今回は巷の卓球場で1度だけお会いした方をご紹介いたします。
洗練された感じの中年男性で、少し前まで国政のトップに就いていらっしゃったお方に似た雰囲気があったので、岸田さんというお名前にさせていただきます(本名は分かりません)。
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回転量にはこだわらない
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岸田さんはシェーク右裏裏のカットマンです。
カットマンで裏裏は少数派ですが、それはオールラウンダー的なプレースタイルゆえ、そういうラバーの選択をされているようでした。
私はずっと前に、ピン球をどういう捉え方をして打つかによって3種類に分類した説明をしました。
1)ボールはラケットで叩くもの
2)ボールは擦って回転を掛けるもの
3)ボールは相手コートに入れるもの
岸田さんはカットマンということもあって、3)の要素が強め、いや他の人と比べても相手コートに返す返球精度を非常に重視している人でした。
カットマンなら大きなスイングでバシュッと振り下ろす豪快なカットをする人がいます。
強打に対してはラケットを立て気味にして、高速コンパクトスイングで返すのが基本です。
ところが岸田さんの場合そういうカットは少なく、スイング速度と振り下ろし量が概ね一定のように見えるのです。
スマッシュを打たれた際、確かにダウンスイングで返球はしています。
しかしながら、あまり切ることはせず確実に減速してリターンする方法を選択しているのです。
軌道が高めのスローボールになってもいいので、糸を引いたようなしつこい球を1本でも多く返す考えです。
あとでお話を伺った際、昔韓国女子チームにいたカットマン:キム・ギョンア選手が似た感じのプレーをすることがあり、それを多用するスタイルを意識したそうです。
洗練された感じの中年男性で、少し前まで国政のトップに就いていらっしゃったお方に似た雰囲気があったので、岸田さんというお名前にさせていただきます(本名は分かりません)。
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回転量にはこだわらない
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岸田さんはシェーク右裏裏のカットマンです。
カットマンで裏裏は少数派ですが、それはオールラウンダー的なプレースタイルゆえ、そういうラバーの選択をされているようでした。
私はずっと前に、ピン球をどういう捉え方をして打つかによって3種類に分類した説明をしました。
1)ボールはラケットで叩くもの
2)ボールは擦って回転を掛けるもの
3)ボールは相手コートに入れるもの
岸田さんはカットマンということもあって、3)の要素が強め、いや他の人と比べても相手コートに返す返球精度を非常に重視している人でした。
カットマンなら大きなスイングでバシュッと振り下ろす豪快なカットをする人がいます。
強打に対してはラケットを立て気味にして、高速コンパクトスイングで返すのが基本です。
ところが岸田さんの場合そういうカットは少なく、スイング速度と振り下ろし量が概ね一定のように見えるのです。
スマッシュを打たれた際、確かにダウンスイングで返球はしています。
しかしながら、あまり切ることはせず確実に減速してリターンする方法を選択しているのです。
軌道が高めのスローボールになってもいいので、糸を引いたようなしつこい球を1本でも多く返す考えです。
あとでお話を伺った際、昔韓国女子チームにいたカットマン:キム・ギョンア選手が似た感じのプレーをすることがあり、それを多用するスタイルを意識したそうです。
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安定度にはすごくこだわる
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通常のカットも基本は確実に入れることを優先し、あまり切るタイプではありません。
最初にオールラウンダー的と書いた通り、カットだけではなくコースを突いたループドライブで返す比率が他のカットマンより多めです。
ツッツキも落ち着いた感じで、バウンド直後を切る速攻選手的なことはあまりしません。
コントロールを少々犠牲にした挑戦的なブチ切れツッツキもなく、あえて言えばサイドを切ったコースの工夫によるツッツキを混ぜるというやり方です。
卓球ではななくテニスの話になりますが、テニスは一般競技者レベルでは安全確実な返球をすることに重きを置けば勝率は高くなるそうです。
高速ショットや強烈なトップスピンを放つことが優位になるのは上級者レベルで、一般人がそこに注力するとミスって自滅しやすいとのこと。
岸田さんはなんだかこのテニスの考えを卓球で体現してしているかのようです。
マイペースで速くもなく回転量も少ないボールを返していると、メッタ打ちに遭うことはあるそうです。
でもその辺にいる対戦相手なら返しているうちに勝手にミスってくれることが多く、それなりの勝率は保てるのでしょう。
戦型は異なりますが、ピョコピョコ動き回り速いピッチでパチパチ連打の私とは随分対照的です。
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紳士の振る舞い
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練習を終えた後、少しお話をしました。
岸田さんの表情、姿勢、佇まい全てになんとなく洗練された印象を持ちました。
話し方の間合いもほのかにリアル岸田さんに似ていて「関係機関と緊密に連携し」などと言われても違和感がなさそうでした。
話しながらハンドクリームを手に擦り込んでお肌のお手入れをしていました。
また、クリームとは異なるいい匂いも漂っていました。
クリームの容器をカバンに入れる時、ギャツビーのコロンがちらっと見えました。
匂いの正体はそれのようです。
私もわずかながら岸田さんを真似てイケてる男性を意識してみようかなという気持ちに一瞬なりました。
今の自分はただの卓球オタ、、いや愛好家で立ち振る舞いや外見には無頓着です。
カッコつけ野郎は駄目でしょうが、まっとうなカッコ良さをまとうのは悪いことではないはずです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
安定度にはすごくこだわる
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通常のカットも基本は確実に入れることを優先し、あまり切るタイプではありません。
最初にオールラウンダー的と書いた通り、カットだけではなくコースを突いたループドライブで返す比率が他のカットマンより多めです。
ツッツキも落ち着いた感じで、バウンド直後を切る速攻選手的なことはあまりしません。
コントロールを少々犠牲にした挑戦的なブチ切れツッツキもなく、あえて言えばサイドを切ったコースの工夫によるツッツキを混ぜるというやり方です。
卓球ではななくテニスの話になりますが、テニスは一般競技者レベルでは安全確実な返球をすることに重きを置けば勝率は高くなるそうです。
高速ショットや強烈なトップスピンを放つことが優位になるのは上級者レベルで、一般人がそこに注力するとミスって自滅しやすいとのこと。
岸田さんはなんだかこのテニスの考えを卓球で体現してしているかのようです。
マイペースで速くもなく回転量も少ないボールを返していると、メッタ打ちに遭うことはあるそうです。
でもその辺にいる対戦相手なら返しているうちに勝手にミスってくれることが多く、それなりの勝率は保てるのでしょう。
戦型は異なりますが、ピョコピョコ動き回り速いピッチでパチパチ連打の私とは随分対照的です。
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紳士の振る舞い
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練習を終えた後、少しお話をしました。
岸田さんの表情、姿勢、佇まい全てになんとなく洗練された印象を持ちました。
話し方の間合いもほのかにリアル岸田さんに似ていて「関係機関と緊密に連携し」などと言われても違和感がなさそうでした。
話しながらハンドクリームを手に擦り込んでお肌のお手入れをしていました。
また、クリームとは異なるいい匂いも漂っていました。
クリームの容器をカバンに入れる時、ギャツビーのコロンがちらっと見えました。
匂いの正体はそれのようです。
私もわずかながら岸田さんを真似てイケてる男性を意識してみようかなという気持ちに一瞬なりました。
今の自分はただの卓球オタ、、いや愛好家で立ち振る舞いや外見には無頓着です。
カッコつけ野郎は駄目でしょうが、まっとうなカッコ良さをまとうのは悪いことではないはずです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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