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みなさんご存知の通り2020年のオリンピックでは、レスリングが除外候補であると発表されました。

2020年は東京が開催候補地として立候補しています。

日本の重要なメダル獲得源がなくなれば、開催地としては特に悲しいことです。

レスリングの継続は当たり前、野球とソフトボールは復活させ、できれば空手を入れて欲しい、そんな日本人エゴむき出しの方も中にはいらっしゃるかもしれません。

IOC(国際オリンピック委員会)は、競技種目の妥当性について常に検討を行なっています。

20世紀末までは拡大方向でしたが、開催国の負担を軽減するため少なくとも夏季大会はこれ以上増えない方向です。

現状の規模は維持し、適宜競技の入れ替えを行うこととなります。

入れ替え対象となる競技関係者や該当する競技者が多い国民にとっては、それが重大な関心の的となります。


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 卓球が外される可能性は?
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卓球は1988年に五輪競技に採用されました。

採用される基準にはいろいろあります。

最も重要なのが世界的に広く普及している点です。


普及ということでは卓球は申し分ありません。

室内で行われるので天候に左右されず、競技スペースが小さいことが普及を後押ししています。

競技の特性もあり幅広い人に楽しまれていて、パラリンピックではオリンピックよりも先行して採用されました。

イスラム教徒の女性は肌の露出が禁じられているため、競技種目が制限されますが、卓球をされている方はそれなりにいらっしゃいます。

愛好者の幅がかなり広い競技であると言えます。

なんだか卓球は五輪競技としては安泰のような気持ちになってしまいますね。


ここまでは良い点について述べてきました。

卓球に何か死角はないのでしょうか。

確かに世界に広く普及はしていますが、メダル獲得となると特定の国に集中しています。

レスリングはメダルの獲得国に偏りがあることを問題視されたそうです。

卓球では中国がぶっちぎりで強く、東アジアの国や地域があとに続きます。

ヨーロッパやその他の地域でも代表選手は、リュウさん、リーさん、ウーさんなど中国系の帰化選手が目立ちます。

選手のプロフィールにある程度の偏りがあるのは、どの競技でも見られることです。

ただそれがあまりに過度であれば、エントリーできる選手の数や帰化選手への制限という考えにつながります。

オリンピックや世界選手権では一部そういう制限が設けられました。

将来は廃止してもいいような状況を期待したいですね。


なおシンガポールやアメリカについては、若干補足が必要かもしれません。

現状、シンガポール代表選手の多くは中国から帰化した人です。

しかし帰化する人を制限しても国民の78%が中国系のお国なので、強さは別として今後も同様の傾向は続きそうです。

アメリカについては、ロンドン五輪の女子代表は全員中国系の高校生でした。

白人、黒人、ヒスパニック系の選手は誰もいないため誤解されやすいですが、彼女達は帰化選手ではなく中国系のアメリカ人です。


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 疑問の目で見られないように
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普及の点についてはこれぐらいにして、他に競技にマイナスイメージを持たれるものがあれば、積極的に改善に努めなければなりません。

バドミントンで問題になった無気力試合、柔道コーチの暴力、散発するドーピング違反など様々なニュースを耳にします。

卓球で今問題になっているのはブースター使用の件です。

スポンジに弾みを増す物質を塗るといった後加工(あとかこう)は認めないと、ルールで決定されました。

一方でそういった加工を検出する機器に限界があり、このルールは選手のモラルに頼る部分が大きいという運用面での不備があります。

ブースターはラバーのドーピングだと言う人もいます。

仕組みとしてはそういう見方もできるでしょう。

しかし有機溶剤を使っていないブースターは、人体の安全とは別の議論です。

卓球ではこれまでに有機溶剤の禁止、プラスチックボールへの切り替え決定と安全に配慮した取り組みを行ってきました。

このあたりがちゃんと理解されず、卓球は有害物質を依然として使い続け、管理能力もお粗末なスポーツと誤解される可能性があります。

解決が長引けばイメージ低下の要因になります。

健康に影響がないブースターなら、現段階では認めることにした方がいろんな点で現実的ではないでしょうか。


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 攻めの広報活動
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良くない点を正すだけでなく、見る側、競技する側、双方がより楽しくなる工夫も続けてもらいたいと思います。

卓球はどちらかと言えば見るスポーツではなく、自分でするスポーツです。

それでも見応えのあるラリーが続くよう、ルールが改正されてきました。

11点制への変更は、試合の山場が増えるということで私は良かったと思います。

今の競技人口に満足せず普及活動をもっと図り、特に子供に重点を置いてはどうかと考えます。

有名人を起用し、健康的で明るい競技であることをアピールするのもいいでしょう。

繰り返しになりますが、オリンピックの競技枠はこれ以上増えません。

まさかのレスリングが除外候補になったのですから、各競技団体も必死に広報活動を仕掛けてくると思います。

ITTF(国際卓球連盟)は、他の競技に負けないようぜひ頑張ってもらいたいですね。

アメリカでもっと流行れば、放送局やスポンサーの圧力もとい働きかけがあって有利になったりしないでしょうか。

そこでオバマ大統領、ビル・ゲイツ氏、アリエル・シン選手の3人が笑顔でプレーする卓球広報CMなんてできればすばらしいと思います。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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