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今回は卓球用具の中でも魔球製造機と呼ばれる、粒高ラバーについてお話しします。

異彩を放つラバーのためコアな愛好家がいらっしゃり、語りだすと止まらない人に何人か出会いました。

それら粒高マニアからいただいたご意見をご紹介します。


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 特徴が出る形状や材質
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メーカー各社から様々な粒高ラバーが販売されています。

それぞれに個性があり、ざっとご説明すると以下のような部分に違いがあります。

1)粒の高さ:高いと変化幅が大きく、低いと安定性重視

2)粒の太さ:太いと安定性重視、細いと変化重視

3)粒の硬さ:硬いと攻撃向き、柔らかいと安定性重視

4)粒の形状:円柱形は変化重視、根本が台形だと安定性重視

5)粒の間隔:狭いと安定性重視、広いと変化重視

世間一般にはこのように言われています。

私も4番めまでは確かめるまでもない当然のことかなと思っています。

少し疑問に感じたのは5番目の粒の間隔についての違いです。

先日、打ち比べる機会があったので試してみました。


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 粒密度の違いを検証
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使ったのは以下の3製品です(いずれもスポンジなしのOXタイプ)。

a)粒間隔狭:PALIOのCK531A(3cmあたり12粒)

b)粒間隔中:バタフライのFeint OX(3cmあたり11粒+粒半分のスペース)

c)粒間隔広:TSPのカールP-3α(3cmあたり11粒)古い製品ですみません

粒の密集度が3cmあたり12粒から11粒という僅かな違いなので、そんなに大したことはないという先入観を持っていました。

最初に感じたのはaは、bとcに比べて明らかに違うということでした。

もしかすると各々で微妙に異なる粒の高さ等も影響しているかもしれませんが、密度の違いははっきりと実感しました。

bとcの違いは、ほのかにあるかなという程度で、どちらかというとbの粒がやや硬めに感じたのが印象に残りました。

そして間隔が狭いと安定性重視、広いと変化重視と言われている特徴ですが、私としてはそれは肯定するものの、間隔が広くても扱いやすいように感じました。

粒密度が高いとブレるケースは少なくなる一方、粒が倒れにくく棒球になりがちでした。

逆に粒密度が低めであれば、粒をコキッと倒しやすく自分の意思でボールをさばけける感触がありました。

ただしこれはあくまでも、たまたま実験として普段使い慣れていない粒高を使ってみた私の個人的感想であります。

使った製品も粒密度以外が同一条件というわけではないことをご了承願います。


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 多彩なバリエーション
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粒マニアの方からは他にも様々なうんちくを伺いました。

表ソフトもそうですが、粒高ラバーにも粒の頭に布目と呼ばれるザラザラ加工があるものとないものがあります。

表ソフトほど布目の有無で違いはなさそうなものの「いや、違いはあるよ」というご意見の方もいます。

ややこしい話ですが「布目」の他に「布地」というのもあります。

ラバーを接着する面に繊維状のシートが追加で取り付けられている製品がごく一部にあり、それが布地などと呼ばれています。

ゴムシートだけではペラペラすぎて扱いづらいので、そういうものを付けるところまで認められているようです。

上の方で紹介したバタフライのFeint OXは、布地ではありませんがペラペラさを緩和するため透明シートが追加で1枚入っています。

ゴムシートと接着シートの間に、補強のためのシートがもう1枚入った3層構造になっているのです。


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 難易度の高い貼り替え作業
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通販などで激安の粒高1枚ラバーを買うと、ゴムシートだけなので別途接着シートを買わなければなりません。

そしてよくあるのが貼る際に失敗してしまうことです。

接着シートを使って貼る場合、まずラケット側に接着シートを貼り、はみ出た部分を切り取ってからラバーを貼ります。

ところがふにゃふにゃのシートを上手く乗せるのは至難の業です。

位置決めを確かめようとしている時にくっつけてしまったり、いざ本番で慎重に乗せていってもずれたりシワになったり気泡ができてしまうことは珍しくありません。

それに懲りて最初から接着シートがついてある製品を指定買いする人もいます。

多少の気泡が生じることはやむを得ず、手慣れた人は針で突いて無くしています。

そんなことをするとシートにダメージが出るのではと思うかもしれません。

ほぼほぼ問題はなく、針で突いた箇所が裂けるよりどこかの粒が練習でちぎれて貼り替えになるというのが普通です。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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