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カットマンの試合を見ていると、ドライブを何本打たれても返し続け、その様は「壁のようだ」と表現されることがあります。

確かに壁に向かってボールを打てば、いくらでも返ってきます。

変なツッコミを入れて茶化したいわけではないのですが、カットマンの返球は離れた所から「ヒュルルル」と来るわけで、壁に当たったボールとは随分違います。

まさに「壁」というのは、台の近くに陣取りブロックで返しまくる人です。

そういう戦法の人は「カットマン」や「ドライブマン」のように広く定着した戦型の名前はありませんが、「ブロックマン」や「ショートマン」と呼ばれたりします。


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 「壁」な人が使う用具
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その中の代表的なスタイルとして、シーラカンスのように太古から存在し続けるのが、ペンホルダーで粒高ラバーを主体に使う選手です。

典型的なパターンは、スポンジのない一枚ラバーと薄い裏ソフトの組み合わせです。

一枚ラバーの方がスポンジがあるラバーより、さらに気持ち悪いナックルボールが決まります。

裏ソフトはサーブの時や、ロビングされたボールをスマッシュしたりする時に使うだけなので、軽めの薄いものが好まれています。

ラケットの弾みは人によって好みが分かれ、少し弾み控えめのタイプが多いと思います。

自分から積極的に仕掛けていく人では、結構弾むものを使っている人もいます。

反対に守りぬくスタイルの人は、反発力が低いラケットを選ぶ傾向があります。

いくつかのメーカーが、この手の選手向けのラケットを作っています。

バリエーションには、反転式ペンホルダーと中国式ペンホルダー(中ペン)の両方があります。

TSPの「ブロックマン」や、少し前に無くなりましたが、バタフライの「ドライブキラー」は、製品名が存在意義をよく表しています。

「ブロックマン」は中ペンで横幅が153mmと普通より心持ち広め、「ドライブキラー」は156mmと、通常のペンホルダーでは見かけない大型サイズの反転式ラケットです。


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 ニッチ市場に応えるオリジナル製品
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しかしそういった製品では満足できない人がいて、ショップ独自のラケットというのもあります。

以前ご紹介したWRMというお店で販売されている「極守」というラケットは、横幅が164mmもあります。

ジュウイックというメーカのカットマン用ラケットの板を使っているそうです。

ラージサイズのカットマン用ラケット(幅160mm前後)よりも、さらに一回り大きいスーパーラージサイズとでも呼ぶべきでしょうか。

中ペンなのでグリップは短く、初めて見るとその滑稽さに思わず笑ってしまいます。

お店では見たことがあったのですが、少し前に実際に使っている人とお会いしました。

その方はこのラケットに「ぬりかべ」というニックネームを付けていました。

ゲゲゲの鬼太郎に登場する妖怪の名前で、敵を自分の体に塗りこんでしまう必殺技があります。

ぬりかべを使って打ってもらうと、ポコンポコンというこもった音で、いやらしいボールが返ってきます。

スポンジのない一枚ラバーなら、普通は木の板の感じがするカーンという響きになります。

使っているブレードが、カットマンラケットの中でも特に守り重視のタイプのため、このような低めの音になるようです。

このぬりかべに対する持ち主の感想は、おおむね満足しているものの、グリップが細い点がやや残念とのことでした。


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 ぬりかべのライバル登場
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そんな中、この春アームストロング社から、ぬりかべによく似たラケットが発売されました。

「アームアユーズ」という、同じく中ペンのスーパーラージサイズラケットです。

横幅は165mmでグリップは太めです。

ぬりかべの持ち主はかなりときめいていて、恐らく買ってしまうだろうとつぶやいていました。

アーム社のWebページを見てみると、こんなにでっかいのに重量はたったの62gです。

板の厚さは4.5mmとなっていて、なるほどそれなら納得です。

でも同時にこの厚さで大丈夫なのか一抹の不安を覚えます。

一番ぶ厚いラバーは4mmなので、それとあまり変わらない厚さのラケットの耐久性はどうなんでしょうか。

たとえ折れなくても、かなりしなりそうです。

もう一つの不安は、サイズが不足して貼ることができないラバーがありそうなことです。

カットする前のサイズが把握できていないのなら、通販はやめて実店舗でラバーの大きさを確認することをおすすめします。

しかしまあこのラケット、多くの人の第一印象は「サイン用ラケット」でしょうね。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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