2週に渡りお話ししてきました粒高ラバーですが、今回も実際に私が使ってみた感想をお届けします。
粒高使いのエキスパートの意見ではなく、ちょっと試してみようと思った粒初心者が感じるであろう共通の感想も一部含まれていると思います。
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お試し技術はマシン相手がベスト
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先ずは前回ご紹介した粒高ラバーの開祖、中国の張燮林(チャンシエリン)選手に倣いペンホルダーでのカットマンを試みました。
はるか昔にも少しだけやったことのある、スポンジのない粒高1枚ラバーでのペンカットです。
まずお相手いただくのは卓球マシンです。
最初は当然のことながら目も当てられない悲惨な返球となるので、相手をがっかりさせることなく、自分が申し訳ないと感じることもない相手は機械にするのが最善です。
初っ端はあり得ないリターンを数発放った後、そこそこ返せる感覚が分かりかけてきました。
フォアは思ったよりは順調で、続いて鬼門になるだろうと予想していたバックカットを試しました。
ちなみにここで試すバックカットは裏面を使うカットではなく、張選手と同じくフォア側と同じ表面の粒高を使います。
見事にメタメタで、フォアカットの時のようになかなか安定モードに入りません。
台の中に入れようという意識を強くするとスイングがどんどん小さくなり、胸の前でコンパクトに縦に撫ぜるだけの振りになってしまっていました。
これは恐らくほぼナックルボールで相手にとっては絶好球、加えて返球できる状況が極めて限定されてしまう悪例だと察知しました。
一旦中断しスマホで張選手の動画を確認しました。
一般的なシェークのカットマンは、フリーハンド側の肩の前方かつ、腰の高さで打球するのがベストの位置のようです。
張選手はそれよりももう少しだけ体の外側で、更に若干より前方でわずかに打点も低めのように見えました。
それをお手本にして続けるとややマシになりましたが、フォアカットくらいの安定性までには持っていけませんでした。
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人間相手にカットを試す
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マシン相手に数十分練習をした後、続いて人間様相手に試してみることにしました。
当たり前ですがマシンはマシンなので、概ね均一なボールを送ってきます。
人間はそうではなくランダムな球種となります。
状況に応じて、ナックル的繋ぎ球、普通のドライブ、強打、と異なります。
某動画の受け売りとなりますが、ふわっとした返球には面を寝かせた底切りカット、ドライブには面を斜めにしたカット、強打には面を立てて素早く切り下ろすという使い分けが必要です。
そう理解しているものの、少し前にやり始めたばかりのお試しカットがそのようなバリエーションに対応できるはずもなく、惨めな返球結果となりました。
早めに終了し、お相手の臨む別の練習に切り替えました。
次のお相手は指導員の方で、再びペンカットの練習を依頼しました。
指導員はある意味マシンに近く、私が返しやすい同じ球質の安定したドライブを送ってきてくれます。
ためらいはありましたが思い切って私のカットについて質問をしてみました。
最も気になっていたのは、カットとして成り立っているかどうかということでした。
全くの棒球ばかりでメッタ打ちに遭う可能性はないかと尋ねると、そういうわけではなかったということで少しホッとしました。
大切なのは返球の軌道を低く抑えることで、切れているかいないかは二の次で構わないとのことでした。
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粒高の扱い方に戸惑う
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次のお相手には流石にみっともないカットマンを試す気持ちはなく、粒高でのショート練習をお願いしました。
ショートならなんとかなるはずという考えは甘く、ボールを思ったように制御できません。
お相手してくれた方はラケットを押したりせず、ただ当てるだけにしたらと助言してくれました。
なるほどそうすると粒が倒れてから元に戻る流れを安定して作ることができます。
それはとても的確なアドバイスでした。
一方でその方はとても熱心に語りかけてくる人で、今の返球はこうなってた、ああなってたと、一球ごとに細かな指摘をいただきました。
やっている本人は試行錯誤を経て感覚を掴もうとしているので、数本程度は暖かく見守ってくださればと感じたのも事実です。
こういうのは指導員とそうでない方との違いなのか、単に性格の違いなのか、まあどうでもいいことですので即忘れることにします。
そしてこれら練習を通じて感じたのは、粒高はやはり粒がぐらぐら動くという特性上、コントロールが狂うことがありました。
意図しない方向や高さにふわっとそれてしまうことがたまにあり、普段使っている裏ソフトにはない挙動のブレがあることを実感しました。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
粒高使いのエキスパートの意見ではなく、ちょっと試してみようと思った粒初心者が感じるであろう共通の感想も一部含まれていると思います。
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お試し技術はマシン相手がベスト
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先ずは前回ご紹介した粒高ラバーの開祖、中国の張燮林(チャンシエリン)選手に倣いペンホルダーでのカットマンを試みました。
はるか昔にも少しだけやったことのある、スポンジのない粒高1枚ラバーでのペンカットです。
まずお相手いただくのは卓球マシンです。
最初は当然のことながら目も当てられない悲惨な返球となるので、相手をがっかりさせることなく、自分が申し訳ないと感じることもない相手は機械にするのが最善です。
初っ端はあり得ないリターンを数発放った後、そこそこ返せる感覚が分かりかけてきました。
フォアは思ったよりは順調で、続いて鬼門になるだろうと予想していたバックカットを試しました。
ちなみにここで試すバックカットは裏面を使うカットではなく、張選手と同じくフォア側と同じ表面の粒高を使います。
見事にメタメタで、フォアカットの時のようになかなか安定モードに入りません。
台の中に入れようという意識を強くするとスイングがどんどん小さくなり、胸の前でコンパクトに縦に撫ぜるだけの振りになってしまっていました。
これは恐らくほぼナックルボールで相手にとっては絶好球、加えて返球できる状況が極めて限定されてしまう悪例だと察知しました。
一旦中断しスマホで張選手の動画を確認しました。
一般的なシェークのカットマンは、フリーハンド側の肩の前方かつ、腰の高さで打球するのがベストの位置のようです。
張選手はそれよりももう少しだけ体の外側で、更に若干より前方でわずかに打点も低めのように見えました。
それをお手本にして続けるとややマシになりましたが、フォアカットくらいの安定性までには持っていけませんでした。
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人間相手にカットを試す
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マシン相手に数十分練習をした後、続いて人間様相手に試してみることにしました。
当たり前ですがマシンはマシンなので、概ね均一なボールを送ってきます。
人間はそうではなくランダムな球種となります。
状況に応じて、ナックル的繋ぎ球、普通のドライブ、強打、と異なります。
某動画の受け売りとなりますが、ふわっとした返球には面を寝かせた底切りカット、ドライブには面を斜めにしたカット、強打には面を立てて素早く切り下ろすという使い分けが必要です。
そう理解しているものの、少し前にやり始めたばかりのお試しカットがそのようなバリエーションに対応できるはずもなく、惨めな返球結果となりました。
早めに終了し、お相手の臨む別の練習に切り替えました。
次のお相手は指導員の方で、再びペンカットの練習を依頼しました。
指導員はある意味マシンに近く、私が返しやすい同じ球質の安定したドライブを送ってきてくれます。
ためらいはありましたが思い切って私のカットについて質問をしてみました。
最も気になっていたのは、カットとして成り立っているかどうかということでした。
全くの棒球ばかりでメッタ打ちに遭う可能性はないかと尋ねると、そういうわけではなかったということで少しホッとしました。
大切なのは返球の軌道を低く抑えることで、切れているかいないかは二の次で構わないとのことでした。
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粒高の扱い方に戸惑う
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次のお相手には流石にみっともないカットマンを試す気持ちはなく、粒高でのショート練習をお願いしました。
ショートならなんとかなるはずという考えは甘く、ボールを思ったように制御できません。
お相手してくれた方はラケットを押したりせず、ただ当てるだけにしたらと助言してくれました。
なるほどそうすると粒が倒れてから元に戻る流れを安定して作ることができます。
それはとても的確なアドバイスでした。
一方でその方はとても熱心に語りかけてくる人で、今の返球はこうなってた、ああなってたと、一球ごとに細かな指摘をいただきました。
やっている本人は試行錯誤を経て感覚を掴もうとしているので、数本程度は暖かく見守ってくださればと感じたのも事実です。
こういうのは指導員とそうでない方との違いなのか、単に性格の違いなのか、まあどうでもいいことですので即忘れることにします。
そしてこれら練習を通じて感じたのは、粒高はやはり粒がぐらぐら動くという特性上、コントロールが狂うことがありました。
意図しない方向や高さにふわっとそれてしまうことがたまにあり、普段使っている裏ソフトにはない挙動のブレがあることを実感しました。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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