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HOME   »   用具  »  未練の残る廃番ラケット(2)
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今回も前回に引き続き、買っておけばよかったと思うラケットのお話をします。

練習場で時々お会いするTさんにも気になっていた廃番ラケットがあります。

前回私が選んだ3本の内、ヨーラのボムエクストリームは同じご意見でした。

Tさんも高反発ラケットが好きで、その中でも打球感がハードで手にビンビン響くタイプが比較的好みなのだそうです。


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 バタフライのシュラガー
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中国人以外の最後のシングルス世界チャンピオンと言われているシュラガー選手のモデルです。

YGサーブから一撃必殺ドライブを叩き込むスタイルで、フォームだけ見ていると体の使い方が少しぎこちなく、柔軟体操が苦手な人のように見えてしまいます。

このラケットは性能チャートの最も右上に長期間君臨していたフラッグシップモデルです。

座標の上にいくほどよく弾み、右にいくほどハードな打球感です。

特殊素材にカーボンだけを使い、かっ飛びラケットの代名詞のように話の引き合いに出されていました。

チャート上ではすぐそばにプリモラッツカーボンもあり、それも十分ぶっ飛びでカキンカキンのラケットでした。

でもやはりみなさんは一番右上のものに目がいってしまい、ほんの少しの差でこのラケットに注目が集まりました。

こういうケースでは「2位じゃだめなんです」ということが分かります。

現行製品だとガレイディアT5000が位置する場所で、このラケットもカーボンだけを使ったモデルです。


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 ミズノのSST
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ミズノの高反発ラケットにはワールドチャンピオンというラケットもありました。

市民大会レベルの愛好家が名前に恐縮してしまいそうなそのラケットは、カーボンとアラミド繊維の層がはさんでありました。

縦横方向へカーボン繊維を、斜めの2方向にはアラミド繊維を配し四軸織物搭載ラケットと称していました。

SSTはカーボン繊維だけを斜めの2方向と横1方向の合計3方向に重ねた、トリプレッツカーボンという仕組みを採用していました。

カーボンだけだとカキカキ感が強く、Tさんは買おうか何度も迷ったそうです。

名前のSSTは超音速機という意味だそうで、こちらも一般愛好家がこのラケットで中途半端なスロードライブを打っていると恥ずかしくなってしまうネーミングです。

余談ですがペンホルダー使いの私としては、ワールドチャンピオンやSSTには中ペン(中国式ペンホルダー)も定義されていて良かったのですが、ミズノの現行製品ではデネブというラケットの1種類だけとなっているのがとても残念です。

乱暴な言い方ですが、中ペンはシェークをノコギリで切れば簡単に作れるのでラインアップの充実を図っていただけたらと思います。


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  TSPのニュースピン
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特殊素材にグラスファイバーを使ったラケットです。

一般論として、グラスファイバーはカーボンよりも打球感がややマイルドになります。

実際に球突きをさせてもらったことがあり、衝撃が手にダイレクトに伝わってきて予想外にハードな印象がありました。

グラスファイバーはヤサカやアームストロングも使っていたのですが、今は使用するメーカは少なくなっています。

そんな中TSPはカーボンと同程度に採用し、主要特殊素材を2本柱の体制で開発しています。


Tさんのようにハードな打球感を好むのは攻撃選手だけでなく、カットマンの方にもいます。

昔は特殊素材入りのカットマンラケットにも、カーボンだけを使った製品がバタフライを始めいくつか販売されていました。

今はケブラーやグラスファイバーが中心となり、あるカットマンの人は10年前に買ったニッタクのファインタッチというラケットをボロボロの状態で使い続けていました。


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 似たようなラケット
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このように気になっているラケットも遅かれ早かれ廃番になってしまいますので、本気でこれだと思ったものは買ってみていいと思います。

Tさんと私が現行製品でちょっと気になっているのが、ヤサカの一番弾むラケット「スペランサー」です。

カーボンだけを使い硬い打球感ということで、特にTさん好みのスペックです。

そしてグリップデザインが、前述したバタフライの廃番ラケットシュラガーによく似ているのです。

Tさん曰く「このラケットは絶対にシュラガーのグリップをまねて作っている」とのことで、もし本当にそういう狙いで作ったのならなかなか憎い製品ですね。


みなさんも同じような思いのラケットが1本ぐらいはあるのではないでしょうか。

廃番になってもほぼ同じ仕様で後継製品が販売されるケースはあります。

でもその場合はお値段だけがつり上がっていて、素直に受け入れられないことが多いと思います。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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