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今回はラバーの分類についてお話ししたいと思います。

ITTF(国際卓球連盟)では、IN:裏ソフト、OUT:表ソフト(粒高ではないノーマル1枚ラバーを含む)、LONG:粒高、ANTI:アンチラバー、という4種類を定義しています。

裏ソフトと表ソフトについては、さらに各メーカにおおよそ共通するもう少し詳細な分類が存在します。

その詳細な分類は製品の特徴を表すためのもので、何かの規格に添って明確に定められているわけではありません。

規格はないのですがその分類に少し疑問を感じており、私なりの意見を述べさせていただきます。


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 分類見直し案(裏ソフト)
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一般的に裏ソフトは、テンション、高弾性、コントロール系、粘着という4種類に細分類されています。

まずテンションについてですが、スポンジに緊張状態を持たせ反発力を高めたものは、製品の性格を表現する明確な指標であると考えます。

メーカーによっては「ハイブリッドエナジー」など、他社製品との違いを謳っているものもありますが、それらも含めて「テンション」という括りで呼ぶのは概ね適切だと思います。


疑問に感じているのは、高弾性とコントロール系を区別している点です。

「これだ」と思えるほどの差異はなく、もはや同一視しても構わないでしょう。

スタンダードなラバーということで「ノーマル(裏ソフト)」と呼んでみてはどうでしょうか。

そして粘着ですが、この分類も分かりづらく「微粘着」なる表現が使われているラバーもあります。

私はメーカがどう分類しているかは無視して、ラバーの保護シートの貼り付き具合で粘着かそうでないかを独自判断しています。

ただ粘着の度合いが強いか弱いかでカテゴリー分けするのには、あまり同意できません。

実際にボールを打ってみて違いを感じづらいのです。

同じ粘着ラバーでも比較的感触の違いがあるのはトップシートの形状の差です。

中国粘着で最も代表的なキョウヒョウシリーズは、シートが分厚く粒が低めです。

一般的な裏ソフトラバーはバタフライが「ひきつれ効果」と表現している、ボールがシートに食い込み、それが元に戻ることで回転がかけられるようになっています。

ところが粒が低くて肉厚のシートでは、ひきつれ効果が得られにくく、当ててすり上げるような感じでドライブを打つことになります。

従ってキョウヒョウのようなラバーを「粘着」という分類ではなく、「肉厚」という新しい定義で区別してみてはどうかと思うことがあります。

今のところ「粘着」に分類されているラバーでも、肉厚でないものはどうなるかというと「テンション」か「ノーマル」のどちらかに入れるのです。


整理すると裏ソフトは、テンション、ノーマル、肉厚、の3つの分類にするという案です。

少しだけスッキリしたように思えます。

しかしながらシートとスポンジの特徴で分類しているため、分類が重複してしまう製品もある点は、依然としてややこしいと言わざるを得ません。

具体的にどういうことかというと、「ノーマル」はテンションスポンジではなく、シートが肉厚ではないラバーということですが、「肉厚」の「テンション」ラバーというのはあるということです。

現在の定義でも、粘着テンションというのがあり初級レベルの方には分かりづらいのは否めません。

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 分類見直し案(表ソフト)
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続いて表ソフトについて意見を述べさせていただきます。

表ソフトはおおむね、テンション、回転系、スピード系、変化系という4種類に細分化されています。

裏ソフトと同様、テンションという特徴はそのままで問題ないと思います。

分類する必要性に疑問を感じるのは、回転系とスピード系です。

打球してみて違いを感じづらいのでこの2つの区分を止め、裏ソフトの場合と同様「ノーマル(表ソフト)」にまとめてみてはどうでしょうか。

粒が高めの変化系については、現状のまま分類の1つとして残すのが良いと思います。


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 分類が異なるラバーに変える
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トップ選手であれ一般の愛好家であれ、理想とするプレーのためラバーを変更することはあります。

その場合、分類としては同じで別の銘柄に変える場合がほとんどです。

例えばテナジーをファスタークに変えたというような変更です。

今年、石川選手と伊藤美誠選手がフォアのラバーを別の分類に変更したのが話題になりました。

これまでテンションラバーを使っていましたが、キョウヒョウに変えたらしいのです。

私も現在は粘着ラバーを使っていますが、あの肉厚のキョウヒョウはクセが強すぎてどうしても好きになれません。

日本の女性選手ではそれなりに使い手が多いことは知っています。

でも前のラバーとの差がかなりあり慣れが必要です。

オリンピックが終わってからじっくり試していたのかもしれませんね。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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