2020 .09.19
今回はバルサを使ったラケットを長年愛用しているHさんのお話をご紹介いたします。
Hさんは40歳前後と思われる男性で、フォアに表ソフト、バックに裏ソフトを貼ったシェークハンドラケットを使っています。
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うちわ卓球がきっかけ
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Hさんの用具に対するこだわりは軽さです。
昔は重めのラケットを使っていて、それは男なんだから当然とか、重いほうが威力が出るからといった周囲の意見を鵜呑みにしていました。
今から20年ほど前の夏、ある日Hさんは遊びでうちわでボールを打っていました。
全くうまく打てなかったのですが、バック側に来たボールをドライブを掛けるような感じで振り抜いたのです。
スカ当たりでボールはネットを超えませんでした。
しかしその際に自然に振り切ることができたスイングに、ピーンとひらめくものがありました。
似たような感じで自分のラケットでもバックハンドは振れないものか、しばらく考えた後、軽いラケットを試してみてはどうだろうという結論になりました。
早速複数のお店に立ち寄り、当時の最軽量級だったヤサカのガシアンバルサというラケットを購入しました。
軽さを実現するため密度の低いバルサ材を使っていて、強度や弾みを持たせるためでしょうか、特殊素材としてグラスファイバーが挟まれていました。
ラケット単体の重さは70gでした。
それに変えるだけでもスイングスピードは上がりそうでしたが、Hさんはさらに両面に貼っていた分厚いラバーを中の厚さに変えてみました。
その結果、新しいラケットは総重量が140g台に仕上がりました。
Hさんは40歳前後と思われる男性で、フォアに表ソフト、バックに裏ソフトを貼ったシェークハンドラケットを使っています。
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うちわ卓球がきっかけ
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Hさんの用具に対するこだわりは軽さです。
昔は重めのラケットを使っていて、それは男なんだから当然とか、重いほうが威力が出るからといった周囲の意見を鵜呑みにしていました。
今から20年ほど前の夏、ある日Hさんは遊びでうちわでボールを打っていました。
全くうまく打てなかったのですが、バック側に来たボールをドライブを掛けるような感じで振り抜いたのです。
スカ当たりでボールはネットを超えませんでした。
しかしその際に自然に振り切ることができたスイングに、ピーンとひらめくものがありました。
似たような感じで自分のラケットでもバックハンドは振れないものか、しばらく考えた後、軽いラケットを試してみてはどうだろうという結論になりました。
早速複数のお店に立ち寄り、当時の最軽量級だったヤサカのガシアンバルサというラケットを購入しました。
軽さを実現するため密度の低いバルサ材を使っていて、強度や弾みを持たせるためでしょうか、特殊素材としてグラスファイバーが挟まれていました。
ラケット単体の重さは70gでした。
それに変えるだけでもスイングスピードは上がりそうでしたが、Hさんはさらに両面に貼っていた分厚いラバーを中の厚さに変えてみました。
その結果、新しいラケットは総重量が140g台に仕上がりました。
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自由自在なバックハンド
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バルサを使ったラケットは分厚いものが多いのですが、その時買ったガシアンバルサは薄いため割としなります。
そして反発力も控えめなことと相まって、以前のラケットと比べるとベコベコした感じは否めませんでした。
表ソフトを貼ったフォアハンド側は、以前は直線的な弾道でカキーンと決まっていたスマッシュが、ムチで打ち付けるような球質でビシャッという音に変わりました。
そこは正直にがっかりする変更点でした。
しかし期待したバックハンドのほうは想像以上で、面白いようにバックハンドドライブが打てるようになりました。
結構短めのツッツキでもラケットの先端を脇の下に入れ、チュンと引っ掛ければ入るようになりました。
以前はラケットが重くて素早い振りや微調整ができていませんでした。
それを技量不足や筋トレ不足なんだと自虐的になっていました。
軽いラケットに変えることでこうも劇的に改善できるとは予想外でした。
Hさんと普段練習する人の間では、そんなにバックハンドドライブをビュンビュン打つ人はいませんでした。
従ってバックにツッツいておけばひとまず安心、と思っていた人は慌てることになりました。
ましてや台上で2バウンドしそうなボールを、台上バックハンドドライブで返すような人は皆無でした。
Hさんが右肩を突き出してススっと近づいてきて、ラケットを短く振ったかと思うとドライブ回転でボール返ってくるというのは未体験の出来事だったのです。
仲間内でHさんのバックハンドは「アキラ」と呼ばれていました。
昔、流行っていたSEGAの格闘ゲームバーチャファイターにアキラというキャラクターがいました。
半身になった構えで肩を突き出す技があり、それと感じが似ていたためだそうです。
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バルサラケットは最高
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アキラさん、もといHさんは、その後も軽いラケットをいくつか試してみました。
別にバルサでなくても軽ければ構わないのですが、やはり卓球ラケットにはバルサが適しているようでした。
ガシアンバルサは廃盤になり、その後TSPからバーサルが出ました。
Hさん曰く、このラケットは名作の一つで、超軽量でお手軽価格な点が素晴らしいとのことです。
弾みも結構よく、難点を上げるとすればややベニヤ板のような打球感がすることでしょうか。
グリップ部分に赤青黄色のミスマッチな原色のスポンジが挟んであり、これは不快な振動を和らげる工夫なのでしょう。
同じくTSPのブラックバルサシリーズもHさんイチオシのラケットです。
現在はこのブラックバルサをメインで使っています。
ヤサカもバルサラケットが復活しており、バトルバルサというのがあります。
近々それも購入してみようかと考えているそうです。
世間では一部にHさんと真逆の考えがあり、重いことで有名なニッタクの剛力シリーズが話題になっています。
Hさんにこのことについて話を振ってみると、詳細な表現は避けますが完全否定に近いバッサリと斬ったご意見でした。
まあ私も軽くて弾むラケットが好みのため方向性はHさんと同じで、本音で頷きながらお話を聞けたことは良かったです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
自由自在なバックハンド
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バルサを使ったラケットは分厚いものが多いのですが、その時買ったガシアンバルサは薄いため割としなります。
そして反発力も控えめなことと相まって、以前のラケットと比べるとベコベコした感じは否めませんでした。
表ソフトを貼ったフォアハンド側は、以前は直線的な弾道でカキーンと決まっていたスマッシュが、ムチで打ち付けるような球質でビシャッという音に変わりました。
そこは正直にがっかりする変更点でした。
しかし期待したバックハンドのほうは想像以上で、面白いようにバックハンドドライブが打てるようになりました。
結構短めのツッツキでもラケットの先端を脇の下に入れ、チュンと引っ掛ければ入るようになりました。
以前はラケットが重くて素早い振りや微調整ができていませんでした。
それを技量不足や筋トレ不足なんだと自虐的になっていました。
軽いラケットに変えることでこうも劇的に改善できるとは予想外でした。
Hさんと普段練習する人の間では、そんなにバックハンドドライブをビュンビュン打つ人はいませんでした。
従ってバックにツッツいておけばひとまず安心、と思っていた人は慌てることになりました。
ましてや台上で2バウンドしそうなボールを、台上バックハンドドライブで返すような人は皆無でした。
Hさんが右肩を突き出してススっと近づいてきて、ラケットを短く振ったかと思うとドライブ回転でボール返ってくるというのは未体験の出来事だったのです。
仲間内でHさんのバックハンドは「アキラ」と呼ばれていました。
昔、流行っていたSEGAの格闘ゲームバーチャファイターにアキラというキャラクターがいました。
半身になった構えで肩を突き出す技があり、それと感じが似ていたためだそうです。
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バルサラケットは最高
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アキラさん、もといHさんは、その後も軽いラケットをいくつか試してみました。
別にバルサでなくても軽ければ構わないのですが、やはり卓球ラケットにはバルサが適しているようでした。
ガシアンバルサは廃盤になり、その後TSPからバーサルが出ました。
Hさん曰く、このラケットは名作の一つで、超軽量でお手軽価格な点が素晴らしいとのことです。
弾みも結構よく、難点を上げるとすればややベニヤ板のような打球感がすることでしょうか。
グリップ部分に赤青黄色のミスマッチな原色のスポンジが挟んであり、これは不快な振動を和らげる工夫なのでしょう。
同じくTSPのブラックバルサシリーズもHさんイチオシのラケットです。
現在はこのブラックバルサをメインで使っています。
ヤサカもバルサラケットが復活しており、バトルバルサというのがあります。
近々それも購入してみようかと考えているそうです。
世間では一部にHさんと真逆の考えがあり、重いことで有名なニッタクの剛力シリーズが話題になっています。
Hさんにこのことについて話を振ってみると、詳細な表現は避けますが完全否定に近いバッサリと斬ったご意見でした。
まあ私も軽くて弾むラケットが好みのため方向性はHさんと同じで、本音で頷きながらお話を聞けたことは良かったです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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