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HOME   »   試合  »  再認識、卓球の常識とは学んで身につけるもの
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いろんな場所でいろんな方と練習をすると、新しい発見があったりその反対に戸惑うこともあります。


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1) コミュニケーションの少ない練習所
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通常、練習の最初はクロスのフォア打ちから始めると思います。

某練習所である方と打っていると、5回ぐらいラリーが続いた時点でいきなりスマッシュを打ってきました。

一瞬「えっ」と思ったのですが、気をとり直してもう一度打ちだすと同じように数回続いたあとに全力でスマッシュを打ってきます。

相手の方は無言で、別に怒っているとかそういうこともありません。

???

なんだかよく分かりません。不気味です。

同じことが繰り返され、10分後ローテーションで別の方と代わりました。


次の方はスマッシュを叩きこむことはなく、普通に打っていました。

しかし3分ぐらい経つと、なぜかいきなりバック側に下回転サーブを出してきました。

「えっ」

そのまま相手のバックにツッツくと、相手もツッツいてきます。

ツッツキが3往復ほど続いた後、ドライブをストレートに打ってきました。

意表をつかれ、もちろんノータッチで抜けて行きました。

わけが分かりません。いったい何がしたいのでしょうか?

「フォア打ちは終了して、ツッツキ打ちをするんでしょうか?」

そう尋ねると「はい」という返事が返ってきました。


数人の方とお相手して、だんだん分かってきました。

この練習所の方の多くは部活などで練習した経験がなく、我流で始めた方が多いようです。

部活の練習ではフォア打ちとショートの練習あたりは無言でしょうが、ツッツキや3球目攻撃などは当然相手に何をするのか伝えてから行います。

しかしここでは全く何も伝えないというわけではありませんが、無言で行う部分が多いようで、私が

「バックへ下回転を出しますから、バックへツッツいて下さい。
 それをクロスに打っていくので~」

と説明したら、不思議そうな顔で聞いていました。


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2) 小学生との試合
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じゃんけんをするために「じゃんけん・・・」と私が言い出した時、相手が元気な声で

「さ い しょ は グーー! じゃ ん けん ほい!」

と言ってきて笑ってしまいました。

そうですね、今後小学生と試合するときはすべて「最初はグー」で気分を和ませてから試合に望むことにします。


じゃんけんのあと、ラケットを見せてと言うと「イヤ」と言われてしまいました。

どうせ裏裏だからいいかと思ったものの、どんなラバーを貼っているのか見たかったです。

両面テナジーだったりしたら嫉妬してしまうかもしれません。


試合中ネットインで相手に得点が入りました。

すると「ラッキー」と言ってガッツポーズをとっています。

意表を突かれましたが、小学生ならまだこれでいいかな?と思い何も言いませんでした。

ところがさらに驚いたのは、私がサーブをミスってしまった時

「ナイスサーブ!」

と明るい声でこき下ろしてくれました。

審判をしていたお母さんがすかさず注意していましたが、本人はポカンとした表情でした。


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卓球の常識とは
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上記1)と2)、2つの経験から、私たちが卓球の練習や試合で常識だと思っていることは自然に身につくのではなく、他の方と交流したり教えられたりして学んでいくということが改めて分かりました。


また、小学生のネットインの件について踏み込んで考えたのですが、ネットインでもエッジでも自分の得点なら「ラッキー」ではないのかと言われれば、そういう解釈もできます。

いやむしろ、喜ぶほうが人間として自然だということが小学生と試合をしたことにより再認識できました。

サーブミスに対し「ナイスサーブ」の皮肉を言うのも、野球の押し出し四球で「ノーコン」のヤジを浴びせるのと同じ心理です。


なぜ卓球はこういうマナーができあがったのでしょうか?

卓球は貴族の遊びが起源のスポーツなので、相手に配慮する紳士的な考えが根底にあるからか?

相手との距離が近いので、目の前で「ナイスサーブ」などの露骨な皮肉を浴びせるのはあまりにも相手を刺激しすぎると考えたからか?

でも逆の例として、平野選手のようにサーブの前に一度相手をにらみつける行為は失礼にはなっていませんね。
(平野選手が笑顔でサーブを出すのを想像したら怖いですが)

う~ん
理由は分かりませんが、機会があればいろんな方の意見を聞いて考えを深めていきたいと思います。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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