2026 .01.03
今回はシェークハンドラケットのユニークな打ち方の一つである、シーミラー打法についてお話ししたいと思います。
──────────────────────
概略
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1970年代に活躍したアメリカの卓球選手に、ダニー・シーミラーという人がいます。
シェーク左利きの男性でアメリカチャンピオンにもなった方です。
この方の卓球スタイルには他の人と違った特徴があり、シーミラー打法と呼ばれるようになりました。
バック側に来たボールもフォア側と同じ面で打つ、言ってみればワイパー打法です。
反対側のラバーは、バック側のボールをツッツくようなダウンスイングをする場合だけに使います。
世の中には指導者や先輩、周囲の方から言われた通りのことを無条件に受け入れている人も多いかと思います。
しかし中にはいろいろなことに疑問を持ち、自分で試して確認しようとする人もいます。
その1人がSさんで、今回私がシーミラー打法についてお話を伺った人でした。
私も過去にこの打ち方を試してみたことがあり、自分なりの意見を持っています。
どのあたりが同じで、どのあたりにSさん独自の見解があるのか興味深く聞かせてもらえました。
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良い点・悪い点
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まずは長所から見ていきます。
ワイパー打法になるので、ラケットはフォア面が外側を向いた握り方になります。
これは強打を打つのに適しています。
そして同じ面でフォアもバックも打つので、打つ面を切り替える必要がなくなりミドルという弱点が解消されます。
もう一方の面はツッツキに特化することができるため、粒高ラバーやアンチラバーという選択肢もあります。
攻撃力を保ったまま、台上技術に不安のある方は変化型ラバーの選択で安定度を向上させることができます。
次に短所を述べます。
ワイパースイングは良いことづくめではなく、通常シェークとバックハンドを比較すると制約は大きいです。
通常シェークのバックハンドは手の甲を相手側に向けて振ります。
手首をスナップできる可動域が広く3次元的にグリグリ回せるため、あらゆる方向に微調整が効きます。
一方シーミラーでは手の甲を自分の側に向けた形となります。
この形は手首の可動域が結構制限されます。
従って微調整は肘の関節の助けも必要となります。
手首の柔軟な動きを肘の動きでカバーするのは難しく、特定の打球ポイント以外はラケットの面をただ合わせて返すだけになりがちです。
つまりシェークの利点であるバックハンドの打ちやすさが、かなり打ち消されてしまうのです。
Sさんはこのシーミラー打法を試したのは、卓球マシン相手だけでした。
マシンは同じ球種を同じテンポで連続して出してきます。
マシン相手ですら面を合わせるだけの受動的な返球が多く、満足なドライブを打てる割合は低めでした。
ましてや生身の人間相手だとより厳しくなることは想像に難くありません。
回転の強弱、失速するボールなど、一打一打異なる打球を高精度で相手コートに返すには手首のスナップの助けがある通常シェークが優れています。
──────────────────────
特殊ラバーとの組み合わせ
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あえて言うなら反対側のラバーを活かす戦法を取れる選択肢もあるということでしょうか。
裏裏ではなく粒高やアンチを片方に貼っていれば、バック側に来た順回転ボールを裏ソフトだけでなく変化系ラバーでも返せ、相手を惑わすことが可能です。
シーミラー打法ならラケットの握りを変えるいわゆる反転をしなくても、バック側は手首を捻って通常シェークと同じフォームで返球すれば、クセ球を放つラバーで打つことも容易です。
そういうSさんのコメント通り、実際にシーミラー氏ご本人も片面にアンチラバーを貼ってプレーしている動画があります。
バック側に来たボールをワイパー打法と通常打法で切り替えて・・・
あれっ、そういうことはせずにわざわざラケットを反転させているシーミラーさん。
えーっマジですか。
シーミラー打法の開祖は、あくまでもワイパー打法そのものにこだわっているようです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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概略
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1970年代に活躍したアメリカの卓球選手に、ダニー・シーミラーという人がいます。
シェーク左利きの男性でアメリカチャンピオンにもなった方です。
この方の卓球スタイルには他の人と違った特徴があり、シーミラー打法と呼ばれるようになりました。
バック側に来たボールもフォア側と同じ面で打つ、言ってみればワイパー打法です。
反対側のラバーは、バック側のボールをツッツくようなダウンスイングをする場合だけに使います。
世の中には指導者や先輩、周囲の方から言われた通りのことを無条件に受け入れている人も多いかと思います。
しかし中にはいろいろなことに疑問を持ち、自分で試して確認しようとする人もいます。
その1人がSさんで、今回私がシーミラー打法についてお話を伺った人でした。
私も過去にこの打ち方を試してみたことがあり、自分なりの意見を持っています。
どのあたりが同じで、どのあたりにSさん独自の見解があるのか興味深く聞かせてもらえました。
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良い点・悪い点
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まずは長所から見ていきます。
ワイパー打法になるので、ラケットはフォア面が外側を向いた握り方になります。
これは強打を打つのに適しています。
そして同じ面でフォアもバックも打つので、打つ面を切り替える必要がなくなりミドルという弱点が解消されます。
もう一方の面はツッツキに特化することができるため、粒高ラバーやアンチラバーという選択肢もあります。
攻撃力を保ったまま、台上技術に不安のある方は変化型ラバーの選択で安定度を向上させることができます。
次に短所を述べます。
ワイパースイングは良いことづくめではなく、通常シェークとバックハンドを比較すると制約は大きいです。
通常シェークのバックハンドは手の甲を相手側に向けて振ります。
手首をスナップできる可動域が広く3次元的にグリグリ回せるため、あらゆる方向に微調整が効きます。
一方シーミラーでは手の甲を自分の側に向けた形となります。
この形は手首の可動域が結構制限されます。
従って微調整は肘の関節の助けも必要となります。
手首の柔軟な動きを肘の動きでカバーするのは難しく、特定の打球ポイント以外はラケットの面をただ合わせて返すだけになりがちです。
つまりシェークの利点であるバックハンドの打ちやすさが、かなり打ち消されてしまうのです。
Sさんはこのシーミラー打法を試したのは、卓球マシン相手だけでした。
マシンは同じ球種を同じテンポで連続して出してきます。
マシン相手ですら面を合わせるだけの受動的な返球が多く、満足なドライブを打てる割合は低めでした。
ましてや生身の人間相手だとより厳しくなることは想像に難くありません。
回転の強弱、失速するボールなど、一打一打異なる打球を高精度で相手コートに返すには手首のスナップの助けがある通常シェークが優れています。
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特殊ラバーとの組み合わせ
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あえて言うなら反対側のラバーを活かす戦法を取れる選択肢もあるということでしょうか。
裏裏ではなく粒高やアンチを片方に貼っていれば、バック側に来た順回転ボールを裏ソフトだけでなく変化系ラバーでも返せ、相手を惑わすことが可能です。
シーミラー打法ならラケットの握りを変えるいわゆる反転をしなくても、バック側は手首を捻って通常シェークと同じフォームで返球すれば、クセ球を放つラバーで打つことも容易です。
そういうSさんのコメント通り、実際にシーミラー氏ご本人も片面にアンチラバーを貼ってプレーしている動画があります。
バック側に来たボールをワイパー打法と通常打法で切り替えて・・・
あれっ、そういうことはせずにわざわざラケットを反転させているシーミラーさん。
えーっマジですか。
シーミラー打法の開祖は、あくまでもワイパー打法そのものにこだわっているようです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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