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先月既に終了した世界卓球選手権に関し、特にここでは取り上げないつもりでした。

しかしその後、練習後のおしゃべりでいろいろな方から感想をいただきました。

それらをまとめてご紹介したいと思います。


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 ミドル狙いとボールの高さ
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多くの意見に共通した特徴は試合内容もさることながら、それを放送した番組の報じ方がどうであったかということでした。

ボールが相手のミドルに返された際、ミドルを狙ったという解説がありました。

でもそうではなさそうな場面も結構あったと、Aさんは語ってくれました。

十八番のサーブを放ち、甘く返ってきた球を3球目攻撃でミドルに打ち込んだケースはその通りだと納得できました。

でも何本か続くラリーの中で凌ぐような状態で返球し、それが相手のミドルに飛んでいったと見られるのもありました。

それにもミドルに「送った」ボールとコメントがありました。

意図的に狙ったかどうか、解説者はもう少し見極めが必要ではとのご要望でした。


また同じくAさんはサーブの高さについても意見がありました。

ボールがネットを超えたときの高さが何センチ何ミリかを計測し、番組ではその低さを強調して伝えようとしていました。

それほど卓球に詳しくない方には、トップ選手が究極のコントロールで出している技の1つだと理解しそうです。

でも実際に試合をすると、一般の選手でも3連続でネットにかするサーブとかはあり得ます。

テレビ放送での試みとしてはわかるものの、これは今回限りで打ち切りにしてもらえたらと言うのがAさんのご意見でした。


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 試合に流れなど存在しない
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ラリー中返球が浮いてしまい、対戦相手がそのボールをスマッシュで打ち込んできました。

ところがそれがオーバーミスになったという場面がありました。

解説者はこのミスで流れが変わるかもしれないと言っていました。

いつも冷静なBさんは「この手の情緒的な解説は控えてもらいたい」と味も素っ気もないご意見でした。

確かにボールは浮いてしまったものの、複雑な回転が混じっているように見受けられました。

上級選手ならそれを確実にスマッシュで決めなければなりませんが、難易度が低いとまでは言えない場面でした。

スマッシュは絶対に打つべき状況ですが、成功する確率は8割か9割です。

確率的に低い結果が低いなりに発生した、ただそれだけのことです。

そこで動揺してしまうようなトップ選手はいないでしょう。

さらにBさんは冷徹に続けます。

「チャンスを活かせず形勢逆転するドラマと同じだと思っているなら、あまりに頭がお花畑です」

「こんなことで流れなんて変わるわけがない。そもそも卓球の試合の中に流れなど存在しない」とバッサリ切り捨てます。

仮に試合中に相手の弱点が見つかり、そこを攻めることで連続得点できたとします。

Bさん的には、各々が独立した点の並びと捉えるべきという主張です。


「あえて言うなら、理不尽な判定を食らったときはメンタルが崩れることはある」と付け加えました。

ごくまれにとんでもないミスジャッジがなされることがあります。

例えば台から20cm離れてそれていったボールが、エッジと判定されたようなケースです。

こういう場合に気持ちを切り替えて、というのはかなり難しいはずです。

あり得ないデタラメ判定を受け入れ、即座に試合継続なんてロボットにしかできません。

少なからずそれ以降のプレーに影響は出るでしょう。


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 テレビ局の事情を考慮
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辛口の感想を連続で紹介しましたが、Cさんはまず今大会をテレビ東京が放送してくれたことに感謝の気持を述べていました。

「当たり前のように毎年放送してもらえると思っているとバチが当たりますよ」と視聴者側に厳しいご意見です。

特に今回はゼロコロナ政策を掲げている中国での開催で、とても厳格な規制がひかれました。

選手や帯同者だけでなく報道陣も例年より多くの手間や費用がかかりました。

Cさんも情緒的なコメントやヒューマンドラマ的な一部演出は嫌いだそうです。

ですが、いろいろな方に見てもらえるための取り組みが、ある程度入っているのは許容したいというお考えです。

私も現実的に考えてCさんに近い感覚を持っています。

最後に私の意見を付け加えると、卓球王国のサイトで横からの試合映像が批判されていました。

スポット的に入れるのは構わないものの、通常は台が縦方向になる映像にすべきなのは同意です。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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