2011 .07.22
今回はラージボールについてお話しします。
「ラージボール」が初耳の方は、ピン球だけの話なのかと思われるかもしれません。
「ラージボール」は単にボールだけを指すこともありますし、「ラージボールを使った卓球競技」を指すこともあります。
卓球をやっている人の間では、省略してよく「ラージ」と呼ばれます。
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ラージボールは1988年に日本で生まれました。
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「ラージボール」が初耳の方は、ピン球だけの話なのかと思われるかもしれません。
「ラージボール」は単にボールだけを指すこともありますし、「ラージボールを使った卓球競技」を指すこともあります。
卓球をやっている人の間では、省略してよく「ラージ」と呼ばれます。
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ラージボールは1988年に日本で生まれました。
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もともと卓球はあまり体力のない人でも楽しむことができ、競技場所も身近なところに設けることができるという敷居の低いスポーツでした。
これはとても良いことであり、競技人口が多い理由の一つです。
しかし他方で、ボールに回転をかけることにより、非常に複雑な変化球を出すことができ、奥の深いスポーツでもあります。
また、比較的接近した位置で競技するスポーツなのに、ものすごい速さのボールを打つことも可能です。
この回転とスピードを極めることは、卓球をやる者にとって大きな醍醐味ですが、その反面でラリーを難しくする要素になっています。
これまで何度もルール改正が行われ、その多くはラリーが続くためになされた見直しでした。
ルール改正により一定の効果はあったものの、競技者によっては依然としてあまりラリーが続かないことがあるという状況でした。
そこで、一般の方でもラリーが楽しめるよう、ボールの回転やスピードをおさえ、レクリエーション色を強めた卓球としてラージボールが創設されました。
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ラージボールはどこが違うか?
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(その1)
まず、ラージボールだけあって、大きいボールを使います。
通常のボールは直径が40mmですが、ラージは44mmです。
逆に重量は、通常のボールが2.7gなのに対し、ラージは2.2~2.4gと軽量です。
そしてボールの色はオレンジのみとなっています。
このボールを打つと、どんな違いがあるか?
飛びません。
思いっきりひっぱたいても、ボヨ~ンと飛んでいくような感じです。
大げさに言えば、紙ふうせんを打っているような感覚といえば分かりやすいでしょうか。
また、独特の打球音がするので、初めて打つとボールにひびが入っているのではと錯覚する人もいます。
使用する用具は他にも一部違いがあります。
(その2)
ラケットに貼るラバーは表ソフトのみとなっています。
念のため補足しますが、粒高ラバーは使用できません。
これにより回転に対する影響が少なくなります。
通常の表ソフトを使っても問題ありませんし、ラージ向けに最適化した表ソフトも販売されています。
ラージ向けの表ソフトは、ぶ厚いスポンジで若干粒が高めのものが主流となっています。
ラケットは通常のものでも構いません。
ラージ向けのラケットもあり、軽量・高反発のものが比較的多いです。
(その3)
ネットが通常より2cm高くなります。
このあたりまでは、ご存じの方も割といらっしゃると思います。
さらにラージならではの違いと言えば以下の点があります。
(その4)
サーブを出す際のトスは、通常では16cm以上上げることになっていますが、ラージではこの高さの規定がありません。
※個人的にこの点は、ラージも16cm以上とするよう変更した
ほうがいいのではと思っています。
(その5)
ラバーの色は赤、黒以外の色も許可されています。
ただ、実際に販売されているのは(全て?ほとんど?)赤と黒ですが・・・
(その6)
デュース(10対10)になった後のルールが異なります。
これは結構意外に感じるかもしれませんね。
2点差がつけばそれで勝負が決まりますが、13点が最高得点となっていて、2点差がつかない場合でも先に13点を取ればそのゲームを取ったことになります。
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別にラージなんてするつもりもないし、、、と考えている方もいらっしゃると思います。
もちろん、興味のない方に無理におすすめしているわけではありません。
わずかながらも好奇心が湧いてきた方は、ボールだけでも試しに買ってみて体験するのも面白いですよ。
ラージ未経験者があのボールを初めて打つと、「なにこれー!」とびっくりしたあと、表情が緩むはずです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
これはとても良いことであり、競技人口が多い理由の一つです。
しかし他方で、ボールに回転をかけることにより、非常に複雑な変化球を出すことができ、奥の深いスポーツでもあります。
また、比較的接近した位置で競技するスポーツなのに、ものすごい速さのボールを打つことも可能です。
この回転とスピードを極めることは、卓球をやる者にとって大きな醍醐味ですが、その反面でラリーを難しくする要素になっています。
これまで何度もルール改正が行われ、その多くはラリーが続くためになされた見直しでした。
ルール改正により一定の効果はあったものの、競技者によっては依然としてあまりラリーが続かないことがあるという状況でした。
そこで、一般の方でもラリーが楽しめるよう、ボールの回転やスピードをおさえ、レクリエーション色を強めた卓球としてラージボールが創設されました。
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ラージボールはどこが違うか?
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(その1)
まず、ラージボールだけあって、大きいボールを使います。
通常のボールは直径が40mmですが、ラージは44mmです。
逆に重量は、通常のボールが2.7gなのに対し、ラージは2.2~2.4gと軽量です。
そしてボールの色はオレンジのみとなっています。
このボールを打つと、どんな違いがあるか?
飛びません。
思いっきりひっぱたいても、ボヨ~ンと飛んでいくような感じです。
大げさに言えば、紙ふうせんを打っているような感覚といえば分かりやすいでしょうか。
また、独特の打球音がするので、初めて打つとボールにひびが入っているのではと錯覚する人もいます。
使用する用具は他にも一部違いがあります。
(その2)
ラケットに貼るラバーは表ソフトのみとなっています。
念のため補足しますが、粒高ラバーは使用できません。
これにより回転に対する影響が少なくなります。
通常の表ソフトを使っても問題ありませんし、ラージ向けに最適化した表ソフトも販売されています。
ラージ向けの表ソフトは、ぶ厚いスポンジで若干粒が高めのものが主流となっています。
ラケットは通常のものでも構いません。
ラージ向けのラケットもあり、軽量・高反発のものが比較的多いです。
(その3)
ネットが通常より2cm高くなります。
このあたりまでは、ご存じの方も割といらっしゃると思います。
さらにラージならではの違いと言えば以下の点があります。
(その4)
サーブを出す際のトスは、通常では16cm以上上げることになっていますが、ラージではこの高さの規定がありません。
※個人的にこの点は、ラージも16cm以上とするよう変更した
ほうがいいのではと思っています。
(その5)
ラバーの色は赤、黒以外の色も許可されています。
ただ、実際に販売されているのは(全て?ほとんど?)赤と黒ですが・・・
(その6)
デュース(10対10)になった後のルールが異なります。
これは結構意外に感じるかもしれませんね。
2点差がつけばそれで勝負が決まりますが、13点が最高得点となっていて、2点差がつかない場合でも先に13点を取ればそのゲームを取ったことになります。
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別にラージなんてするつもりもないし、、、と考えている方もいらっしゃると思います。
もちろん、興味のない方に無理におすすめしているわけではありません。
わずかながらも好奇心が湧いてきた方は、ボールだけでも試しに買ってみて体験するのも面白いですよ。
ラージ未経験者があのボールを初めて打つと、「なにこれー!」とびっくりしたあと、表情が緩むはずです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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