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以前、バタフライからビスカリアというラケットが再販されたことについて触れました。

そしてネットなどでもいろいろな意見が出されています。

今回はそれらを眺めつつ、私なりに感じたことをお話ししたいと思います。


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 メダリストの威光は絶大
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ビスカリアの人気の理由を解明する意見として以下のようなものがありました。

あのラケットのフレアグリップはチキータを打つのに最適な形状をしていて、それが張継科選手のプレーと絶妙にマッチしたためであるとのことでした。

それは張選手にインタビューをして得た情報かと言えば恐らくそうではなく、書き込みをした人はバタフライや報道関係の方ではない、あくまでも一般人による推測のはずです。

張選手は多くのラケットを試し、自分にベストの用具を選んではいることでしょう。

ですからビスカリアが最適なのは確かです。

でも具体的にどこがどう気に入っているかという詳細については本人に聞いてみないとわかりません。

この推測による書き込みはさらに飛躍し、だからチキータを使うトップ選手はビスカリアを選ぶという論理に発展しています。

バタフライにはビスカリアと同じブレードを使い、グリップデザインと名前を変えて製品展開をしているラケットがあります。

ズバリ言ってしまえばほぼ同じラケットであるわけです。

でもやっぱりビスカリアの人気があるのはゴールドメダリストが使ったことで広く認知され、その結果使用者が増えたということだと私は捉えています。

もし張選手がビスカリアと同時期に発売されたアイオライトを使っていたとすれば、アイオライト人気であったはずです。

ただ一方で、張選手が利用していることがビスカリア人気の100%の理由であるとも考えていません。

さまざまな特殊素材ラケットがある中、アリレートカーボンという2種類の素材の組み合わせは、あまたのプレーヤーによる使用実績があります。

同じシリーズで特殊素材を変えたバリエーションがあり、単純な弾みだけならアリレートカーボンよりもカーボンだけのほうが勝っています。

打球感など総合的に判断がなされた結果、現状ではより弾むカーボンよりアリレートカーボンが多くの選手の支持を得ているのだと思います。

また最大手のバタフライは製品の品質管理には定評があります。

なので私は私なりの勝手な分析をすると、ビスカリア人気の原因は以下のようになります。

金メダリスト張選手の影響:40%

アリレートカーボンを使用したラケットであること:20%

品質に対する信頼:10%


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 メーカーの不断の努力
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上記3つのパーセンテージを合計すると70%になります。

残りの30%の内、20%分は宣伝やブランディングによる効果と考えています。

あたり前すぎるかもしれませんが、これはとても重要な影響を与えています。

トップメーカーだけあって、雑誌、卓球関連サイト、試合会場などで積極的にアピールしています。

ロゴマークも変え、常に最新の感覚を発信し続ける費用や労力は並大抵のものではありません。

全く同じラケットであってもバタフライではない某社の製品であったり、製品名が奇をてらってトホホ感があふれていたりすれば、今のビスカリアほどの人気は出ていないように思えます。


以前、試合で卓球シューズではなくナイキのフットサルシューズを履いていた選手がいたと書いたことがあります。

その人がシューズを選択した判断基準は、世間的にイケてると考えられているブランドを選ぶことが真っ先にあったのだと思います。

そこでナイキが候補に挙がり、卓球で使用しても支障のないフットサルシューズに至ったのだと考えています。

私はこれを決して批判しているのではありません。

ナイキやニューバランスなどのブランドは熱烈な支持を獲得しています。

まだ日陰者のイメージも残る「卓球」シューズではなく、もっと別のクールなシューズでプレーすることはできないかという思いは理解できます。

仮にナイキの卓球シューズが製品化されれば、あらゆる層の卓球人が買い求めるのは想像に難くありません。


さてラケットの話に戻ると、ビスカリア人気分析の残りの10%はトップメーカーゆえの広い販路による販売機会の拡充だと思います。

製品が置いてある店舗が多く、在庫も潤沢にあれば必然的に売れやすくなります。

以上独断的な意見を述べましたが、卓球のラケットでも結構純粋な性能や使い勝手ではない部分で判断されているのだと考えています。

ラバーなら、かなり性能や各自のフィーリングに左右されているはずです。

私としてはラケットに関しても、できるだけラバーのように製品本来の作りで購入判断できればと考えています。

露出が少ない製品にも予断を持つことなく候補とし、自分にとって最善の1本に巡り合えたら幸せですね。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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