2015 .12.12
前回はテナジーを使っている人のことについてお話ししました。
テナジーにはいくつかの種類があり、テナジーユーザならほとんどの方がそれらの違いを知っています。
とても有名な製品なので、使っていない人でもそこそこ用具に関心のある方なら、各バリエーションの特徴は理解しています。
──────────────────────
4種類の番号とFXの有無
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かいつまんで説明すると、テナジー05は回転重視、64はスピード重視、80は05と64の中間的な製品、そして25はそれら3つとはやや異なり前陣プレー向きという位置づけです。
当然のことながら、そういうなんとか向きの製品というのは、あくまでもメーカ側が製品選びの際の目安になるよう案内しているだけです。
製品の大きな枠組で見れば、どれもスピンとスピードの性能は申し分のないラバーで、自分のフィーリングに合うものを選べばそれで構いません。
05や64といった数字が何を意味するのかは知りませんが、開発段階で01、02・・・と多くの候補があり、最終的に残った番号を製品名につけたのではないでしょうか。
同じような感じで番号をつけた製品例として、UCCコーヒーのザ・ブレンド114と117があります。
500種類のブレンドコーヒーを作り、その中のテイストナンバー114と117がプロの舌で選ばれました。
114は香り豊かでやわらかな味わい、117は深いコクと豊かな香りが特徴なんだそうです。
テナジーには05や64だけでなく、05FXや64FXといった番号の後にFXがつく製品があります。
ブライスなど他の製品にも設定しているソフトスポンジバージョンです。
バタフライはFXがつくラバーとつかないラバーの性能を同じにしています。
他社では柔らかいスポンジを使った製品はスピード性能の値を低めにしていて、そういう部分での判断基準はメーカ間で異なります。
厳密にはスポンジが異なるのでスピード性能も違うはずですが、それを言い出すとスポンジの厚さによっても絶対に差は出るはずです。
厚さごとの僅かな差も全部開示すれば納得する人はいるでしょう。
でもスピンやスピードの値自体が感覚的な指標としか捉えていない人が多く、あまり細かい数値を出しても意味がないように思えます。
テナジーにはいくつかの種類があり、テナジーユーザならほとんどの方がそれらの違いを知っています。
とても有名な製品なので、使っていない人でもそこそこ用具に関心のある方なら、各バリエーションの特徴は理解しています。
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4種類の番号とFXの有無
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かいつまんで説明すると、テナジー05は回転重視、64はスピード重視、80は05と64の中間的な製品、そして25はそれら3つとはやや異なり前陣プレー向きという位置づけです。
当然のことながら、そういうなんとか向きの製品というのは、あくまでもメーカ側が製品選びの際の目安になるよう案内しているだけです。
製品の大きな枠組で見れば、どれもスピンとスピードの性能は申し分のないラバーで、自分のフィーリングに合うものを選べばそれで構いません。
05や64といった数字が何を意味するのかは知りませんが、開発段階で01、02・・・と多くの候補があり、最終的に残った番号を製品名につけたのではないでしょうか。
同じような感じで番号をつけた製品例として、UCCコーヒーのザ・ブレンド114と117があります。
500種類のブレンドコーヒーを作り、その中のテイストナンバー114と117がプロの舌で選ばれました。
114は香り豊かでやわらかな味わい、117は深いコクと豊かな香りが特徴なんだそうです。
テナジーには05や64だけでなく、05FXや64FXといった番号の後にFXがつく製品があります。
ブライスなど他の製品にも設定しているソフトスポンジバージョンです。
バタフライはFXがつくラバーとつかないラバーの性能を同じにしています。
他社では柔らかいスポンジを使った製品はスピード性能の値を低めにしていて、そういう部分での判断基準はメーカ間で異なります。
厳密にはスポンジが異なるのでスピード性能も違うはずですが、それを言い出すとスポンジの厚さによっても絶対に差は出るはずです。
厚さごとの僅かな差も全部開示すれば納得する人はいるでしょう。
でもスピンやスピードの値自体が感覚的な指標としか捉えていない人が多く、あまり細かい数値を出しても意味がないように思えます。
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レアな1枚ラバー
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初心者の方ならテナジーの種類の違いを一気に説明されると、ものすごい知識を持っている人と驚くかもしれません。
しかし代表的なラバーなので、別にすごいというほどのことはありません。
本当にマニアと呼んでもいいレベルの人は、めったに見かけないラバーについてもうんちくを披露してくれます。
例えばずっと前にお会いしたある方は、ヤサカの1枚ラバーについて詳細を語ってくれました。
ここで言う1枚ラバーとは、粒高ラバーではない粒が低めのスポンジのないラバーのことです。
ヤサカにはそういう製品として、コバルト、コバルトα、A-1・2という3種類のラインアップがあります。
そもそも1枚ラバーなんて使う人が少ないので、存在自体を知っているだけで用具オタクと呼んで差し支えないでしょう。
最初のコバルトは中価格帯の製品です。
中価格帯と言っても、メーカ希望小売定価が1200円+税という大変経済的なお値段です。
粒の断面は長方形で、大粒と小粒の2種類があります。
注意しないといけないのは、コバルトの赤いラバーは顔料が少なく透けるため、ラケットのブレードに文字が印刷された面には貼ることができません。
二番目のコバルトαは大きく平たい粒の1種類だけになります。
赤いラバーは鮮やかな顔料が多く配合され、下地が透けることはありません。
希望小売定価は1400円+税で一番高い製品です。
最後のA-1・2は最も安く1000円+税のお値段です。
この製品の問題点は製品名がはっきりしない点です。
大粒と小粒の2種類があり、紙のパッケージは共通化されていてA-1・2となっています。
単純にA-1が大粒でA-2が小粒なのか、あるいは大粒がA-1・2のA-1、小粒がA-1・2のA-2なのか不明です。
後者の可能性が高いような気がするものの、名前についてこれ以上考えることはやめます。
粒の断面は大粒が長方形、小粒は台形の上に低い長方形を加えた形状です。
一番安いこのラバーのみ、ラケットに接着する面に薄い布地がついています。
コバルトやコバルトαにはついていません。
スポンジのないゴムシートだけのラバーには、こういう布地がついている製品がたまにあるそうです。
ゴム以外の物をつけるのはルール違反だと思っていましたが、こういう布地はOKのようです。
布地があるため赤のラバーでも透けることはありません。
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好感を持ったヤサカの営業姿勢
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これらの1枚ラバーについて説明してくれた方は、私が手にしていたヤサカのカタログにボールペンで特徴をびっしり書き込んでくれました。
今それを見ながらこの文章を書いています。
誰にも語る機会がなかった知識をやっと開示でき、満足していただけたのかもしれません。
こんな方がいらっしゃって、ヤサカさんにとってはありがたいことでしょう。
その一方で私が感じたのは、1枚ラバーでこれだけの商品展開をしているという驚きでした。
最近廃番になりましたが、ヤサカは長らくピストル型のハンドウソウラケットを作っていました。
そして貴重な桂の単板ラケットもまだ販売していて、少数派の愛好家も大切にしているメーカのように思えます。
一部製品のネーミングでは「スッPONジさん」や「拭くださん」など、寒いダジャレが炸裂していて残念なところはありますが、応援したくなるメーカです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
レアな1枚ラバー
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初心者の方ならテナジーの種類の違いを一気に説明されると、ものすごい知識を持っている人と驚くかもしれません。
しかし代表的なラバーなので、別にすごいというほどのことはありません。
本当にマニアと呼んでもいいレベルの人は、めったに見かけないラバーについてもうんちくを披露してくれます。
例えばずっと前にお会いしたある方は、ヤサカの1枚ラバーについて詳細を語ってくれました。
ここで言う1枚ラバーとは、粒高ラバーではない粒が低めのスポンジのないラバーのことです。
ヤサカにはそういう製品として、コバルト、コバルトα、A-1・2という3種類のラインアップがあります。
そもそも1枚ラバーなんて使う人が少ないので、存在自体を知っているだけで用具オタクと呼んで差し支えないでしょう。
最初のコバルトは中価格帯の製品です。
中価格帯と言っても、メーカ希望小売定価が1200円+税という大変経済的なお値段です。
粒の断面は長方形で、大粒と小粒の2種類があります。
注意しないといけないのは、コバルトの赤いラバーは顔料が少なく透けるため、ラケットのブレードに文字が印刷された面には貼ることができません。
二番目のコバルトαは大きく平たい粒の1種類だけになります。
赤いラバーは鮮やかな顔料が多く配合され、下地が透けることはありません。
希望小売定価は1400円+税で一番高い製品です。
最後のA-1・2は最も安く1000円+税のお値段です。
この製品の問題点は製品名がはっきりしない点です。
大粒と小粒の2種類があり、紙のパッケージは共通化されていてA-1・2となっています。
単純にA-1が大粒でA-2が小粒なのか、あるいは大粒がA-1・2のA-1、小粒がA-1・2のA-2なのか不明です。
後者の可能性が高いような気がするものの、名前についてこれ以上考えることはやめます。
粒の断面は大粒が長方形、小粒は台形の上に低い長方形を加えた形状です。
一番安いこのラバーのみ、ラケットに接着する面に薄い布地がついています。
コバルトやコバルトαにはついていません。
スポンジのないゴムシートだけのラバーには、こういう布地がついている製品がたまにあるそうです。
ゴム以外の物をつけるのはルール違反だと思っていましたが、こういう布地はOKのようです。
布地があるため赤のラバーでも透けることはありません。
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好感を持ったヤサカの営業姿勢
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これらの1枚ラバーについて説明してくれた方は、私が手にしていたヤサカのカタログにボールペンで特徴をびっしり書き込んでくれました。
今それを見ながらこの文章を書いています。
誰にも語る機会がなかった知識をやっと開示でき、満足していただけたのかもしれません。
こんな方がいらっしゃって、ヤサカさんにとってはありがたいことでしょう。
その一方で私が感じたのは、1枚ラバーでこれだけの商品展開をしているという驚きでした。
最近廃番になりましたが、ヤサカは長らくピストル型のハンドウソウラケットを作っていました。
そして貴重な桂の単板ラケットもまだ販売していて、少数派の愛好家も大切にしているメーカのように思えます。
一部製品のネーミングでは「スッPONジさん」や「拭くださん」など、寒いダジャレが炸裂していて残念なところはありますが、応援したくなるメーカです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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