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ただいま開催中の世界選手権では、連日熱い熱戦が、もとい熱い戦いが繰り広げられています。

先日、私の作った資料チェックでも上記のような二重表現を指摘されてしまい、同じ過ちを繰り返しているのに凹みます。

最近疲れ気味なのか、ぼーっとして電車に乗り込んだらそこは女性専用車両で、年配のご婦人から注意されてしまいました。

さて気分を切り替え、大会の中で気になったことについてお話ししたいと思います。


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 韓国対オランダの長~い試合
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初日(4月28日)のハプニングといえば、日本男子のまさかの敗戦もありますが、大会運営の立場で考えると、開会式が1時間以上遅れてしまったことが挙げられます。

予定では午後は13:00から女子の予選が始まり、16:00に開会式を行う予定でした。

試合はとても順調に進み、3対0であっさり終わりました。

ただ1つを除いて。

韓国対オランダの試合だけがもつれにもつれ、勝負の行方は最後の5試合目という展開になりました。

韓国女子で一番実力があるのは、中国から帰化した石賀浄(ソク・ハジョン)選手かなと思っていました。

強烈なバックハンドを振ってくるので、バック側はショートで当てて返すだけのペンの私は、よりすごい&羨ましいと感じてしまいます。

しかし今大会では石選手は調子が良くないのか三番手に下げられていて、ランキングがずっと下の選手にも負けてしまいました。


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 未経験者でも受け入れられるプレーを
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試合が長引いたのは5試合目まで進んだこと以外にも、両チームにカットマンがいたという理由がありました。

ラリーが長く続き、勝敗が決するには攻撃型同士の対戦より時間がかかります。

そうして開会式の16:00になっても、みんながこの試合の行方をおとなしく待つ状態となりました。

時間を気にしている人もいたはずで、いやその場にいた9割以上の方は「早く終わってよ」とフラストレーションを溜めていたことでしょう。

選手、進行役、テレビ局の人、などなど・・・

泣きっ面に蜂で、最後の試合はカットマン同士の対戦となりました。

ツッツキ合いが長く続き、我慢比べを強いられます。

運営スタッフなどには、必ずしも卓球に詳しくない人がいたはずです。

そういう方にとっては、気持を逆なでするような遅延(と見られる)行為だったはずです。


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 無気力試合と誤解されかねない
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こういう展開を避けるため、卓球には以前ご紹介した促進ルールというのがあります。

ラリーの本数を限定して攻撃を仕掛けるよう促すものです。

双方が合意すれば最初から促進ルールで進めることができます。

時間が押しているのはもちろん審判も分かっていたはずです。

「最初から促進ルールでやりませんか?」という働きかけはあったのでしょうか。

選手が同意しなければ、一定時間が経過するまで促進ルールには入りません。

私が審判なら、かなり積極的に促進ルールを持ちかけていたと思います。

それはスケジュールに遅延が生じていたと理由もありますが、より心配したのはツッツキ合いの単調なプレーを多くの人に見せ、卓球はつまらないという印象を与えてしまうことが心配でした。

せめて別コートで複数の試合が同時進行していればよかったのですが、行われているのは1試合だけで、それが終わるのを多くの人がずっと注視しているというまずい状況でした。

待たされているというあまりよろしくない心理状態で、変化の乏しいプレーを眺めるのは避けたいものです。


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 ルールを見直してはどうか
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このことを通じて思ったのは、促進ルールをもう少し適用しやすく改善してはどうかということでした。

「促進ルールの適用をもっと促進する」

みなさんはどうお考えでしょうか。

私は戦型やプレースタイルが画一化していく現状を残念に思っていて、カットマンにも頑張って欲しいと思っています。

そのためカットマンの人にも受け入れやすい形で、促進ルールがより使われるようになってもらいたいと思っています。

私自身はペンですが、カットマンがいなくなるくらいならペンがなくなった方がまだマシだと思っています。

ペンホルダーとカットマンのどちらが生き残るのかというのは、同列に論じられる話ではありません。

が、あえてそう言ってもいいほどカットマンは卓球ならではの戦法で、志のあるプレースタイルだと信じているからです。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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