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今回は卓球用具の中でも魔球製造機と呼ばれる、粒高ラバーについてお話しします。

異彩を放つラバーのためコアな愛好家がいらっしゃり、語りだすと止まらない人に何人か出会いました。

それら粒高マニアからいただいたご意見をご紹介します。


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 特徴が出る形状や材質
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メーカー各社から様々な粒高ラバーが販売されています。

それぞれに個性があり、ざっとご説明すると以下のような部分に違いがあります。

1)粒の高さ:高いと変化幅が大きく、低いと安定性重視

2)粒の太さ:太いと安定性重視、細いと変化重視

3)粒の硬さ:硬いと攻撃向き、柔らかいと安定性重視

4)粒の形状:円柱形は変化重視、根本が台形だと安定性重視

5)粒の間隔:狭いと安定性重視、広いと変化重視

世間一般にはこのように言われています。

私も4番めまでは確かめるまでもない当然のことかなと思っています。

少し疑問に感じたのは5番目の粒の間隔についての違いです。

先日、打ち比べる機会があったので試してみました。


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技術の進歩や制度の改革などにより私達の生活様式は向上しています。

それは卓球にも当てはまります。

主に中高年の方との話を通じて再確認した具体例を見ていきたいと思います。


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 何をおいてもまずはラバー
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用具関連ではラバーの進化が最も実感できる変化です。

卓球のいわば創世記には、板でそのまま打ったりコルクを貼って打ったりしていたのが、次第にゴムシートかスポンジを貼ることに集約されていきました。

いろいろな議論や検討を経て、半世紀ほど前におおよそ現在に近いラバーの取り決めとなりました。

しかしその後も大枠は保たれたまま改良が進み、テンションラバー全盛期を迎えています。

弾むのに回転もかかり、おまけに扱いやすい。

定番のロゼナなどを使っていると、入門用の位置づけ製品でも十分に高性能です。

かつての王道ラバーと言われたスレイバーやマークVがかすんでしまう存在です。

裏ソフト以外でも、例えば粒高ラバーのスポンジはものすごい微妙な薄さのバリエーションがあります。

昔はスポンジ厚がかなり適当でバラツキがあったという話をされた方には、隔世の感があるそうです。


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ずっと前にラバーの貼り替えについてお話をしました。

その時は主に貼り替え方法についてご説明いたしました。

今回は貼り替えるタイミングについて述べてみたいと思います。


一口にラバーの貼り替え時期と言ってもラバーの種類によって判断基準が異なります。

そこで大きな分類である、裏ソフト、表ソフト、粒高、アンチの4種類それぞれについて考えてみたいと思います。


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 裏ソフト
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一般的に貼り替え時期の判断は、裏ソフトの生命線である引っかかりの劣化度合いによります。

例外としては台の角などにぶつけてしまい亀裂が入った時は、まだ十分なグリップ力があるのに泣く泣く貼り替えざるを得ないというケースがあります。

さらに稀な例としては、製造不良でシートがスポンジから剥がれてしまう剥離というものあります。

剥離が起きるとその部分だけが若干ポコッと浮いたようになります。

さて話を元に戻して通常の引っかかりの衰えについてですが、物理的に詳しい原因は私もよく分かりません。

微細なレベルで観察すれば、シートの表面に細かな傷や凹凸が生じ、そこにゴミなども入る。

あるいは別の要因としてゴムシートの弾力が低下してくる。

などがあるのでしょう。

なんとなく後者の理由のほうが確率が高そうな気がします。

弾力の低下といっても経年劣化ではなく、試合や練習であれだけバシバシボールを叩き続けているのですから、ゴムシート君にとってはたまったものではないと感じているからです。


用具メーカーが案内している貼り替え時期の判断で、表面の色がくすんできたり、下にある粒の形が浮き上がってきた場合というのがあります。

公式にそういう案内をしているので概ね合っているのでしょう。

私としては使っている本人の感覚を重視してはと考えています。

粒が浮いていても劣化を感じないのならそのまま使い続けます。

たとえ新品の時と比べて劣化を感じたとしても、使っている本人がまだ十分いけそうと思うのなら使い続けるのです。

車のタイヤであれば安全に直結するため目視確認による減り具合で判断すべきです。

でも卓球のラバーにはそういうことはありません。

初級レベルの人なら劣化が分からず、縁がボロボロに欠けた状態でも使っている人がいます。

流石にそのあたりになるともう貼り替えてはどうかと思います。


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ラケットに貼るラバーは必ずロゴ部分を残し、どのメーカーのどのラバーなのかを明示させておく必要があります。

今回はそれらを全て集めた公認ラバーリストについてお話したいと思います。


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 仕切っているのはITTF
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ロゴマーク周囲を見ると番号が書いてあるものが沢山あります。

ITTF(国際卓球連盟)のマークに続き、ハイフンで繋がった数字が四角で囲われています。

例えば売れ筋であるニッタクのファスタークG1であれば、54-015という番号があります。

勘の良い方なら最初の54がニッタクを表し、後ろの015はファスタークG1を表すのではないかと考えるでしょう。

まさにその通りで、これは遡ること2008年にITTFがラバーにつけることを課した識別番号です。

国際大会の公式戦で使用するラバーはITTFが承認したラバーを使うこととなっています。

メーカーが承認を依頼し、ITTFの公認ラバーリストに登録されると使えるようになります。


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今回は卓球用品メーカーVICTAS(ヴィクタス)についてお話したいと思います。


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 変革の軌跡
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現在VICTASはブランド名かつ会社の名前となっていますが、かつてはそれぞれが異なっていました。

ブランド名はTSPで、会社の名前はヤマト卓球株式会社でした。

年配の方ならTSPは表ソフトのスペクトル、あるいは関西の方ならボールで馴染みがあるといった印象を持たれていました。

そういう状況のままではいけないという危機感からか、旧TSP時代から経営に携わっていた方は矢継ぎ早に改革を行い今に至っています。


まずバタフライの契約選手であった松下浩二さんを社長として迎え入れました。

上位ブランドのVICTASを立ち上げ、従来のTSP製品はそのまま普及ブランドとして継続という形を取りました。

VICTASブランドは徐々に取り扱い製品を増やし、斜めにカットした大胆なロゴを採用しました。

そして会社の名前をVICTASに変更し、TSPブランドの製品は整理した上でVICTASに取り込みました。

それらと並行して丹羽選手など有名な方々と契約を結び、日本男子代表の公式ユニフォーム提供メーカーにもなりました。

一般の卓球愛好家視点なら、随分あか抜けた企業に変身しましたねという感じかもしれません。


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現在市販されているラケットには様々な種類が用意されています。

それでも巷の利用者には、多彩なラインナップでも満足できない個別の要望を持つ方がいらっしゃいます。

そういった方はどうやって希望を叶えているのでしょうか。

私が目にしたいくつかの事例をご紹介いたします。


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 こだわり度初級
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よく見かけるのはグリップテープの使用です。

滑り止めやフィット感の向上、太さを求める人などが愛用されています。

ペンホルダーの人はグリップ周辺をほぼ全員削っていますが、シェークでは何も加工を施さない人がいます。

シェークで削られる場所はグリップ根本に近いブレードの角が最も多いと思います。

さらにサーブやチキータなどで邪魔になるということから、グリップの先端を削っている人もちらほらいます。

フレアグリップの片側だけを削り落とし、半分ストレートグリップにしている人がいました。

他にはグリップ先端の角をまんべんなく削り、先端を丸めた加工を施したラケットというのもありました。


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先月ユニークな形状のラケットをご紹介しました。

実際に購入した方が身近にいらっしゃっり、今回はそれについてお話したいと思います。


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 概要
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どのようなラケットかおさらいすると、楕円形ブレードの片面の端に丸い木製ボールが取り付けられた見慣れない形です。

通常のシェークハンドのような長く伸びたグリップはなく、木製ボール部分を握ります。

製造メーカーであるウイングスパン社は、このラケットの形状を「カーブライン」と命名しました。

製品としてはミルラ(弾み強め)と、ブライターレイター(弾み抑えめ)の2種類があります。

購入されたA氏は値段の高いミルラのほうを選択しました。

WRM(ワールドラバーマーケット)のWebサイトから注文し、お値段は税込みで24,200円でした。

ブライターレイターのほうであれば19,800円なのだそうです。

ラケットが納められた箱は通常のラケットとは異なる正方形でした。

中が見える透明スリットはなく紺色の落ち着いた外観でした。

A氏が購入した際は、もれなくウイングスパン社のTシャツがもらえました。

私にラケットを見せてくれた時もちょうどそのTシャツを着ていました。

製品名はミルラですが、アルファベット表記ではMYRRHでちょっと読みづらいですね。


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はるか昔に個性的なラケットについて取り上げたことがありました。

それらを振り返ってみると主流となるのは難しいことを改めて実感します。


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 消えていった個性派たち
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形状やグリップにささやかな特徴があるものから、見た目や扱いにおいて大幅な違いがあるものまで様々です。

それらのほとんどは残念ながら短命に終わってしまいました。

マイナーな存在ながらも成功したと思えるのは、かつてヤサカが販売していたハンドソウと、現在もニッタクが取り扱っているテナリーです。

この2つは斜め方向に取り付けられたグリップが人間工学的に理にかなっていると言われていて、一定のファンを獲得しました。

ブレード形状では最近話題になったスティガのサイバーシェイプカーボンが記憶に新しいでしょう。

派生モデルとして特殊素材を使っていない製品も投入され、今後も長期的に販売継続されていきそうな感じがあります。

今回取り上げるラケットはユニークさではかなり際立った製品です。

WRM(ワールドラバーマーケット)で取り扱いがなされている「カーブライン」というラケットです。


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メルカリやヤフオクなどのサイトを見ると卓球用品も出品されています。

今回はそういう場所に出品することについてお話ししたいと思います。


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 メルカリとヤフオク
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具体的に名前を出した上記2つのサイトですが、利用されたことのない方もいらっしゃるかもしれないのでざっとご説明いたします。

メルカリはネット上でフリーマーケットを開くことができるサイトです。

売りたいものを出品し買いたい人との連絡や代金の決済をしてくれます。

メルカリは今では、スマホ決済やクレジットカードなどにも事業を広げています。

ただし中核事業は依然としてフリマです。


ヤフオクはYahooがやっているオークションサイトです。

オークションは入札者が希望価格を提示し競り落とすシステムです。

フリマ的に「即決価格だけ」で販売することもできます。

こちらも運営側でやり取りの仲介や決済をしてもらえます。

他にも楽天系列のラクマなど別の会社が手掛けているサイトはありますが、この2社が抜きん出た存在です。

これらサイトに卓球用品を出品した人3名から、コツや感想などを伺いました。


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2022 .12.10
卓球場で一緒に汗を流すお仲間にも、新しい世代の人がどんどん増えています。

先月、弾む接着剤のことについてぼそっと触れると、昔のルールのことは知らない高校生から質問をされました。

ここでは初級レベルの人にもわかりやすく紹介することを目的としていることもあり、今回はその接着剤の件について改めてお話ししたいと思います。


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 弾むメカニズム
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弾む接着剤はスピードグルーあるいは省略してグルーと呼ばれていました。

接着剤の位置づけですが接着効果を期待されているのではなく、ラバーの弾みを増すシンナーのような溶剤です。

シンナーは嫌な臭いを発します。

あれは液体が気体に変わり、それに伴う刺激臭が周囲に拡散しているのです。

スピードグルーを卓球ラバーのスポンジに塗ると、スポンジ内の小さな各気泡の中で気化が始まります。

気体はすぐに抜けてしまうわけではなく、一定時間とどまり小さな気泡を押し広げる圧力が発生します。

それがスポンジの弾み効果を増大させ、引いてはボールがよく飛ぶという仕組みです。

2008年まではそれが認められていて、練習や試合前に皆さんがせっせとラバーに塗りたくっていました。

体育館脇の換気の良い場所に専用の塗り場が設けられ、5回だの10回だの塗った回数を自慢する会話も聞こえていました。

卓球ラバーは片面がスポンジでもう一方はゴムシートです。

スポンジ側が膨張してくると、ゴムシート側を内側にする形でラバーが反り返ってきます。

なんとも異様な光景です。


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私は練習場で色んな方に気軽に声をかけるのですが、時折それに怒涛の勢いで応えてくれる人がいらっしゃいます。

今回はその中のお一人の話をご紹介いたします。


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 回り込みと飛びつき
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桑田さん(仮名)は、40代とおぼしき男性です。

右利きで私と同じ片面だけにラバーを貼ったペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)です。

少し前からご自身に最も適したシューズはどれか、深く考えるようになったそうです。

片面ペンドラはフットワークが生命線であり、他の戦型よりもシューズの選択は吟味を重ねなければならないとおっしゃいます。

通常のすり足の動きに加え、回り込みの際の大きな動きが大切です。

バックサイドを切った鋭いツッツキも豪快に回り込みます。

加えてフォアに大きく飛びつくときは足を交差させ、左足親指の付け根の一点で踏ん張って体をくるりとひねるフットワークが求められます。

豪快なペンドラならではの動きで、私もいやというほど練習しました。

こういう動きに求められるシューズは、グリップ力重視となります。

桑田さんが履いているシューズは、ヨネックスのバドミントンシューズである、パワークッション88ダイヤルでした。


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少し前にバタフライから樊振東(ファン・ジェンドン)選手のラケットが発表されました。

昨年の世界選手権男子シングルスでは優勝、東京オリンピックの男子シングルスでは銀メダルを獲得しています。


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 特別席が用意されたファン選手
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かつてファン選手はスティガ社と契約していました。

その後バタフライのアドバイザリースタッフとなり、そこからラケットはビスカリアを使っていました。

これだけの実績がある名選手が契約すると、その選手モデルラケットを販売するというのは、バタフライではお約束の流れでした。

発表された新ラケットは、ブレード構成の種類で数えれば5種類となります。

単独選手モデルでこれだけのバリエーションというのは、バタフライでも張継科選手とボル選手だけでした。

つまりバタフライ的には、ファン選手は別格の殿堂入り扱いを受けたことを意味します。

5種類のラケットは、グリップデザインを変えることで違いを出しています。

そして高額なタイプほど高級感を演出している点は、張継科シリーズと同じ手法です。

ただしラバーで隠れるブレード面の装飾は、単なる色違いだけの形にしています。

張継科シリーズの最上級モデルでは、他よりも差をつけた金色の囲いが手に取った人を魅了する憎い作りとなっていました。


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