十分な体勢でラケットを振ったつもりなのに、空振りしてしまうことがあります。
他にもボールがラケットの端に当たると、隣の台や天井などあらぬ方向へ飛んでいってしまいます。
こういう場合、もう少しラケットが大きかったら、せめて数パーセントぐらいは相手側に返せる確率が高くなるのでは、と考える方がいらっしゃいます。
事実、広い範囲のボールを拾いまくるカットマン用のラケットは、大きめに作られています。
──────────────────────
カットマン用ラケット
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一般的なシェークハンドラケットの幅は150mm前後です。
それに対し、カットマン用ラケットの幅は150mm台半ば~160mm台前半です。
他にもボールがラケットの端に当たると、隣の台や天井などあらぬ方向へ飛んでいってしまいます。
こういう場合、もう少しラケットが大きかったら、せめて数パーセントぐらいは相手側に返せる確率が高くなるのでは、と考える方がいらっしゃいます。
事実、広い範囲のボールを拾いまくるカットマン用のラケットは、大きめに作られています。
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カットマン用ラケット
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一般的なシェークハンドラケットの幅は150mm前後です。
それに対し、カットマン用ラケットの幅は150mm台半ば~160mm台前半です。
縦方向の長さの差も+10mm程度となります。
数字だけを見ると、なんだ10mm程度なのかと感じる方がいるかもしれません。
卓球ラケットには大きさの限界は定められていませんので、その気になればサインラケットのような、うちわ大の特注ジャンボラケットでプレーすることもルール上は可能です。
過去にはバラエティ番組トリビアの泉で、両手で抱えるような巨大ラケットを作り、試し打ちをしたこともありました。
競技に最適なサイズを追求していくと、結局、現在市販されているラケットの大きさにたどり着くため、ルールで規制していないということのようです。
攻撃選手向けのラケットから、カットマン用ラケットに変えてみると、わずか10mm程度なのにかなり大きく感じます。
比較してみてもっと驚くのは、角型の日本式ペンホルダーラケットです。
こちらのラケットは幅が130mm前後と格段にスリムな形のため、ペンドラ選手が空振りしても大目に見てあげたくなります。
とにかく大きめのラケットを使ってみたい方は、カットマン用ラケットを試してみるのがいいのでしょうか?
カットマン用と謳っているからといって、それ以外の戦型の人は使ってはいけないということはありません。
大きくて反発力が控えめであるという2つの特徴があなたの希望に合っていれば、購入を検討してみてもいいと思います。
ただし、大きなラケットには注意することが2つあります。
1つめは、大きいだけあって重くなります。
これはラケット自体が重いということに加え、貼るラバーの面積も大きくなるという点でも重量がアップします。
2つめは、大きさが不足して貼れないラバーがいくつかあることです。
そのため、ラバーを買う前に自分のラケットに貼れる大きさか確認する必要があります。
少し本題から外れますが、カットマン用ラケットのもう一つの特徴である、弾みだけが抑えられたラケットを希望する方はどうすればいいのでしょうか?
このような希望を持つ方には、良い選択肢があります。
入門者用と位置づけられているラケットの多くは弾みが控えめであり、通常サイズのものや、やや小さめのサイズのラケットが各社から販売されています。
お値段も手頃で、ちょっとカットマンを試してみようかと思う方なら、さしあたりこういったラケットを使うという手もあります。
カットのさわり部分だけをまず試してみたい程度であれば、ラバー貼りラケットでもいいと思います。
ラバー貼りラケットの多くも、弾みは控えめになっています。
さて、大きなラケットの話に戻りまして、ペンの方には何かお勧めのラケットはあるのでしょうか?
選択肢は少ないですが、こちらも守備的なプレーをする方を中心に弾みを抑えたラケットがあります。
大手メーカーでは、バタフライのドライブキラーは幅が若干広めで、その他にもショップのオリジナルラケットで大きめのラケットがいくつかあります。
グリップは中国式と反転式のものがあります。
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弾む大型ラケット
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ここまでご紹介したラケットはシェーク・ペンいずれも、守備的なスタイル向けのものが多いということでした。
よく弾むラケットで、サイズが大きめのラケットはないのでしょうか?
中国式ペンホルダーならヤサカやニッタクの一部ラケットに、幅は標準的なサイズですが、縦方向が少し長めのものがあるというぐらいしか思い当たりません。
かつてはシェークでは、ドニックというメーカが、パーソンインパルスというラケットを販売していました。
縦方向の長さはそのままで、幅だけを157mmにした攻撃選手向けのラケットでした。
ペンでは、バタフライがXシリーズという大型の中国式ペンホルダーを海外で販売していました。
わずかではありますが、一部のXシリーズはネットでまだ購入できるものもあります。
今、手軽に入手できるメーカの標準ラインナップには、よく弾む大型ラケットはないようです。
予算に余裕があれば、特注で大きなサイズのラケットを作ってもらうという方法があります。
ブレード(板)の種類やグリップもお好みのものを指定することができるので、満足度は非常に高くなります。
グリップの指定とは、ストレートやフレアといった形状の指定だけでなく、既存のラケットの中から同じデザインのグリップを選ぶことができます。
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ラケットの加工に挑戦
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大きめのラケットを求める方がいる一方、小さめを希望する人もいます。
私は後者の方で、小さい方が振り回しやすくて好きです。
小さいラケットを希望する人は、手間さえかければ自分で削って希望のサイズに調整することができます。
私も昔使っていたラケットの周囲を2mm程度削ったことがあります。
あらかじめ線を引いたりせず適当に削ってしまったため、ややいびつな形になってしまいましたが、こういった加工であれば、ルール上特に問題はありません。
いくつかのラケットでは、エラが張ったような形をしたラケットがあります。
一部のカットマン用ラケットや、中国式ペンホルダーに見られる特徴です。
重心をグリップ寄りにするためだと思われます。
男性的ながっちりしたイメージがしますが、これを嫌う人もいます。
そういった方はヤスリであごのラインを整形すれば、ソフトな顔つきに変身させることができます。
最初は棒ヤスリで削り、仕上げは紙ヤスリを使えばきれいに仕上げることができます。
ラケットの加工なんて・・・と思っている方もいらっしゃるでしょう。
多くの方と練習すると、大胆に加工している人に出会うことがあります。
グリップを削りすぎてしまいコルク片を詰めて戻した人、両面を真っ赤に着色した人などなど。
1つ注意する必要があるのは、J.T.T.A.A.の印を削り取ったり塗りつぶしたりしないようにしてくださいね。
これは日本卓球協会承認のラケットであることを示すもので、多くの試合ではこれがないラケットは審判長に使用許可をもらう必要があるからです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
数字だけを見ると、なんだ10mm程度なのかと感じる方がいるかもしれません。
卓球ラケットには大きさの限界は定められていませんので、その気になればサインラケットのような、うちわ大の特注ジャンボラケットでプレーすることもルール上は可能です。
過去にはバラエティ番組トリビアの泉で、両手で抱えるような巨大ラケットを作り、試し打ちをしたこともありました。
競技に最適なサイズを追求していくと、結局、現在市販されているラケットの大きさにたどり着くため、ルールで規制していないということのようです。
攻撃選手向けのラケットから、カットマン用ラケットに変えてみると、わずか10mm程度なのにかなり大きく感じます。
比較してみてもっと驚くのは、角型の日本式ペンホルダーラケットです。
こちらのラケットは幅が130mm前後と格段にスリムな形のため、ペンドラ選手が空振りしても大目に見てあげたくなります。
とにかく大きめのラケットを使ってみたい方は、カットマン用ラケットを試してみるのがいいのでしょうか?
カットマン用と謳っているからといって、それ以外の戦型の人は使ってはいけないということはありません。
大きくて反発力が控えめであるという2つの特徴があなたの希望に合っていれば、購入を検討してみてもいいと思います。
ただし、大きなラケットには注意することが2つあります。
1つめは、大きいだけあって重くなります。
これはラケット自体が重いということに加え、貼るラバーの面積も大きくなるという点でも重量がアップします。
2つめは、大きさが不足して貼れないラバーがいくつかあることです。
そのため、ラバーを買う前に自分のラケットに貼れる大きさか確認する必要があります。
少し本題から外れますが、カットマン用ラケットのもう一つの特徴である、弾みだけが抑えられたラケットを希望する方はどうすればいいのでしょうか?
このような希望を持つ方には、良い選択肢があります。
入門者用と位置づけられているラケットの多くは弾みが控えめであり、通常サイズのものや、やや小さめのサイズのラケットが各社から販売されています。
お値段も手頃で、ちょっとカットマンを試してみようかと思う方なら、さしあたりこういったラケットを使うという手もあります。
カットのさわり部分だけをまず試してみたい程度であれば、ラバー貼りラケットでもいいと思います。
ラバー貼りラケットの多くも、弾みは控えめになっています。
さて、大きなラケットの話に戻りまして、ペンの方には何かお勧めのラケットはあるのでしょうか?
選択肢は少ないですが、こちらも守備的なプレーをする方を中心に弾みを抑えたラケットがあります。
大手メーカーでは、バタフライのドライブキラーは幅が若干広めで、その他にもショップのオリジナルラケットで大きめのラケットがいくつかあります。
グリップは中国式と反転式のものがあります。
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弾む大型ラケット
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ここまでご紹介したラケットはシェーク・ペンいずれも、守備的なスタイル向けのものが多いということでした。
よく弾むラケットで、サイズが大きめのラケットはないのでしょうか?
中国式ペンホルダーならヤサカやニッタクの一部ラケットに、幅は標準的なサイズですが、縦方向が少し長めのものがあるというぐらいしか思い当たりません。
かつてはシェークでは、ドニックというメーカが、パーソンインパルスというラケットを販売していました。
縦方向の長さはそのままで、幅だけを157mmにした攻撃選手向けのラケットでした。
ペンでは、バタフライがXシリーズという大型の中国式ペンホルダーを海外で販売していました。
わずかではありますが、一部のXシリーズはネットでまだ購入できるものもあります。
今、手軽に入手できるメーカの標準ラインナップには、よく弾む大型ラケットはないようです。
予算に余裕があれば、特注で大きなサイズのラケットを作ってもらうという方法があります。
ブレード(板)の種類やグリップもお好みのものを指定することができるので、満足度は非常に高くなります。
グリップの指定とは、ストレートやフレアといった形状の指定だけでなく、既存のラケットの中から同じデザインのグリップを選ぶことができます。
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ラケットの加工に挑戦
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大きめのラケットを求める方がいる一方、小さめを希望する人もいます。
私は後者の方で、小さい方が振り回しやすくて好きです。
小さいラケットを希望する人は、手間さえかければ自分で削って希望のサイズに調整することができます。
私も昔使っていたラケットの周囲を2mm程度削ったことがあります。
あらかじめ線を引いたりせず適当に削ってしまったため、ややいびつな形になってしまいましたが、こういった加工であれば、ルール上特に問題はありません。
いくつかのラケットでは、エラが張ったような形をしたラケットがあります。
一部のカットマン用ラケットや、中国式ペンホルダーに見られる特徴です。
重心をグリップ寄りにするためだと思われます。
男性的ながっちりしたイメージがしますが、これを嫌う人もいます。
そういった方はヤスリであごのラインを整形すれば、ソフトな顔つきに変身させることができます。
最初は棒ヤスリで削り、仕上げは紙ヤスリを使えばきれいに仕上げることができます。
ラケットの加工なんて・・・と思っている方もいらっしゃるでしょう。
多くの方と練習すると、大胆に加工している人に出会うことがあります。
グリップを削りすぎてしまいコルク片を詰めて戻した人、両面を真っ赤に着色した人などなど。
1つ注意する必要があるのは、J.T.T.A.A.の印を削り取ったり塗りつぶしたりしないようにしてくださいね。
これは日本卓球協会承認のラケットであることを示すもので、多くの試合ではこれがないラケットは審判長に使用許可をもらう必要があるからです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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