2012 .07.28
7月27日、ロンドンオリンピックが開幕しました。
日本選手の活躍、そしてメダルを期待したいですね。
1988年のソウル大会から、オリンピックで卓球が行われるようになりました。
競技人口が多いスポーツなのに、採用されたのは意外と遅いような気がします。
今回で7度目の試合となりますが、卓球の競技内容はこれまでに何度か変更が行われました。
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強すぎる中国
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2004年のアテネ大会までは団体戦はなく、男女それぞれのシングルスとダブルスが実施されました。
前回の北京大会では、男女シングルスと団体戦に変わりました。
日本選手の活躍、そしてメダルを期待したいですね。
1988年のソウル大会から、オリンピックで卓球が行われるようになりました。
競技人口が多いスポーツなのに、採用されたのは意外と遅いような気がします。
今回で7度目の試合となりますが、卓球の競技内容はこれまでに何度か変更が行われました。
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強すぎる中国
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2004年のアテネ大会までは団体戦はなく、男女それぞれのシングルスとダブルスが実施されました。
前回の北京大会では、男女シングルスと団体戦に変わりました。
今回、競技種目には変更はありません。
ただ各国のメダル獲得に影響を与える違いがあり、それはシングルスの出場枠が各国最大男女2名ずつまでになったことです。
日本は男女各3名、合計6名の選手が出場します。
その内、丹羽選手と平野選手は団体戦のみの出場で、シングルスにはエントリーされていません。
これは特定の国によるメダル独占を避けようということで、2名に制限されたからです。
表向きは特定の国ということですが、みなさんお気付きの通り「特定の国=中国」です。
北京オリンピックのシングルスの表彰式では、男子も女子も中国の国旗が3つ上がりました。
たしかに強すぎてどうしようもないのは事実です。
その一方で、あからさまな中国を狙い撃ちした規制は良くないとする意見も当然出ました。
これは非常に難しいさじ加減で、あまり独占されすぎると、競技に対する興味が失われる可能性もあり、今回の変更が妥当な落とし所だったのでしょう。
これ以外に、卓球には帰化選手についての議論もあります。
自国での代表選手になることはできないため、国籍を変えてオリンピックや世界選手権に出場しようとする人を規制する動きです。
国籍というのはものすごく重要で、スポーツの大会に出たいという理由では、通常変更する気持ちにはなりません。
もっと別な理由、例えば迫害を受けていて逃れたい、劇的な明るい展望が開かれているなどでなければ決断できません。
しかし熱い想いを持った選手には、競技が人生そのものなのです。
日本人でもオリンピックに出場するため、ロシアやカンボジアに国籍を変えた方は記憶に新しいと思います。
国ごとの出場枠や国籍変更に対し制限を加え過ぎると、世界チャンピオンを決める試合なのに出場選手のレベルが下がってしまうという懸念があります。
オリンピックはそれはそれで権威がありますが、まだ中国選手が沢山エントリーできる世界卓球選手権のほうがレベルが高く、後者が真の世界一決定戦だという意見もあります。
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いろんな部分にも注目
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オリンピックでは世界トップの選手のプレーを映像で見ることができますが、それ以外に選手のしぐさを観察するのも面白いです。
特定の選手はプレーに移る前に、お決まりの動作を行います。
精神を集中させるための前準備のようなものです。
すぐに思い浮かぶのが、張継科選手がサーブを出す前にボールを短い間隔でペチペチとラケットに当てる動作です。
日本人では岸川選手がサイコロを振るように、台の上にボールをココココとバウンドさせてからサーブに移ります。
これらは対戦相手の選手にも間合いが分かりやすい例です。
反対にタイミングが外され気味でイラッとするのが、サムソノフ選手のサーブです。
多くの人はサーブのトスを上げる際、トスと同時に上体を起こします。
トスは単に手だけで上げるのではなく、背筋や腹筋で体を起こす一連の動きと連動させて上げます。
サムソノフ選手は、構えたポーズから上半身をピンと伸ばし、それでボールも上げているのかと思ったら、一瞬のタイムラグのあとトスを上げるのです。
上体と手の動きが連動しておらず、人間らしくない動きです。
これを見て、私も最初はやはり変だと思いました。
しかし、そういった表面的な印象だけで済ませるのではなく、自分もどこかで取り入れられないかと考えています。
ある選手はサーブのトスの高さをいろいろと変え、わずかでも相手に余裕を与えない工夫をしているというのを聞いたことがあります。
そういった工夫に、サムソノフ選手のタイミングを外すロボット風サーブを合体させれば、いやらしさがアップしそうです。
なお、完全にサーブの動作を一時中断してしまうような行為は、警告の対象となる恐れがあるので注意が必要です。
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新しい発見
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ロボット的ということで思い出すのは、李暁霞選手と馬龍選手のフリーハンドです。
どちらの選手も右利きで、フリーハンドは左手になります。
2人のプレーの写真を見ると、左手の指をすべてピンと伸ばした状態の場面をよく見かけます。
個人的な癖なのか疑問に思っていました。
なんでも中国の一部のコーチに、フリーハンドの指は伸ばすべきという考えの人がいて、その指導に従っているとのことです。
マネキンの手のようでもあり、最初は鼻で笑っていました。
でも試しに真似してみると、なんだかいい感じがするのです。
もう少し続けてみたいと思います。
みなさんも気が向いたら試してみてください。
おそるべし中国・・・
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
ただ各国のメダル獲得に影響を与える違いがあり、それはシングルスの出場枠が各国最大男女2名ずつまでになったことです。
日本は男女各3名、合計6名の選手が出場します。
その内、丹羽選手と平野選手は団体戦のみの出場で、シングルスにはエントリーされていません。
これは特定の国によるメダル独占を避けようということで、2名に制限されたからです。
表向きは特定の国ということですが、みなさんお気付きの通り「特定の国=中国」です。
北京オリンピックのシングルスの表彰式では、男子も女子も中国の国旗が3つ上がりました。
たしかに強すぎてどうしようもないのは事実です。
その一方で、あからさまな中国を狙い撃ちした規制は良くないとする意見も当然出ました。
これは非常に難しいさじ加減で、あまり独占されすぎると、競技に対する興味が失われる可能性もあり、今回の変更が妥当な落とし所だったのでしょう。
これ以外に、卓球には帰化選手についての議論もあります。
自国での代表選手になることはできないため、国籍を変えてオリンピックや世界選手権に出場しようとする人を規制する動きです。
国籍というのはものすごく重要で、スポーツの大会に出たいという理由では、通常変更する気持ちにはなりません。
もっと別な理由、例えば迫害を受けていて逃れたい、劇的な明るい展望が開かれているなどでなければ決断できません。
しかし熱い想いを持った選手には、競技が人生そのものなのです。
日本人でもオリンピックに出場するため、ロシアやカンボジアに国籍を変えた方は記憶に新しいと思います。
国ごとの出場枠や国籍変更に対し制限を加え過ぎると、世界チャンピオンを決める試合なのに出場選手のレベルが下がってしまうという懸念があります。
オリンピックはそれはそれで権威がありますが、まだ中国選手が沢山エントリーできる世界卓球選手権のほうがレベルが高く、後者が真の世界一決定戦だという意見もあります。
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いろんな部分にも注目
──────────────────────
オリンピックでは世界トップの選手のプレーを映像で見ることができますが、それ以外に選手のしぐさを観察するのも面白いです。
特定の選手はプレーに移る前に、お決まりの動作を行います。
精神を集中させるための前準備のようなものです。
すぐに思い浮かぶのが、張継科選手がサーブを出す前にボールを短い間隔でペチペチとラケットに当てる動作です。
日本人では岸川選手がサイコロを振るように、台の上にボールをココココとバウンドさせてからサーブに移ります。
これらは対戦相手の選手にも間合いが分かりやすい例です。
反対にタイミングが外され気味でイラッとするのが、サムソノフ選手のサーブです。
多くの人はサーブのトスを上げる際、トスと同時に上体を起こします。
トスは単に手だけで上げるのではなく、背筋や腹筋で体を起こす一連の動きと連動させて上げます。
サムソノフ選手は、構えたポーズから上半身をピンと伸ばし、それでボールも上げているのかと思ったら、一瞬のタイムラグのあとトスを上げるのです。
上体と手の動きが連動しておらず、人間らしくない動きです。
これを見て、私も最初はやはり変だと思いました。
しかし、そういった表面的な印象だけで済ませるのではなく、自分もどこかで取り入れられないかと考えています。
ある選手はサーブのトスの高さをいろいろと変え、わずかでも相手に余裕を与えない工夫をしているというのを聞いたことがあります。
そういった工夫に、サムソノフ選手のタイミングを外すロボット風サーブを合体させれば、いやらしさがアップしそうです。
なお、完全にサーブの動作を一時中断してしまうような行為は、警告の対象となる恐れがあるので注意が必要です。
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新しい発見
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ロボット的ということで思い出すのは、李暁霞選手と馬龍選手のフリーハンドです。
どちらの選手も右利きで、フリーハンドは左手になります。
2人のプレーの写真を見ると、左手の指をすべてピンと伸ばした状態の場面をよく見かけます。
個人的な癖なのか疑問に思っていました。
なんでも中国の一部のコーチに、フリーハンドの指は伸ばすべきという考えの人がいて、その指導に従っているとのことです。
マネキンの手のようでもあり、最初は鼻で笑っていました。
でも試しに真似してみると、なんだかいい感じがするのです。
もう少し続けてみたいと思います。
みなさんも気が向いたら試してみてください。
おそるべし中国・・・
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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