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2015 .04.25
卓球はロボット(球出しをしてくれるマシーン)を使ったり、サーブ練習など一人で出来る部分はあります。

ただそうは言っても、通常はほとんど人間を相手にして行われています。

従って双方が練習の意味や内容について理解し合う必要があります。

これまでにご紹介したエピソードで、そのあたりがギクシャクしたものがいくつかありました。

例:フォア打ちから突然全力スマッシュ、その次は無言で下回転サーブを出してくる、わけの分からない人

そういった極端な例ではないものの、疑問に感じる場面は他にもあります。


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 ご希望の練習に私がお応えします
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たとえば卓球はトップ選手の試合でも、サーブで連続得点できてしまうことがあります。

ましてや初級者が上のレベルの人と試合をすると、サーブだけで簡単にやられてしまいます。

そういう経験をすると、ドライブやフットワークがまだまだでも、まずレシーブを何とかしなくてはと考える人が出てきます。

多くの指導員や経験者は、そんなことより基本がまだできていないのだから、レシーブなんてもっとあとで良いと言うはずです。

その意見は正論だと思います。

しかしレシーブが駄目だったという事実に対し、そこを何とか改善しなくてはと問題意識を持つのは自然なことです。

そのため私は練習の中の一コマとして、希望があれば初級者の人にもいろんなサーブを出すことがあります。

正直に言うと、それは多彩なレシーブ技術を身につけてもらうためではありません。

そこまでを望むのは非常に無理があります。

どんな種類のサーブがあるのか、私の手持ちのバリエーションを見てもらう&実際にボールを受けてみて、どうなるのかを実体験してもらえればそれでいいと考えています。


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 サーブの内容
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最初はフォアハンドから下、斜め下、ナックルなど、回転のバリエーションを変えて出し、続いてYGサーブと投げ上げサーブを出します。

次にバックハンドから同じ様に数種類のサーブを出します。

サーブを出す時にどんな回転かを必ず宣言してから出すのですが、やはり人によって反応は様々で、下回転とナックルが全く分からないという人や、横回転系がほとんど返せないという人もいます。

「初心者」に対してこんなことをすれば、いじめでしかありませんが、「初級者」の方なら、回転の見極め・返し方の難しさ等、それぞれが何らかのことを感じ取ってもらえれば意味があったと思います。

さらに積極的?な人は、ペンホルダーの私にしゃがみ込みサーブも出して欲しいという方がいました。

実戦向きかどうかについては疑問符がつきますが、出せないことはないのでペンホルダーの握りのまま出したことがあります。


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 カット打ちも承ります
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いろいろなサーブを体験したいという希望の他にも、カットマンのカットを打ってみたいという方がいました。

それも同様に指導員なら、もっと基本ができてからと言うに決まっています。

私はそこでもできるだけ相手の思いをかなえるべく、シェークのラケットに変えて、下手くそなりにカットをしてみました。

まともなドライブを打たれるとひとたまりもありませんが、普通の球出しのようなボールならフォアカットでそこそこ返せます。

(バックカットはめちゃくちゃなので希望に添えません)

初級者の方が生まれて初めてカット打ちをするため、最初は当然のことながらネットに引っ掛けてしまいます。

あくまでカット打ちの体験的なもので、5分ほどやってこれで満足しましたと相手の方から終了を告げられました。

そばで1人の経験者の方が見ていて、「逆回転がかかっているから、持ちあげるんだよ」と声をかけていました。

でもそれは、ボールがネットを超えていない点だけをとらえた表面的な意見だったと思います。

カット打ちを希望した方は、下から上へ持ち上げるスイングはしていました。

つまりバックスピンのボールに対し、ドライブ回転をかけ直して返すという理解まではできていたのです。

腕の振りだけでスイングスピードも不十分だったのが大きな原因であり、上体のひねりも加えて素早く振れば改善するはずです。


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 基本は大切ですが・・・
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小学生と練習していると比較的男の子の中に飽きっぽい子が多く、魔球サーブごっこやカットをしたがる子供がいます。

それとは対照的に中高年の方は指定された練習しかしない人がいて、少し残念に感じることがあります。

我流になってしまった汚いフォームを矯正するとか、基本を大切にするという指導員の考えを否定するつもりはありません。

でも部活ではなく健康づくりがメインの卓球の場で、基本、基本とそれだけで終わってしまうのは悲しいものがあります。

次回の練習では台の近くに張り付いてペチペチ打ってるだけの人に、ロビングをしてみませんかと誘ってみるつもりです。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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