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少し前にバタフライから樊振東(ファン・ジェンドン)選手のラケットが発表されました。

昨年の世界選手権男子シングルスでは優勝、東京オリンピックの男子シングルスでは銀メダルを獲得しています。


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 特別席が用意されたファン選手
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かつてファン選手はスティガ社と契約していました。

その後バタフライのアドバイザリースタッフとなり、そこからラケットはビスカリアを使っていました。

これだけの実績がある名選手が契約すると、その選手モデルラケットを販売するというのは、バタフライではお約束の流れでした。

発表された新ラケットは、ブレード構成の種類で数えれば5種類となります。

単独選手モデルでこれだけのバリエーションというのは、バタフライでも張継科選手とボル選手だけでした。

つまりバタフライ的には、ファン選手は別格の殿堂入り扱いを受けたことを意味します。

5種類のラケットは、グリップデザインを変えることで違いを出しています。

そして高額なタイプほど高級感を演出している点は、張継科シリーズと同じ手法です。

ただしラバーで隠れるブレード面の装飾は、単なる色違いだけの形にしています。

張継科シリーズの最上級モデルでは、他よりも差をつけた金色の囲いが手に取った人を魅了する憎い作りとなっていました。


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前回、前々回と2回にわたり卓球愛好家との雑談内容をお届けしました。

今回もまた別の方のご意見を紹介したいと思います。

ご登場いただくのは安田さん(仮名)です。

安田さんは長年にわたり卓球を続けていらっしゃるご婦人です。

卓球のユニフォームに関する考察を熱く語ってくれました。


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 地味だった昔のユニフォーム
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昭和の時代のユニフォームは閉鎖的な状況でした。

地の色は単色かつ濃いめの色で、メーカーのロゴマークや校名の刺繍などがわずかに認められていました。

卓球台もダークグリーンが基本で、その当時でも既に骨董品タイプの台には真っ黒というのもあったそうです。

そこからうかがえるのは、白くて小さなボールを扱う競技なので、周囲は濃いめの色に規制してしまえばいいという考えでした。

当時若かりし安田さんはこれに疑問を持っていました。

流石に白いユニや白い台は避けるべきなのには同意できますが、単色のユニフォームはやりすぎです。

卓球に限らず何かの規則を決める場合「○○だけ」と限定する方法と「△△はダメ」という除外を設ける方法があります。

極めて慎重さが求められる分野や、事なかれ主義では前者が採用されがちです。

卓球に当てはめると「台とユニフォームは黒のみにする」などが典型例です。

個人的にはそれも面白いかなと一瞬頭をよぎりますが、どういういちゃもんが出るかは容易に想像がつきます。

後者の除外を設ける方法は、具体的な内容を詰めていく過程で必ず議論となり合意に至るまで時間がかかります。

昔の卓球ユニの場合、もしかすると話し合いが面倒くさくなったとか、強硬に単色を主張する重鎮がいらっしゃった、などの諸事情があったのかもしれません。

色の決定に当たり、実際にツートーンカラーのユニを着て、ボールの見やすさを確認することは絶対やっていないと安田さんは考えていました。


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前回は練習仲間との雑談を紹介しました。

その中で、ニッタクの選手モデルラケットについて熱く語ってくれた人(Cさん)がいました。

今回はそれだけを抽出してお届けしたいと思います。


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 伊藤美誠カーボン
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Cさんが口火を切ったのは、伊藤美誠選手のラケットについてでした。

商品名:伊藤美誠カーボン、¥25,300、木材5枚+FEカーボン2枚

ほぼ同じ製品としてアコースティックカーボンというラケットがあります。

伊藤選手はこのアコースティックカーボンを長らく使っていました。

双方のラケットは実質的にほぼ同じで、伊藤選手モデル向けに外観を変えたものが選手モデルになったという捉え方で構いません。

アコースティックカーボンの標準小売価格は税込みで¥22,000です。

つまり選手モデルは¥3,300のプレミアムがついた製品ということです。

これはバタフライの選手モデルラケットによく見られたパターンです。

「見られた」と過去形になっているのは、選手モデルは価格を少し上乗せするというやり方が、今は必ずしも当てはまらなくなってきているためです。

まあそれでも伊藤選手のラケットについては、ロングセラーで実績もあるラケットをアレンジした、手堅い製品化手法だとCさんは論評していました。


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今回はある若い方をご紹介いたします。

人物が特定されるのを避けるため、局所的に事実とは異なる内容に変えています。


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 動きまくるカットマン
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飯田さん(仮名)は、20代の男性です。

フリーランスでお仕事をされていて、ロフト付きの賃貸ワンルームにお住まいです。

フットウェアには並々ならぬこだわりをお持ちです。

床はフローリングで、1年中ほぼ室内でも履物を履いて過ごしています。

夏は渓流の中も歩けるような特殊ソールのサンダルを、冬は防寒も兼ねてハイカットのバスケットボールシューズにしています。

卓球をする時は、ミッドカットのバッシュと決めています。

飯田さんの戦型はカットマンで、特殊素材入りのカット用ラケットに薄の裏ソフトと1枚ラバーの粒高を貼っています。

1枚の粒高は少し珍しく、台上は結構反転させて変化で惑わしてきます。

反転プレーを多用するには、カットマンに多いストレートグリップではなく、フレアのほうがいいそうです。

かなり動き回り、ノータッチで抜けそうなボールにも果敢に飛びつきます。

こういうスタイルにはバッシュが最適だというお考えです。


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2022 .04.30
前回は実店舗での販売の様子をお伝えしました。

今回はネット上での通販について書いてみたいと思います。


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 混沌とした通販サイト
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ネットショップに関してはずっと前にも取り上げたことはあります。

それは日本にあるお店でした。

今回は海外の通販サイトをご紹介します。

ご存じの方には今さらの感はありますが、とっても有名な、アリエクスプレス(Aliexpress)です。

わかりやすく例えると「中国製品がメインのアマゾン」みたいなところです。

何だか怪しそうと思う方もいらっしゃるでしょう。

それは否定しません。

アマゾンは監視が行き届き、変なものは概ね排除されています。

一方アリエクスプレスはかなり緩く、玉石混交のサイトと言えるでしょう。

トラブる確率はアマゾンよりは高めで、発送ミスや問い合わせに対する問題などいろいろなことがネット上に挙げられています。

クレジットカード決済のみで、商品到着まで時間がかかることが多いそうです。

そんなデメリットがあるのに、なぜ利用する人が多いのか。

それは当然のことながら、ちゃんとした商品でお買い得なものもたくさんあるからです。

不愉快なことは最小限に抑え、クレバーに利用することが肝要ということでしょうか。

さてそれでは、アリエクスプレスにある卓球用品を見ていきましょう。


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今回は新しくオープンしたお店について書いてみたいと思います。


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 店舗概要
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場所は最高ににぎやかな新宿で、さらに駅からめっちゃ近いという超便利な立地です。

新宿駅東口から徒歩でわずか1分、歌舞伎町に向かう方向に新宿ユニカビルというのがあります。

地上8階地下2階の建物で、以前はヤマダ電機LAVI新宿東口館だったところです。

新宿には他にもヤマダ電機の大型店があり、複数存在するのはよろしくないという経営判断がくだされました。

営業を始めてから約10年という、やや早めの撤退でした。

一等地でこれだけ大規模な空き物件というのはめったにないことです。

ただその時期が微妙で、閉店したのは2020年10月4日でした。

コロナウイルス禍で、すぐにどこかの企業が入るのかはわかりかねる状況でした。

しばらくブランクがあった後、新しく入ることになったのは、アルペン系列のスポーツ・アウトドア用品店でした。

お店の名称は「Alpen TOKYO」で、オープンは今月の4月1日でした。

地下1階には、水泳、バレーボール、テニス、バドミントン、そして卓球関連の売り場があります。


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全日本選手権は結構な数の棄権が出ながらも、なんとか終了しました。

全種目が概ねスケジュール通り行われ、観客を入れての開催もできました。

ただ関係者の気持ちとしては、ほっとしたというより大変厳しかったというのが正直な感想だったのではと推測します。

有力選手の感染が終盤になって続き、ギリギリの状況だったためです。

それ以降の主要な大会は、東京大会を始め多くが中止になってしまいました。

より小規模の試合も同じで、春の学生リーグにも暗雲が立ち込めています。


さて、前置きとは全く別の話となりますが、ラバーに新色が追加されてからそれなりの月日が経過しました。

今回はそれに関してお話ししたいと思います。


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 色々なご意見
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私もピンク、緑、青の3色は実際に使っている方を見かけました。

あるシニアの男性のご意見は、青の表ソフトを出してもらいたいとのことでした。

ラバーの色の規制が緩やかだった昔、世界を席巻していた中国の前陣速攻型の選手が青い表ソフトラバーを使っていて、懐かしい思い出があるのだそうです。

1つ残念なことは、仮に今どこかのメーカーが製品化しても、昔のイメージをそっくり再現できない点です。

かつての青い表ソフトは本当の青で、現在認められているのは水色に近い淡い青です。

その方は新色に紫も認めたため、青はそれとは明らかに異なる水色にされてしまったのだろうとお怒りでした。

紫が採用されたことに異議を唱える人は他にもいらっしゃいました。

紫はボツにして、片面に必須の色である黒とのコントラストが明確な黄色を採用して欲しかったというご意見です。

なるほどそのお考えは十分にわかります。

私も黒と黄色は素敵だと思います。

しかしボールの色としてオレンジがまだ認められているため、黄色の採用は難しいのだと思います。

黄色のラバーを採用して、ボールは白のみに変更する案は無理だったんでしょうか。


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今回は卓球競技者がラケットの選定にあたり、通常は対象から除外しているラバー貼りラケットを取り上げてみたいと思います。

現在国内の用具メーカーでラバー貼りラケットを取り扱っているのは、ニッタク、バタフライ、ヴィクタスの3社です。

それほど話題にはなりませんが、各社ともに新製品をタイムリーに投入しています。


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 ニッタク
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ニッタクは「貼り上がりラケット」という呼称にしていて、伊藤美誠選手の名前を冠した製品を揃えています。

Mima S1500、S2000、S2500という3種類のシェークハンドラケットと、Mima P2000というペンホルダーが1種類あります。

末尾の数字は税抜きの希望小売価格を意味していて、数値が大きいほどグリップが凝った作りになっています。

細かい指摘をさせていただきますが、ニッタクのWebサイトを見ると¥1,500+税のような価格表示になっています。

今は総額表示が義務付けられているので、もうこの表示はアウトのはずです。

ニッタクさん、速やかに修正をしていただけたらと思います。

これらの製品には、伊藤選手のシルエットとサインをプリントしたプラスチックボールが2個付いています。

ペンホルダーは角丸形の日本式でコストを抑えるため、コルクの粒を集めて固めた圧搾(あっさく)コルクが使われています。

このMimaシリーズ以外にも、ラージボール用に表ソフトを貼ったラバー貼りラケットもシェークとペン1種類ずつが販売されています。

そちらにはボールは付いていません。


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粘着ラバーと一般的な裏ソフトラバーを比較するため、試し打ちをしてみました。

今回はその際の感想をお話いたします。


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 「粘着」の解釈は人によって異なる
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初級者の方にも分かりやすいよう、基本的なところからご説明いたします。

粘着ラバーとは名前の通り、平らなシートの表面がしっとりとして引っかかりが強い裏ソフトラバーを指します。

特にちまたで、あるいは用具マニアの間で「中国粘着」と呼ばれている製品は、粘着力だけでなくシートの形状にも特徴があります。

スポンジに接する粒が低く、太く、密集しています。

そしてシートの平らな部分は分厚くなっています。

よって一般的な裏ソフトを見慣れた方がこの手のラバーの断面を見ると、粒の存在がわからず、スポンジに平らなゴムシートだけが貼り付いたように見えてしまうかもしれません。

中国製の粘着ラバーの中には、粒が高く細く間隔が広いタイプも少数ながら存在します。

今回取り上げる粘着ラバーは、多数派である典型的な肉厚の中国粘着ラバーということにさせていただきます。

またそのへんの卓球愛好家レベルの実力でしかない私が使ってみた感想である、ということもご理解いただければと思います。


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2021 .09.18
さていよいよ来月からラバーの新色が認められることになりました。

今回はそれについて触れてみたいと思います。


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 適用条件と各社の状況
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追加される新色は、ピンク、青、緑、紫の4色です。

従来の黒と赤を合わせると全部で6色になりました。

ただし一方は黒でなければならないというルールもあります。

従って、黒+ピンクの組み合わせはOKですが、赤+青などはNGとなります。

私のような片面だけにラバーを貼ったオールドスタイルの選手は、裏面が黒く塗ってあれば青や緑のラバーを貼ることができるそうです。

逆に考えると黒いラバーを貼れば、裏面を紫に塗ることも可能なのでしょう。

このルール改正は10月1日から適用されます。

それでは各用具メーカー側の品揃えはどうなっているのでしょうか。

先日ざっと調べた範囲では、ヴィクタス、アンドロ、ティバーの3社が新色の製品を投入する発表をしています。

それらを順を追ってご紹介いたします。


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2018年に台湾のアカディ(akkadi)というメーカーが、日本の卓球用具市場に参入しました。

今回はそれについてお話ししたいと思います。


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 アカディ社の概要
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アカディ社は日本に直営の支店を持つのではなく、埼玉県にあるイルマソフトという会社が代理店となる形で販売を行っています。

イルマソフトは以前からドイツのドニック社の代理店もしています。

取扱製品は代理店のものだけに限定するガチガチの営業方針ではなく、他社の主力商品も扱う柔軟なやり方をとっています。

アカディのラケットは日本で販売するため協会から認定を受けていて、いずれの製品にもJ.T.T.A.Aの刻印が入っています。

現状の日本でのラインナップは、ラケット、ラバー、ボールの3ジャンルです。

特徴は概ねリーズナブルなお値段で、価格上昇の流れが止まらない近年の卓球用具の状況では嬉しいことです。

ラケットの主力製品はもちろんシェークハンドですが、それと同じブレードを使用した中国式ペンホルダーもあります。

そして日本向け市場を意識していることが強く伺えるのが、数種類の日本式ペンホルダーを揃えている点です。

ブレードには5枚合板だけでなく、日ペンでは外せないヒノキ単板ラケットもあります。

また5枚合板には角型と角丸型2種類の反転式もあります。


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現在発売されている卓球王国2021年5月号は、私がピクッとなる記事がいくつか掲載されています。

今回はそのうちの一つ、大昔に存在した変わったラバーについてお話しいたします。


卓球という競技が生まれ現在の形になるまで、用具やルールはどんどん変わってきました。

その中でラケットに貼るラバーの進化が最も爆発したのが1950年代です。

当該コラムを執筆した伊藤条太氏は、そのありさまを生命の種類が飛躍的に増えたカンブリア紀のようだと評しています。

1956年当時のバタフライ社のラバーのラインナップが、ラバー断面図とともに紹介されています。

私はその図を見て、いくつかのラバーはすぐに構造が理解できませんでした。

おそらく今あるラバーの種類が「正しい姿」であるという固定観念に凝り固まっていたのが原因だったのでしょう。


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