前回は卓球の動画についてお話ししました。
トップ選手のプレーを見ているうちに、自分もああいうふうになれたらと、思わずシャドープレーをしてしまう人もいるでしょう。
岸川選手や松平健太選手のように、両ハンドで自在にドライブをブンブン振りまわすことをイメージしながら、いつもの市民クラブで打ち始めると、ミス連発で自分の実力を思い知らされます。
そういうことは誰にもあることで、少年少女がアニメの主人公の真似をするのと通じるものがあります。
大人でもアクション映画を見終わり、映画館を出た直後の顔つきや物腰が普段と違うなんてことがあります。
「この世に悪の栄えたためしなし!」
感情移入してしまったのですね。
しばらく経てばふと我に返り、通常の現実的な思考に戻ります。
来る日も来る日も厳しい練習に耐えているトップ選手のプレーを、週に1回2~3時間の練習をするだけの卓球愛好家が真似できるわけがありません。
その一方で最初から上級者のプレーをしてみたいとは、これっぽっちも思わない人もたくさんいます。
そういう方は、定番の「シェーク両面裏ソフトラバー」の組み合わせで良いのでしょうか。
この点について、もう少し詳しく考えていきたいと思います。
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裏ソフトである必要性
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まずフォア・バック共にドライブは打たないのに、裏ソフトを使っている人がかなりいます。
その中でも、もう少しすれば回転をかけることを覚えていく予定の方と、率直に申し上げて、ドライブボールは今後も打つことがなさそうな方の2種類に分かれます。
誤解のないように申し添えますと、これは決して使いこなせないから、というような否定的な意味で言っているわけではありません。
ドライブを打たないのであれば、裏ソフトは禁止ということではありませんが、別の選択肢もあります。
バック側をどうしているか観察すると、ツッツキと当てて返す形のブロックという方が多いはずです。
バックが振りやすいシェークでも、巷の練習場では自分からボールを払って仕掛けていく方はあまり見かけません。
そしてバック側からサーブを出す人も少数派です。
これらのことを総合的に考えてみると、バック側は粒高ラバーや、普通の表ソフトよりもやや粒が高めの変化系表ソフトを使っている人がチラホラいるのがうなずけます。
相手ボールの回転に比較的鈍感なためレシーブがやりやすく、ラバーの特性を活かして、ツッツキやブロックでクセ球を返すことができるためです。
慣れてくると短い振りで独特のナックルボールをシュッと送り、ミスを誘うことができます。
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特殊ラバーの中でも少数派の選択
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しかしそういったこともうまくできない方というのはいらっしゃいます。
表面(ひょうめん)がツブツブのラバーは、ボールが当たるとぐらついて不安定なためコントロール性は劣ります。
粒が高いと何十本かに一本ぐらいは、その故のミスというのがあるはずです。
これを解決するするのは、アンチラバーかもしれません。
摩擦力が低い裏ソフトラバーの一種で、回転の影響を受けにくいため、レシーブはやりやすくなります。
ボールが接触する面は平坦で、ぐらつくこともありません。
相手に攻めのボールを送るという考えよりも、いかに自分がミスをしないかということに重きを置いた選択です。
通常の裏ソフトのように、摩擦力が劣化してきた時点で張り替える必要はなく、粒高ラバーのように、粒が根元から切れてしまうこともありません。
商品の種類は少ないのですが、とっても長持ちで経済的なラバーです。
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そしてたどり着いた戦型とは
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次にフォア側のラバーについて考えてみます。
こちらもドライブを打たないのであれば、必ずしも裏ソフトを選択する必要性はありません。
ただフォアはツッツキを打っていったり、スマッシュ、そしてサーブはある程度切れるボールが出せないといけません。
そのため、変化系表ソフトではない、通常の粒が低い表ソフトがベストではないでしょうか。
フォア側表ソフト、バック側アンチラバーというと、以前ご紹介したゾルヤ(姉)選手の戦型と同じことに気がつきます。
鉄壁のブロックでミスを抑えた卓球。
相手は戸惑うことが多いはずで、かなり嫌がられそうです。
※褒め言葉です(念のため)。
これはいろいろと模索した結果、到達したスタイルなのだと最近思うようになりました。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
トップ選手のプレーを見ているうちに、自分もああいうふうになれたらと、思わずシャドープレーをしてしまう人もいるでしょう。
岸川選手や松平健太選手のように、両ハンドで自在にドライブをブンブン振りまわすことをイメージしながら、いつもの市民クラブで打ち始めると、ミス連発で自分の実力を思い知らされます。
そういうことは誰にもあることで、少年少女がアニメの主人公の真似をするのと通じるものがあります。
大人でもアクション映画を見終わり、映画館を出た直後の顔つきや物腰が普段と違うなんてことがあります。
「この世に悪の栄えたためしなし!」
感情移入してしまったのですね。
しばらく経てばふと我に返り、通常の現実的な思考に戻ります。
来る日も来る日も厳しい練習に耐えているトップ選手のプレーを、週に1回2~3時間の練習をするだけの卓球愛好家が真似できるわけがありません。
その一方で最初から上級者のプレーをしてみたいとは、これっぽっちも思わない人もたくさんいます。
そういう方は、定番の「シェーク両面裏ソフトラバー」の組み合わせで良いのでしょうか。
この点について、もう少し詳しく考えていきたいと思います。
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裏ソフトである必要性
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まずフォア・バック共にドライブは打たないのに、裏ソフトを使っている人がかなりいます。
その中でも、もう少しすれば回転をかけることを覚えていく予定の方と、率直に申し上げて、ドライブボールは今後も打つことがなさそうな方の2種類に分かれます。
誤解のないように申し添えますと、これは決して使いこなせないから、というような否定的な意味で言っているわけではありません。
ドライブを打たないのであれば、裏ソフトは禁止ということではありませんが、別の選択肢もあります。
バック側をどうしているか観察すると、ツッツキと当てて返す形のブロックという方が多いはずです。
バックが振りやすいシェークでも、巷の練習場では自分からボールを払って仕掛けていく方はあまり見かけません。
そしてバック側からサーブを出す人も少数派です。
これらのことを総合的に考えてみると、バック側は粒高ラバーや、普通の表ソフトよりもやや粒が高めの変化系表ソフトを使っている人がチラホラいるのがうなずけます。
相手ボールの回転に比較的鈍感なためレシーブがやりやすく、ラバーの特性を活かして、ツッツキやブロックでクセ球を返すことができるためです。
慣れてくると短い振りで独特のナックルボールをシュッと送り、ミスを誘うことができます。
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特殊ラバーの中でも少数派の選択
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しかしそういったこともうまくできない方というのはいらっしゃいます。
表面(ひょうめん)がツブツブのラバーは、ボールが当たるとぐらついて不安定なためコントロール性は劣ります。
粒が高いと何十本かに一本ぐらいは、その故のミスというのがあるはずです。
これを解決するするのは、アンチラバーかもしれません。
摩擦力が低い裏ソフトラバーの一種で、回転の影響を受けにくいため、レシーブはやりやすくなります。
ボールが接触する面は平坦で、ぐらつくこともありません。
相手に攻めのボールを送るという考えよりも、いかに自分がミスをしないかということに重きを置いた選択です。
通常の裏ソフトのように、摩擦力が劣化してきた時点で張り替える必要はなく、粒高ラバーのように、粒が根元から切れてしまうこともありません。
商品の種類は少ないのですが、とっても長持ちで経済的なラバーです。
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そしてたどり着いた戦型とは
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次にフォア側のラバーについて考えてみます。
こちらもドライブを打たないのであれば、必ずしも裏ソフトを選択する必要性はありません。
ただフォアはツッツキを打っていったり、スマッシュ、そしてサーブはある程度切れるボールが出せないといけません。
そのため、変化系表ソフトではない、通常の粒が低い表ソフトがベストではないでしょうか。
フォア側表ソフト、バック側アンチラバーというと、以前ご紹介したゾルヤ(姉)選手の戦型と同じことに気がつきます。
鉄壁のブロックでミスを抑えた卓球。
相手は戸惑うことが多いはずで、かなり嫌がられそうです。
※褒め言葉です(念のため)。
これはいろいろと模索した結果、到達したスタイルなのだと最近思うようになりました。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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