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世界選手権の映像などを見て、トップ選手のプレーにため息をつき、思い立ったように自分もラケットを握る方はいらっしゃると思います。

ところがいざいつもの練習となると明確な課題も持たず、惰性でダラダラ続けるだけになってしまう人は多いのではないでしょうか。

これは私自身も戒めとして考えなければならないことです。

単調にならず中身の濃い練習にするにはどうすれば良いのでしょうか。


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 最初の最初から集中する
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たとえば一番最初のフォア打ちから真剣に取り組むことを考えてみます。

まあ最初だからと単なる肩慣らしにするのはもったいないことです。

練習の最初の1分と最後の1分で長さが異なるわけではありません。

自分自身の集中の度合いで同じ密度の1分にすることは可能です。

しょっぱなの20回程度のラリーで、グリップやフォームのブレを補正し、全身の関節の動きを確認します。

集中力を高めるため、目を大きく開いたり細めたり、唇をギュッと結んだりゆるめたりするのも効果的です。

そうやってできるだけ早く自分をベストの状態に持っていくことです。

漫然とラリーを続けるのではなく、ボールを深く入れコーナーを狙いましょう。

速いドライブ、回転量の多いドライブ、台から若干距離をとって連続強打をする、とそれぞれ20回ずつ変えていくのも良いでしょう。

するとこれまでとは少なくとも2~3割程度は充実感がアップするはずです。

同様にバック側もプッシュ性ショートやドライブ、表ソフトの人ならナックル性ショートを混ぜてみます。

続けることが目的ではないので、プッシュの直後のナックル性ショートで相手はネットにかけやすいなど、いろいろパターンを試すという方法もあります。

ツッツキだと深い浅いを交互に繰り返したり、切る切らない、バウンド直後か少し待つか等を意識して使い分ける練習が考えられます。


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 事前準備+臨機応変
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さて現実にはこのような計画を立てていても、相手をしてもらえる人がいて初めて練習は成り立ちます。

相手はレベルも違いますし戦型も様々です。

何らかの制約はどうしてもあります。

全く無いなんて、たまたま運が良かったときか、あらかじめ相手を指定できるプライベートレッスンぐらいでしょう。

粒高ラバーやアンチラバー、左利きの相手でもそれを好機と捉え、臨機応変に練習内容を変えることができればいいですね。

私の場合、粒高の相手は正直もう十分ですが、左利きの人やカットマンとはもっと練習してみたいと考えています。

特にカットマンとやる機会が少なく、バック側が表ソフトの人は2年以上ご無沙汰しています。

シェーク裏裏か裏表というよくある戦型でも、それぞれに個性があります。

スイングする動作と飛んで来るボールが、普通の人よりほんのわずかずれているように見える人がたまにいます。

バック面が粒が低めの表ソフトでも、粒高に近いようないやらしいボールを返してくる人もいます。

そういったやりにくさに、いかに素早く対応できるか訓練のチャンスだと捉えれば、180度意識が変わるかもしれません。

初対面の相手との対戦で違和感を覚えたことはあるはずです。

試合の最後までボールが合わなかったという過去の悔しさを思い出して適応しましょう。


卓球場への移動中に練習内容を考えるのは、何もせずボールを打ち始めるよりはマシといえます。

しかしできれば趣味の卓球であっても、日頃の空き時間に練習メニューを考えておけば、その趣味がより充実することになります。

コンパクトなメモ帳を100円ショップで買って思いついた時に書き留めておけば、それが108円以上の価値になって返ってきます。


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 コミュニケーション
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その他の工夫としては、相手に声掛けをして話しやすい雰囲気を作り、いろんなコメントがもらえれば役に立つ一言二言は必ず得られます。

たまには心にガツンと響く意見だったり、プレースタイルを変えるきっかけの言葉になることもあるはずです。

まとめて聞こうと思ったりせず、疑問に感じたり迷ったりしたときは、相手にすぐさま聞いてみてはどうでしょうか。

その練習はまたいつかできるはずですが、今しかできない気持ちで取り組めばいいと思います。

趣味の卓球であっても、その趣味に割ける時間や体力は有限です。

貪欲にいきましょう。


周囲の状況を把握せず長時間台を専有したり、自分の練習ばかりをしてしまうことは避けなければなりません。

その一方で別の人がそういう形になっていれば、笑顔で交代してもらえるよう声掛けをする積極さがあれば良いですね。

そしてすんなり代わってもらえれば「ありがとうございます」のお礼でみんながハッピーになれるはずです。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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