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少し前の話になりますが、今月の3連休の最終日10月10日のお昼に、NHKの「ひるブラ」という番組を見ていました。

ニッタクの工場の模様が紹介され、ボールとラケットの製造過程を見ることができました。

ご覧になっていない方のために、メインの内容で取り上げられたボールのほうをご紹介します。


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 納得のクオリティ
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工場は茨城県古河(こが)市にあります。

現地レポーターはタレントのチャンカワイさんとNHKのアナウンサー、そしてスタジオからはミッツ・マングローブさんが出演していました。

ニッタク工場のレポートですが、チャンカワイさんはなぜかミズノのリオ五輪代表ユニを着ていました。

ふっくらとした体型をわざと強調するかのような、ピチピチで小さめのユニフォームを着ていたため、ミッツさんに軽く突っ込まれていました。


ボールは半球を2つ合わせて作るという説明から始まりました。

その一歩手前の工程では、平らなプラスチックの円盤を半球状に加工しているはずで、私としてはその部分も見せてもらいたかったです。

半球を貼り合わせてボール状にした後、金属製の型に入れて熱湯にくぐらせます。

ボールをお湯でふくらませ正確な球体に整形する作業です。

次は表面を研磨する機械にボールを入れ、ぐるぐるかき混ぜます。

機械にはボールと一緒に研磨用の石も入っていました。


加工作業はこれでほぼ終了で、あとは製品名などを表面に印刷するだけです。

ただしその前に厳しい検査工程が待ち受けています。

最初の検査は重さのチェックです。

許容されている誤差があり、そこから外れるものは弾かれてしまいます。

番組では再度加工に回すと説明がありましたが、それは基準より重くて弾かれたボールのみ、再び研磨して軽くするのだと思います。

重量チェックをパスしたボールは、表面に傷がないかを調べます。

この工程は全て人間が目視確認をしていました。

番組を見ていて自動化することはできないのかと最も感じた部分です。

それはどういうニュアンスかというと、いくらでもお金をかければ自動化は可能でしょうが、卓球のボールという市場規模ではそのような設備の導入は無理なのかな、という意味です。

目立った傷もないきれいなボールは、最終検査で緩やかな坂道を転がっていきます。

まっすぐ転がっていったボールが合格品です。

番組ではその後の紹介はありませんでしたが、スリースターのマークを印刷されて出荷されるのでしょう。

スリースターボールは決して安くないのですが、ここまでを振り返るとなるほど納得のお値段・品質なのだと思いました。

個人的に気になったのは、坂道で横にそれてしまったボールです。

それ具合によって、ワンスターかトレーニングボールに分類されるのでしょうか。


番組はテンポ良く流れていきました。

それでも製造工程ばかりが続いて単調になることを避けたかったのか、新井卓将さんがスポット的に登場してインパクトのある技を見せてくれました。

ラケットを体の後ろに回して打つ背面打ちや、けん玉のようにボールをラケットのグリップエンドなど、いろいろな面に当てるリフティング?を披露してくれました。


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 失敗を恐れないNHK
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この「ひるブラ」という番組は、お昼の休憩時間に放送しているのをちらっと見かけることがあります。

私達のような見る側じゃなくて、作る側から考えると、結構チャレンジングな番組ではないかと思います。

生放送での現場ロケ+スタジオ中継に加え、録画VTRにも切り替えます。

この3つを放送時間内にうまくまとめて行うのは、大変な苦労があるとお察しします。

特に「生放送」と「現場ロケ」のリスクが高く、荒天の中でのレポートはハラハラします。

荒れ具合がひどすぎるときは、直前で放送内容を変更しやむを得ず過去の再放送に切り替えることがあります。

また放送機器のトラブルで、音声が途切れたり映像が切り替わらず、一時的にスタジオのタレントさんのトークでつないだこともあったそうです。


今回の放送は概ね問題なく終了しました。

概ねと表現したのは、番組の終了直前に卓将さんが卓球台に載せた仕掛けをボールで倒すのに、若干手間取るシーンがあったためです。

このわずか数秒の演出に、企画を練り製作を繰り返したはずです。

練習もされたと思いますが、生放送の最後で素早く終わらせなければなりません。

ボールを打ち始めた直後、連続で外してしまいどうなることかと見ている私も緊張してきました。

「卓将さん、生放送の全国放送です。頑張ってください」ドキドキドキ・・・

倒す順序が一部乱れましが、時間内に全て倒れほっとしました。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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