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今回は、毎回違ったラバーを貼り替えるというMさんについてお話しします。


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 未知の製品に期待とロマンを求める
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Mさんは、オーソドックスな感じの角丸型の日本式ペンホルダーを使っています。

片面だけに表ソフトラバーを貼っていて、かなり前からラバーを貼り替える時は、それまでに使ったことのない製品を選ぶようにしているのだそうです。

なぜそんなことをするようになったのかと言えば、別段深い理由はなく、もう趣味の卓球なので、毎回違う製品に変えてみるのも新鮮な感じがあっていいかな、ぐらいの軽い気持ちなのだそうです。

そう言われてみれば、中高年の方でずーっと同じ用具を使い続けている、Mさんと正反対の人は結構いらっしゃるのではないでしょうか。

例えば、30年間ダーカーのスピード70にスレイバー一筋、なんていうおじさんは全国に400人くらいはいそうです。

Mさんは表ソフトということもあり、ラバーは長持ちしますし、本人もそんなに貼り替えたい意思はないため、2年程度使い続けることもあるそうです。

なるほどそういった長期使用なら、新製品も出てきますし、もう使っていないラバーが見当たらなくなるといったことはないでしょう。


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 苦労や発見
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ラバーを貼り替える場合は、いくつかある候補の中から、これまでとは違ったタイプで、少し期待と不安が入り混じりそうな製品を選ぶことが多いそうです。

ただし表ソフトならなんでもOKというわけではなく、粒が倒れやすい変化系表ソフトはさすがに対象外としています。

それでも毎回違う製品にすると、正直戸惑いはあるそうです。

一番大変だったのは、普通のスポンジのラバーから、初めてハイテンション系の製品に変えた時でした。

スポンジが柔らかく、ボールが食い込んだあと弾んでいくので、通常のラリーは楽しいのですが、反面ツッツキがふっ飛んでしまい、台上でのイージーミスが連発しました。

この時は前のラバーに戻そうか真剣に考えたそうです。

表ソフトの中でもシートが硬めのものは、かなり長く使えるそうです。

正確に言えば劣化が分かりづらいので、変えなくてもいいと思えてしまう部分もあるようです。


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 劣化するとどうなるか
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Mさんはラバーをいつ貼り替えたか記録しているわけではありませんが、通販の購入履歴のメールから、ある中国製のラバーは2年半使っていたことが分かったそうです。

やや淡い赤でカチカチのシートに固めのスポンジだったそのラバーは、スイートスポット付近の粒の頭がツルツルになってきたので、別のものに変えたとのことです。

周辺部分のあちこちでシートがスポンジから、はがれてきていましたが、ラバーを貼る接着剤を塗り込んで持ちこたえていたそうです。

表ソフトの定番と言われているTSPのスペクトルは、比較的寿命は短い方で、徐々に赤が暗い色にくすんできて、粒の上の布目(ザラザラになった状態)がテカってきた頃が貼り替え時のようです。

そこからさらに使っても構いませんが、布目が完全に消える頃になると、スポンジのほうもかなりへたっていて、新品との落差が大きくなります。

Mさんは、はがしたラバーのいくつかは保管していて、前述の中国ラバーは何年たってもあまり変化はありませんが、昔バタフライが販売していたインパーシャルという製品は、脱色したようになっているそうです。

全体がオレンジっぽく変色し、周辺部分は黄色になっているとのこと。

保存状態が良いせいかスポンジの弾力性はまだ失われず、今でも打球に差支えはないそうです。

ただしルールの改正で、もうインパーシャルは使えないのが残念だと語っていました。

Mさんはこのラバーは使いにくくなったからではなく、使用禁止になったため別の製品に貼り替えたと明かしてくれました。


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 用具の規制
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表ソフトの規制は私が知っているのでも2回あり、それをよく表すのがTSPのスピンピップスです。

スピンピップス→MDスピンピップス→スーパースピンピップスという順で、仕様と名前を変えながら存続しています。

参考までにご紹介すると表ソフト以外でも比較的新しい規制としては、アンチ粒高ラバーも禁止されました。

アンチラバーのように摩擦力を抑えた粒高ラバーで、通常の粒高以上にえぐいストップブロックが決まったそうです。

TSPの製品だとバンブーカールというのが有名で、結局変化が激しすぎるということで全て禁止されてしまいました。


Mさんのように同じ製品は買わないというのは極端ですが、他のものも試してみる姿勢は大切だと思います。

ラバーにとどまらず、食べ物や洋服など色々チャレンジしてみるのは楽しいことです。

例えば回転寿司屋さんに入ったら、毎回一皿は冒険してみてはどうでしょうか。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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