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今回はT2リーグについてお話しします。

正式名称は「T2 ASIA-PACIFIC TABLE TENNIS LEAGUE(T2アジア太平洋卓球リーグ)」で、長いためここでは便宜上T2リーグと省略します。

よく似た名前でTリーグというのを聞いたことがある方もいると思います。

Tリーグ:日本の卓球リーグで来年(2018年)秋に開幕の予定

T2リーグ:世界のトップ選手で構成されたチーム。今年アジアで開幕

TリーグとT2リーグは名前が似ているだけで全くの別物です。


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 どんなリーグなのか
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T2リーグは昨年設立され、先月の6月28日から30日にかけて第1ラウンドの試合が行われました。

アジアで行わる試合ですが、選手の国籍は限定されていません。

男女12名ずつ計24名の選手から構成されています。

日本から参加しているのは水谷選手、早田選手、張本選手の3名です。

選手は4つのチームに別れ、各チームには選手とは別にかつての名選手がキャプテンとして就いています。

チーム名はキャプテンの名前になっていて、パーソン、ロスコフ、メイス、江加良の4チームです。

ただし江加良(Jiang Jialiang)だけはJJと略されています。

試合の模様はライブ配信されていて、通常の卓球の試合とは異なる部分が随所にあります。


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 試合をざっと見て気づいた点
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最初に気づく点は、卓球台にセンターラインがないことでしょうか。

ダブルスの試合は行わないので、シングルス用に特化した台に仕上がっています。

リオ五輪と同じタイプの台ですが、天板は明るい緑ではなくつや消しの黒です。

台のフチを目立たせる白線だけで、中心線がないことに最初は違和感を感じました。

しかししばらく見ていると、余計な中心線はないほうが良さそうに思えてきました。

遠くに転がっていったボールを選手が拾いに行くことはありません。

テニスのように脇にボールパーソンが控えていて、別のボールを渡してくれます。

恐らく同一メーカーの同一製品であり、それなら同じ個体でなくても構わないという考えでしょう。

選手が何か気になってボール交換をしている場面を一度だけ目にしましたが、トップ選手でもおおむね問題はないようです。

会場はコートの両サイドにスペースがあり、一方は数段の客席が設けられ70~80名程度の観客がいました。

もう一方は選手が座るベンチと、その奥にソファが設けられていてよくわからない人が座っていました。

特別料金を払ったVIP客か、あるいはスポンサーの偉いさんなんでしょうか?


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 開催地情報
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第1ラウンドの試合が行われたのは、マレーシアのジョホールバルという都市です。

マレー半島のほぼ先端でシンガポールと地続きです。

私は過去に一度だけ訪れたことがあります。

シンガポールに行ったついでに、歩いて国境超えの経験がしたくてジョホールバルに入りました。

2時間程度滞在しただけで再びシンガポールに戻りました。

記憶に残っていたのは宝石店でした。

シンガポールの宝石店は日本と変わらないのですが、ジョホールバルでは宝石を並べているガラスケースの前に頑丈な鉄格子が設置されていました。

もちろん強盗に盗まれないための設備ですが、そういうことに備えないといけない街なのかと不安になりました。

そういうお店が3件あり、4件目に鉄格子なしの宝石店がありました。

なぜならそのお店の前にはマリオそっくりのひげおじさんが立っていて、ライフル銃を手にしていたからでした。


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 T2リーグが与える効果と疑問
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さてT2リーグの話に戻ると、試合はいろいろと特別ルールが採用されています。

デュースはありませんし、1試合24分の時間制限試合で何ゲームマッチという設定もありません。

意外に感じたのはスポンサーが付いたプロリーグなのに、選手のユニフォームのロゴ類が少なく大きさも控えめです。

ノースリーブやタンクトップなど衣類としてのバリエーションはユニークな一方、デザイン的には大変シンプルでした。

卓球のルールは今後も変更され続けるはずで、T2リーグで採用されている試みのどれかは将来実現するかもしれません。

私が一番良いと思ったのは1個のボールにこだわらない点でした。

ウェアがスポンサーロゴでゴテゴテになっておらず、選手への賞金や運営経費はどうやって確保しているのか、そのあたりが疑問として残りました。

いずれにせよこのT2リーグによって、卓球に感心を持ってもらえる機会が増えたのはとても歓迎すべきことです。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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