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練習や休憩中に交わす会話の中には、卓球に関する様々な質問もあります。

「初心者の方にも分かりやすい内容で~」と謳っているので、今回は主に初心者・初級者の方からいただいた、用語に関する質問をご紹介いたします。


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 カット打ち
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これは二通りの解釈ができてしまう言葉で、1)カットマンがカットしたボールを返すことなのか、2)そのカットされたボールを打ち返すことなのか、紛らわしいというご指摘です。

正解は2)なのですが、お気持はよく分かります。

たぶん日本中で2)の意味で使われているので、これはもう慣れてくださいというしかありません。

そしてちなみに「ツッツキ打ち」もツッツキをするのではなく、ツッツキされたボールをドライブなどで払っていくことを指します。


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 タオリング
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英語のタオル(towel)は名詞だけではなく、タオルを使って拭くという動詞としても使われます。

そのためタオルを使う行為を、動名詞(+ing)の形にしたものがタオリングです。

ただし卓球の場合、タオルを使えば何でもタオリングと表現するわけではありません。

試合中、合計得点が6の倍数になった時、タオルを使うことができます。

その時にタオルで汗を拭く場合に限りタオリングと呼びます。

練習中にタオルで汗をぬぐったり、試合中でも台の上をタオルでさっと拭くのは該当しません。

(英語の本来の意味ではタオリングかもしれませんが)


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 フィッシュ
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低めのロビングのことです。

釣り竿を投げる時の弧線のような弾道なので、この名前がついたようです。

ある方に低いロビングですと説明すると、すごい返事が返ってきました。

「つまりロビングは、y=-x**2(yイコールマイナスxの二乗)で、フィッシュは、y=-1/4x**2(yイコールマイナス四分の一xの二乗)みたいなものですかね」

なんだか試されているようにも感じましたが、それぐらい(かろうじて)分かりますので、苦笑いしながら「そうですね」と答えました。

そういえば現実社会で放物線のグラフが役に立ったのは、これが生まれてはじめてのような気がします。

思い返せば変わったたとえを使う人は他にもいて、粒高ラバーを見てホルモン料理のセンマイだと表現した人もいました。


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 エリアカ
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「JOCエリートアカデミー」のことで、国際大会で活躍できる若手選手を育成する組織です。

卓球以外にも、レスリングやフェンシングなどの選手が寮生活をしながら練習しています。

石川姉妹の妹の梨良選手や平野美宇選手などが所属しています。

エリアカという省略形はちょっとかわいそう、と考える人はいらっしゃるはずです。

だって、襟についた汚れと同じ呼び方でイメージ悪いですよね。

「略称は『ジェイエリー』と読んでください」というように、広報を担当する部署が積極的に別の省略形を発信してはどうかと思います。

ついでにもう一つ広報の人にお願いしたいのは、エリートアカデミーのロゴマークを作って欲しいということです。

日本卓球リーグのWebページに、参加しているチームが紹介されていますが、エリートアカデミーだけは、ロゴマークがなくて真っ白のままなのです。

どこかのデザイナーに頼むか公募でも良いので、かっこいいマークを作ってもらえればと思います。


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 ボール回し
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これは広く一般的に使われている表現かどうか、私はよく分からないのですが、「ネットのサポート(支柱)の外側からボールを入れること」の意味で使われているのを見かけます。

狙って打てるものではなく、台の横方向に広角で飛んできたボールで、たまたまサポートの外側から入れることができる場合にお目にかかれます。

ネットの外側から入ってくるボールですが、ルール上はこれも正しい返球と見なされます。

このボールを入れられると、返球するのは至難の業です。

なぜならコースが厳しいだけでなく、ネットよりも低いボールの場合があるからです。

まさに台の上をなめるような超低空飛行の弾道で、入った瞬間、北斗の拳のケンシロウの決め台詞「お前は既に死んでいる」が聞こえてきます。

卓球ではネットやエッジに当たり、偶然のイレギュラーボールで得点した場合、お詫びの気持ちを表すのがマナーとなっています。

しかしこれまで私が競技した範囲では、このボール回しにお詫びは不要でした。

思い切り「ヨッシャー」と叫んでも、エッジボール同様、クールに人差し指を立てて「すまない」のジェスチャーを取っても、どちらでも構わないと考えています。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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