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練習の後半に、主にご婦人の方からダブルスの試合相手を依頼されることがよくあります。

これは複数の練習場で経験したことで、ママさんプレーヤーの方はダブルスが好きという傾向があるのでしょうか?

ダブルスの試合では、パートナーの方にサインを出します。

サーブの場合は球種、レシーブの場合はコースについて、サインで伝えるケースが多いと思います。

そのサインですが、どういうポーズが何を意味するか2人でまだ話をしていないのに、サインを私に見せてきました。

パートナーの組み合わせを変えた次の方も同じでした。

質問すると答えてもらえましたが、ちょっと戸惑いますね。

このことをちょうど忘れかけていた頃、別の練習場に伺いました。

ここでもご婦人からダブルスに誘われ、同じく事前説明なしでサインを出してきます。

ひょっとしたらいつの間にか全国共通のサインが決まっていて、私はそれを知らないのでしょうか?

不安になってパートナーの方に尋ねてみました。

場所によってサインの内容は完全に異なっていて、ひとまず安心しました。

例1:人差し指を伸ばす→長いサーブ、人差し指を曲げる→短いサーブ

例2:親指を伸ばす→下回転、小指を伸ばす→ナックル

どちらの練習場でも仲間内で使うお決まりのサインがあり、それを説明することを忘れていただけと分かりました。


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 サインの必要性
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せっかく出してくれるそのサインですが、実は個人的には必要ないと考えています。

例えばサーブの場合、下回転であれナックルであれ、どんなサーブを出そうと、相手がクロスに払ってきたら飛びついて打ちますし、ストレートにツッツいてきたら回りこんで打つつもりで準備しています。

レシーブのコースについては、伝えたほうがパートナーの助けになるという気持ちはあります。

しかし、相手のサーブや動きで柔軟に変更したほうがいい場合もあります。

トップ選手でもダブルスでサインを出さない人もいます。

私はサインを出してくる方に、いつもサイン無しと伝え試合をさせてもらいます。

それでも長年染み付いた習慣のようで、途中でサインを出し始める方がいます。

その場合、形だけですが「はい」と返事をするようにしています。

(サインは不要と重ねて言われると、イラッとすると思いますので)

私はサインは出さない一方、レシーブが苦手な方には下回転かナックルかを宣言してからサーブを出すようにしています。

勝つのが目的ではなく、返し方を覚える機会の試合だからです。


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 ダブルスの動き方と理想的なペア
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ご一緒させていただく方の中には、少し年齢が高めであったり、ぽっちゃり型の人もいらっしゃるので、ツッツキが多くなります。

それだけでなく、打った場所にとどまる方がいて、何度かぶつかったことがあります。

相手がクロスに払ってきたので、私が全速力で飛びついて・・・

と思ったら、その場所にたたずんでいらっしゃるのです。

ダブルスでは打った後に、パートナーが飛び込んでくるスペースをすぐに空ける必要があります。

過去の練習では、その点について説明を行ったことがありました。

しかし頭で理解できても、実際にその通り動くのはなかなか難しいものです。

世の中には右利き同士のペアが多いと思います。

上級者の右利きペアでドライブのラリーになると、鮮やかな時計回りの動きになることがあります。

流石にそこまでは求めませんが、利き腕が同じもの同士だと、どうしてもぶつかりやすくなります。

そのため、できればダブルスは右利きと左利きのペアが良いとされています。

またご婦人の多くは台の近くで打つため、あまり組み合わせとして好ましくない前陣タイプ同士というペアになります。

左右ペア以外に戦型で良い組み合わせとされるのは、ぶつかりにくい以下のペアです。

1.前陣タイプ+中・後陣タイプ

2.中・後陣タイプペア(カットマンペアもこれに該当します)

ただしどちらも、攻撃型とカットマンの組み合わせでは、パートナーの長所を打ち消してしまうような形になるため、良くないとされています。

まあこれは当然一般論であって、現実には周りにいる人でペアを組まざるを得ませんから、学生リーグなどでもドライブ型とカットマンのペアというのを見かけることはあります。


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 カットマンペア
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練習をご一緒させていただくご婦人の中に、カットマンの方がいらっしゃいます。

60代ぐらいのAさんは、最近返球が山なりのボールになり、それを強打されてしまうことが多くなったと話されていました。

何か解決方法はないか一緒に考えていましたが、素早いスイングでカットすることが難しくなっているようで、試しに表ソフトでカットしてみました。

摩擦力が低いため、適度に滑って低い弾道で返るようになりました。

粒高ラバーも試しましたが、コントロールが難しいとのことで、両面表ソフトに変えました。

この結果、それほど切れていないカットになって相手も返しやすく、仲間内ではちょうどいい感じの練習相手になりました。

ある日Aさんは、カットマンの30代男性Bさんとダブルスでペアを組みました。

Aさんのカットは皆さん返球できますが、Bさんのカットは全く持ち上がりません。

私もBさんのカットを打ってみました。なるほどものすごく切れています。

両面裏ソフトで、バックカットも上体をしっかりひねって振り下ろすのでブチ切れです。

Bさんには、当てて返すだけのカットに変更してもらいました。

休憩時間の最初は、力の差を見せつけられてしまったわねという話になりました。

別に気落ちしたようなことはなく明るい雰囲気だったのが、やはり女性メンバーが多いところの良い点でしょうか。

この時私は2つのことを感じました。

まず、実力差がありすぎる場合は、悪い意味ではない手加減をこちらから積極的に言うべきだなと思いました。

もう一つは、ラージボールのルールについて、改めてなるほどと思いました。

以前ラージボールについてお話ししたことがあります。

回転を控えめにしてラリーを楽しみやすくするため、ラージボールではラバーを表ソフトだけにしています。

あまりに回転が強すぎるボールは、レクリエーションで楽しむ方には好ましくないことがあるというのが、この時の実例でも分かりました。

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これまでの話と何の関係もありませんが、休憩中はパックのレモンティーをストローで上品そうに飲んでいるご婦人もいらっしゃいます。

そういった方の向かい側で、カットマンのBさんと私は大きなペットボトルをラッパ飲みして談笑していると、時折女性陣から視線を投げかけられたような気がしました。

ちょっと雰囲気を乱してしまったのかもしれません。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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