチからサインで伝えていたことがあったそうです。

仕切りのフェンスの前に手を出すなど、さりげない仕草で伝えていたとのことです。

でもそういうところも審判はしっかり見ていて、疑わしい行為があれば注意を与えていました。

両面黒なのに離れたベンチから分かるということは、ラケットを反転させる動作を目で追い、ラバーを見極めていたのでしょうか。

送られたサインを見る選手も、目線が不自然にベンチ方向に向いていると審判や相手選手に不審に思われますので、事前訓練が必要だったはずです。

もちろん褒められる行為ではありませんが、こんなことまでさせてしまう両面同色は禁止されて良かったですね。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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