何気ない会話を始めたのに、途中で自分語りに切り替える人がいます。
少し前に某卓球場で出会った、みらいさん(仮名)もその一人でした。
みらいさんは二十歳前後の女性です。
私が休憩ベンチに座っていると視線が合い「まだまだ暑いですね」と声をかけると、いつの間にか彼女のマシンガントークに変わっていました。
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速攻型を卒業
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みらいさんの以前の卓球スタイルは、比較的女子にありがちなテンポの速い前陣プレーでした。
台の近くに立って両ハンドでピシパシ叩く展開です。
それはそれで別に構わないのですが、続けていると余裕のなさや焦りを感じることが多かったのです。
昆虫のようなちょこまかした動きで上下動が多め、ボールの行方だけを凝視する狭い視野ではダメだと思うようになりました。
誰かお手本になる人はいないかと卓球動画を探しました。
すると目に留まったのが、元中国代表で今はマカオでプレーしている朱雨玲選手でした。
朱選手は台からやや距離を取り、相手が放ってきたボールをドライブを掛け返します。
動画のイメージを頭の中で再生しながら見よう見まねでやってみると、なかなかいい感じだったのです。
少し距離を取ると卓球台や相手など全体を俯瞰できる見方に切り替わりました。
フォアとバックのどちらで待っているか分かることがあり、その逆を突ける場面が増えました。
回り込んで打ってくるのが分かったため、連続してフォアにボールを送ってノータッチになるのは快感でした。
前傾姿勢から背筋を伸ばした構えに変え、グリップも浅めでやや後ろにずらしました。
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試合直前の調整
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みらいさんはプレースタイル以外にも考えを巡らせ、以下のような取り組みに変えました。
体育館で試合直前の練習はツッツキやサーブを重視しています。
当たり前のことですが、どの局面でも試合はそういうところから始まります。
そこの感触を研ぎ澄まし精度を高めるのが大切という考えです。
ジュースになって苦しい場面から勝ちきったというのは、ドラマチックではあります。
しかしそんなことはできる限り避けるべきで、理想はスタートダッシュで安定したリードを保った勝利です。
対戦相手との肩慣らしで、全力でパワードライブを交互に叩き込んでいるのを見かけることがあります。
男子だと「エーン、エーン」と唸り声を挙げている人もいて、己に気合を入れているのでしょう。
みらいさんはそんなことはせず、1球1球を足を動かしながら試合中に質の高い繋ぎボールを打っているイメージを作っています。
大ぶりの強打で決められる場面は多くなく、強引な無茶打ちにならないよう自制をする意味もあるのです。
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同じミスはしない
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そして話の中でいきなりアニメの話が飛び出しました。
「聖闘士(セイント)には同じ技は二度と通用しない」
車田正美さんの代表作「聖闘士星矢(セイントセイヤ)」における、有名なセリフなのだそうです。
相手がバックハンドサーブで斜め下回転に見えるサーブを出してきたとします。
それをオーバーミスしてしまった場合、みらいさんはすぐさま結果修正の考えをするのです。
斜め下に見えたサーブだが、斜め下のモーションで前へ押しながらしゃくりあげているから、実際は斜め横上回転と解釈するんだと言い聞かせます。
見た目よりも切れていたツッツキ、予想外に回転量が多かったドライブなんてのも試合中に遭遇するでしょう。
いずれにおいても初見ではミスったが、ミスった結果に合わせ自分の認識を直ちに補正し聖闘士(セイント)になるのだそうです。
アニメを教訓にしているとは凄い人です。
そういう思考ができるためには、ゾーンに入った状態が望ましいと語ります。
ですがなかなか到達することができず、目を閉じて深呼吸したりヨガのポーズをとってもうまくいきません。
靴先まで足の指をしっかり入れ、指先をモゾモゾさせるといい感じになることが多く、今はその方法で意識を集中させているとのことです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
少し前に某卓球場で出会った、みらいさん(仮名)もその一人でした。
みらいさんは二十歳前後の女性です。
私が休憩ベンチに座っていると視線が合い「まだまだ暑いですね」と声をかけると、いつの間にか彼女のマシンガントークに変わっていました。
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速攻型を卒業
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みらいさんの以前の卓球スタイルは、比較的女子にありがちなテンポの速い前陣プレーでした。
台の近くに立って両ハンドでピシパシ叩く展開です。
それはそれで別に構わないのですが、続けていると余裕のなさや焦りを感じることが多かったのです。
昆虫のようなちょこまかした動きで上下動が多め、ボールの行方だけを凝視する狭い視野ではダメだと思うようになりました。
誰かお手本になる人はいないかと卓球動画を探しました。
すると目に留まったのが、元中国代表で今はマカオでプレーしている朱雨玲選手でした。
朱選手は台からやや距離を取り、相手が放ってきたボールをドライブを掛け返します。
動画のイメージを頭の中で再生しながら見よう見まねでやってみると、なかなかいい感じだったのです。
少し距離を取ると卓球台や相手など全体を俯瞰できる見方に切り替わりました。
フォアとバックのどちらで待っているか分かることがあり、その逆を突ける場面が増えました。
回り込んで打ってくるのが分かったため、連続してフォアにボールを送ってノータッチになるのは快感でした。
前傾姿勢から背筋を伸ばした構えに変え、グリップも浅めでやや後ろにずらしました。
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試合直前の調整
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みらいさんはプレースタイル以外にも考えを巡らせ、以下のような取り組みに変えました。
体育館で試合直前の練習はツッツキやサーブを重視しています。
当たり前のことですが、どの局面でも試合はそういうところから始まります。
そこの感触を研ぎ澄まし精度を高めるのが大切という考えです。
ジュースになって苦しい場面から勝ちきったというのは、ドラマチックではあります。
しかしそんなことはできる限り避けるべきで、理想はスタートダッシュで安定したリードを保った勝利です。
対戦相手との肩慣らしで、全力でパワードライブを交互に叩き込んでいるのを見かけることがあります。
男子だと「エーン、エーン」と唸り声を挙げている人もいて、己に気合を入れているのでしょう。
みらいさんはそんなことはせず、1球1球を足を動かしながら試合中に質の高い繋ぎボールを打っているイメージを作っています。
大ぶりの強打で決められる場面は多くなく、強引な無茶打ちにならないよう自制をする意味もあるのです。
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同じミスはしない
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そして話の中でいきなりアニメの話が飛び出しました。
「聖闘士(セイント)には同じ技は二度と通用しない」
車田正美さんの代表作「聖闘士星矢(セイントセイヤ)」における、有名なセリフなのだそうです。
相手がバックハンドサーブで斜め下回転に見えるサーブを出してきたとします。
それをオーバーミスしてしまった場合、みらいさんはすぐさま結果修正の考えをするのです。
斜め下に見えたサーブだが、斜め下のモーションで前へ押しながらしゃくりあげているから、実際は斜め横上回転と解釈するんだと言い聞かせます。
見た目よりも切れていたツッツキ、予想外に回転量が多かったドライブなんてのも試合中に遭遇するでしょう。
いずれにおいても初見ではミスったが、ミスった結果に合わせ自分の認識を直ちに補正し聖闘士(セイント)になるのだそうです。
アニメを教訓にしているとは凄い人です。
そういう思考ができるためには、ゾーンに入った状態が望ましいと語ります。
ですがなかなか到達することができず、目を閉じて深呼吸したりヨガのポーズをとってもうまくいきません。
靴先まで足の指をしっかり入れ、指先をモゾモゾさせるといい感じになることが多く、今はその方法で意識を集中させているとのことです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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