2015 .05.23
みなさん、もうそろそろプラスチックボールは使われたでしょうか。
私は複数の練習場所におじゃましていて、徐々に慣れつつあります。
ニッタクは自社サイトでセルロイドボールとの違いの少なさをアピールしていて、確かに打球感の差が少ないのが私でも実感できます。
某社の中国製プラスチックトレーニングボールだと、重くて硬くて、セラミック製のボールだと言われたほうが納得できてしまうほどのカキンカキン感があります。
初級者の方は違いがほとんど分からないとの意見ですが、何年かやっている経験者ならニッタク製以外は、一瞬でセルとプラの違いが分かります。
──────────────────────
何気ない一言がとばっちりを食らう
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今は過渡期なのでしょうか、ある練習場ではボールが混在していて、セルボールとプラボールという種別だけでなく、メーカや星の数も様々という状況でした。
ボールを切らしてしまうのは死活問題になる一方、効果的な発注をすれば底値で入手することができます。
スリースターのセルボールも混じっていて、これは試合球にとっておいたものを練習用に放出しているようで、セル終了のカウントダウン間近のようです。
ある日この練習場でHさんにお相手いただき、休憩時間の際、ボールの打球感に関する話題を何気なく振ってみました。
その瞬間、Hさんの頭の中であるスイッチがONになったようでした。
両目をカッと見開き、熱い口調で溜まっていた思いを私にぶつけてきたのです。
Hさんはこの多種多様なボールが混在した環境に、我慢できないのだそうです。
お話しに注意深く耳を傾けていると、単に種類がバラバラであることではなく、要するにセルロイドボールを使うのはもう嫌だというのが分かりました。
Hさんは私よりも数段上手い人で、ボールの違いは私以上に敏感であることは想像に難くありません。
いろいろな試合にも結構出られているそうで、「セルロイドボールを使ってる試合なんてないのに、どうしてここはまだ変えてないんだよ」と大変お怒りです。
「今日はもう金を払ってしまったからしょうがないけど、次は全部プラボールに変わったことを確認してからでないと、ここには絶対来ない」と私をにらみつけました。
「Hさん、私はこの卓球場の従業員ではありません」と言いたかったのですが、「わかってるよ!」と返されるのは明らかなので黙っていました。
Hさんが胸の中の思いを一気に吐き出した時点で、少しだけ相手に寄り添ってみてはどうかと思い言葉をかけてみました。
「ここは初級者の方もいらっしゃいますし、もろもろの事情があってボールの切り替えができないのかもしれませんね」
これに対しHさんが噛み付いてくる可能性がありましたが、「そんな事情は認めない」とバッサリ切り捨てただけで、お怒りの大噴火は沈静方向に向かいつつありました。
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はっきり主張する人・控えめな人
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その日の帰りの電車の中で、Hさんの主張は妥当なのか考えてみました。
ボールが古いことに対しお気持ちは分かりますが、利用される方々のレベル、立地場所、設備、スタッフ、料金など総合的に考える必要があります。
私は近隣の他の練習場と比較しても、そんなに劣った環境では無いと思います。
まだセルロイドボールだけの所もありますし、今回の練習場のようにふんだんにボールが使えない卓球場はあります。
ボールの値段は上がっており、多球練習ができる環境ではどうしても踏んづけてしまうボールは増えます。
ただしHさんの要求が無謀なものとは考えていません。
いろんな意見があるべきで、それなりに理解はできます。
同一料金では難しそうですが、もう少し他の場所を当たれば、100%プラボールで多球練習が可能な練習場は見つかるかもしれません。
どんな目的の集団でも、いろんな人が集まれば10人中8人か9人はおとなしい人で、1~2割程度の比率で自己主張の強い人がいるような気がします。
それははっと気付かされる個性で、性格の多様性として認められるべきです。
会社でも「業績上げてボーナス増やしたいよな」と言っていたやり手の上司は頼もしいと思った反面、ヘマをして自分に牙をむかれた時はとてもつらい思いをしました。
私は卓球台の片付け方など、安全面では積極的に意見しなければと考えています。
それ以外については、やはりおとなしい人の側に属しています。
全てについて黙っていたら駄目というのは分かります。
多くの利用者の利益になり、運営されている側の立場からも実現しやすい提案があれば、もう少し積極的に声を上げてもいいかもしれませんね。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
私は複数の練習場所におじゃましていて、徐々に慣れつつあります。
ニッタクは自社サイトでセルロイドボールとの違いの少なさをアピールしていて、確かに打球感の差が少ないのが私でも実感できます。
某社の中国製プラスチックトレーニングボールだと、重くて硬くて、セラミック製のボールだと言われたほうが納得できてしまうほどのカキンカキン感があります。
初級者の方は違いがほとんど分からないとの意見ですが、何年かやっている経験者ならニッタク製以外は、一瞬でセルとプラの違いが分かります。
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何気ない一言がとばっちりを食らう
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今は過渡期なのでしょうか、ある練習場ではボールが混在していて、セルボールとプラボールという種別だけでなく、メーカや星の数も様々という状況でした。
ボールを切らしてしまうのは死活問題になる一方、効果的な発注をすれば底値で入手することができます。
スリースターのセルボールも混じっていて、これは試合球にとっておいたものを練習用に放出しているようで、セル終了のカウントダウン間近のようです。
ある日この練習場でHさんにお相手いただき、休憩時間の際、ボールの打球感に関する話題を何気なく振ってみました。
その瞬間、Hさんの頭の中であるスイッチがONになったようでした。
両目をカッと見開き、熱い口調で溜まっていた思いを私にぶつけてきたのです。
Hさんはこの多種多様なボールが混在した環境に、我慢できないのだそうです。
お話しに注意深く耳を傾けていると、単に種類がバラバラであることではなく、要するにセルロイドボールを使うのはもう嫌だというのが分かりました。
Hさんは私よりも数段上手い人で、ボールの違いは私以上に敏感であることは想像に難くありません。
いろいろな試合にも結構出られているそうで、「セルロイドボールを使ってる試合なんてないのに、どうしてここはまだ変えてないんだよ」と大変お怒りです。
「今日はもう金を払ってしまったからしょうがないけど、次は全部プラボールに変わったことを確認してからでないと、ここには絶対来ない」と私をにらみつけました。
「Hさん、私はこの卓球場の従業員ではありません」と言いたかったのですが、「わかってるよ!」と返されるのは明らかなので黙っていました。
Hさんが胸の中の思いを一気に吐き出した時点で、少しだけ相手に寄り添ってみてはどうかと思い言葉をかけてみました。
「ここは初級者の方もいらっしゃいますし、もろもろの事情があってボールの切り替えができないのかもしれませんね」
これに対しHさんが噛み付いてくる可能性がありましたが、「そんな事情は認めない」とバッサリ切り捨てただけで、お怒りの大噴火は沈静方向に向かいつつありました。
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はっきり主張する人・控えめな人
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その日の帰りの電車の中で、Hさんの主張は妥当なのか考えてみました。
ボールが古いことに対しお気持ちは分かりますが、利用される方々のレベル、立地場所、設備、スタッフ、料金など総合的に考える必要があります。
私は近隣の他の練習場と比較しても、そんなに劣った環境では無いと思います。
まだセルロイドボールだけの所もありますし、今回の練習場のようにふんだんにボールが使えない卓球場はあります。
ボールの値段は上がっており、多球練習ができる環境ではどうしても踏んづけてしまうボールは増えます。
ただしHさんの要求が無謀なものとは考えていません。
いろんな意見があるべきで、それなりに理解はできます。
同一料金では難しそうですが、もう少し他の場所を当たれば、100%プラボールで多球練習が可能な練習場は見つかるかもしれません。
どんな目的の集団でも、いろんな人が集まれば10人中8人か9人はおとなしい人で、1~2割程度の比率で自己主張の強い人がいるような気がします。
それははっと気付かされる個性で、性格の多様性として認められるべきです。
会社でも「業績上げてボーナス増やしたいよな」と言っていたやり手の上司は頼もしいと思った反面、ヘマをして自分に牙をむかれた時はとてもつらい思いをしました。
私は卓球台の片付け方など、安全面では積極的に意見しなければと考えています。
それ以外については、やはりおとなしい人の側に属しています。
全てについて黙っていたら駄目というのは分かります。
多くの利用者の利益になり、運営されている側の立場からも実現しやすい提案があれば、もう少し積極的に声を上げてもいいかもしれませんね。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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