前回は「良い意味」でのそれなりの戦型を提案させてもらいました。
別に両ハンドでぶんぶんドライブを放つお考えでなければ、ファア表ソフト、バックアンチラバーという選択を考えてもらえれば幸いです。
今回は、それとは対局にある方について考えてみたいと思います。
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あこがれの両ハンドドライブ
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週一程度で楽しむ卓球愛好家であっても、なんとか両ハンドドライブを打ちたい人はいるはずです。
男なら、いや別に女性でもいいのですが、カーボンラケットに両面ぶ厚い裏ソフトラバーを貼り、どの位置からもパワードライブを相手コートに叩きこむ姿には確かにあこがれるでしょう。
これぞまさに正統派ドライブマン。
高い理想を持つことは、別に悪いことではありません。
ただ一般の方なら、どこかで妥協が必要な部分があります。
用具面で意見させてもらえば、重量に対して厳しくなるべきだと思います。
インターハイや全日本に出場している男子選手は、総重量が180gや190gといったラケットを使っています。
それが雑誌等で紹介されるため、巷のプレーヤにも標準的な重量だと誤解されています。
はっきり申し上げると、そんなラケットは重すぎます。
ご自身の身体能力をしっかり直視してみましょう。
インターハイに出場するお兄さん達は、若くて毎日筋トレもしています。
休日にボーリングをしただけで、翌日腕が張ってしまうような貴方や私のような人間は、使ってはいけない重さなのです。
バック側に来たツッツキをバックハンドで「ブン」とドライブで返したいなら、140g台が限界でしょう。
手首をひねってラケットヘッドを脇の下に向け、鋭くこすり上げなければなりません。
重過ぎるとスイングスピードが不足して、ボールを持ち上げられません。
何も妥協したくない方は、毎日筋トレをするという解決策があります。
しかし実際にはそれを実践できない方がほとんどだと思います。
そこで現実的な解決策として、軽い用具を使うという選択はいかがでしょうか。
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軽量化に対する考え方
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先ずブレード本体は70g程度に抑える必要があります。
TSPやジュウイックに、この要件を満たすシェークハンドラケットが若干あります。
またラバーは、ボル選手や張継科選手にならってハイテンションラバーや中国粘着ラバーを貼ってはいけません。
どちらもずっしり重く、一枚で40g台後半から50gを超えるものもあります。
一部のハイテンションラバーのスポンジは気泡が大きめのものがあり、スレイバーやマークVのスポンジと比べてスカスカのように見えます。
ところが見かけとは反対に重量級のスポンジなので注意が必要です。
一般に高弾性やコントロール系と呼ばれる裏ソフトラバーを選択すると、銘柄によっては一枚35g程度に抑えることも可能です。
そうすると総重量は、
ラケット約70g + ラバー約35g×2枚 = 約140g
を実現することができます。
ハイテンションラバーをあきらめると、威力の低下をなげく方がいらっしゃるかもしれません。
それは軽くなった用具で、スイングスピードを上げることにより改善するという考え方にしてはどうでしょうか。
そんなに強くないのに高額なラバーを使っているのは不釣合いで恥ずかしいですし、経済的に済むのでいいことです。
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ペンホルダー両面ドライブ
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さてこれまでシェークハンドについて述べてきましたが、ペンの場合一般愛好家に適切な重さというのはどの程度なのでしょうか。
全く参考にはなりませんが、中国の馬琳選手はうわさレベルで190gなどと言われています。
ヤサカの中ペンはブレードがやや大きめだからという理由もあるでしょう。
私達がそんなシロモノを振り回すと、確実に腕を痛めてしまいます。
ペンは指でつまむような握り方をするため、重さについてはシェークよりもさらに軽いことが求められます。
ただし中国式ペンホルダーは丸型で重心がグリップ寄りにあり、わしづかみでがっちり握る人もいるので、シェークと同じ140g台を限界としてもいいように思えます。
同じペンホルダーでも日本式の角型や角丸型は重心が先端寄りにあり、人差し指を引っ掛ける握りのため、同じ重量でもより重く感じてしまいます。
10g軽くして、130g台が一般愛好家の限界でしょう。
130gとなると、両面にぶ厚いラバーを貼るのは苦しくなってきます。
裏面を支える指が当たる部分にはラバーを貼らないようにすれば、なんとか実現できるかもしれません。
将来技術革新が進み、ラケット、ラバーが今よりも30%軽くなってくれれば、私達一般プレーヤにとっても嬉しいんですけどね。
私は裏面打法に挑戦した時、ぶつ切れツッツキを素早いスイングで持ち上げるため3kgのダンベルを購入しました。
その後、裏面打法は挫折し、ダンベルは今部屋の隅に転がっています。
何か別の利用方法はないでしょうか。
ちなみに漬物は嫌いです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
別に両ハンドでぶんぶんドライブを放つお考えでなければ、ファア表ソフト、バックアンチラバーという選択を考えてもらえれば幸いです。
今回は、それとは対局にある方について考えてみたいと思います。
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あこがれの両ハンドドライブ
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週一程度で楽しむ卓球愛好家であっても、なんとか両ハンドドライブを打ちたい人はいるはずです。
男なら、いや別に女性でもいいのですが、カーボンラケットに両面ぶ厚い裏ソフトラバーを貼り、どの位置からもパワードライブを相手コートに叩きこむ姿には確かにあこがれるでしょう。
これぞまさに正統派ドライブマン。
高い理想を持つことは、別に悪いことではありません。
ただ一般の方なら、どこかで妥協が必要な部分があります。
用具面で意見させてもらえば、重量に対して厳しくなるべきだと思います。
インターハイや全日本に出場している男子選手は、総重量が180gや190gといったラケットを使っています。
それが雑誌等で紹介されるため、巷のプレーヤにも標準的な重量だと誤解されています。
はっきり申し上げると、そんなラケットは重すぎます。
ご自身の身体能力をしっかり直視してみましょう。
インターハイに出場するお兄さん達は、若くて毎日筋トレもしています。
休日にボーリングをしただけで、翌日腕が張ってしまうような貴方や私のような人間は、使ってはいけない重さなのです。
バック側に来たツッツキをバックハンドで「ブン」とドライブで返したいなら、140g台が限界でしょう。
手首をひねってラケットヘッドを脇の下に向け、鋭くこすり上げなければなりません。
重過ぎるとスイングスピードが不足して、ボールを持ち上げられません。
何も妥協したくない方は、毎日筋トレをするという解決策があります。
しかし実際にはそれを実践できない方がほとんどだと思います。
そこで現実的な解決策として、軽い用具を使うという選択はいかがでしょうか。
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軽量化に対する考え方
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先ずブレード本体は70g程度に抑える必要があります。
TSPやジュウイックに、この要件を満たすシェークハンドラケットが若干あります。
またラバーは、ボル選手や張継科選手にならってハイテンションラバーや中国粘着ラバーを貼ってはいけません。
どちらもずっしり重く、一枚で40g台後半から50gを超えるものもあります。
一部のハイテンションラバーのスポンジは気泡が大きめのものがあり、スレイバーやマークVのスポンジと比べてスカスカのように見えます。
ところが見かけとは反対に重量級のスポンジなので注意が必要です。
一般に高弾性やコントロール系と呼ばれる裏ソフトラバーを選択すると、銘柄によっては一枚35g程度に抑えることも可能です。
そうすると総重量は、
ラケット約70g + ラバー約35g×2枚 = 約140g
を実現することができます。
ハイテンションラバーをあきらめると、威力の低下をなげく方がいらっしゃるかもしれません。
それは軽くなった用具で、スイングスピードを上げることにより改善するという考え方にしてはどうでしょうか。
そんなに強くないのに高額なラバーを使っているのは不釣合いで恥ずかしいですし、経済的に済むのでいいことです。
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ペンホルダー両面ドライブ
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さてこれまでシェークハンドについて述べてきましたが、ペンの場合一般愛好家に適切な重さというのはどの程度なのでしょうか。
全く参考にはなりませんが、中国の馬琳選手はうわさレベルで190gなどと言われています。
ヤサカの中ペンはブレードがやや大きめだからという理由もあるでしょう。
私達がそんなシロモノを振り回すと、確実に腕を痛めてしまいます。
ペンは指でつまむような握り方をするため、重さについてはシェークよりもさらに軽いことが求められます。
ただし中国式ペンホルダーは丸型で重心がグリップ寄りにあり、わしづかみでがっちり握る人もいるので、シェークと同じ140g台を限界としてもいいように思えます。
同じペンホルダーでも日本式の角型や角丸型は重心が先端寄りにあり、人差し指を引っ掛ける握りのため、同じ重量でもより重く感じてしまいます。
10g軽くして、130g台が一般愛好家の限界でしょう。
130gとなると、両面にぶ厚いラバーを貼るのは苦しくなってきます。
裏面を支える指が当たる部分にはラバーを貼らないようにすれば、なんとか実現できるかもしれません。
将来技術革新が進み、ラケット、ラバーが今よりも30%軽くなってくれれば、私達一般プレーヤにとっても嬉しいんですけどね。
私は裏面打法に挑戦した時、ぶつ切れツッツキを素早いスイングで持ち上げるため3kgのダンベルを購入しました。
その後、裏面打法は挫折し、ダンベルは今部屋の隅に転がっています。
何か別の利用方法はないでしょうか。
ちなみに漬物は嫌いです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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