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どんなスポーツにも基本の構えというのがあります。

ほとんどすべての選手が同じでバリエーションが少ない競技もあれば、ユニークな構えを時々見かける競技もあります。

バッターボックスに立つ野球選手のフォームは比較的自由度が高く、球界の重鎮王貞治さんの一本足打法は有名です。

剣道は全員同じだろうと思っていましたがそうでもなく、見る機会は少ないものの上段の構えというのがあり、両手を上げて竹刀を頭の上に高く構える挑発的なポーズがあるそうです。

卓球はどうかというと、多様なプレースタイルが存在することから構えにも独自性が見られます。


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 独自スタイル2例のご紹介
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中高年プレーヤと練習をご一緒する機会の多い私の場合、ペンホルダーの比率が高くなります。

過半数の方は見慣れた構えですが、以前ご紹介したようにラケットを高く上げて構える人がたまにいらっしゃいます。

前述した剣道の上段の構えのようなものでしょうか。

その姿を見て口の悪い人は「盆踊り」「フラメンコダンサー」などと軽口を叩くことがあります。


トップ選手で特徴的なのはドイツのボル選手です。

映画「ピンポン」の主人公ペコのように、ラケットを顔の前に立てて構えます。

中国選手と互角に渡り合える実力の持ち主で、フェアプレー賞も受賞したことのあるイケメンのボル選手。

非の打ち所がなさそうな彼の唯一のマイナスポイントが、この構えだと言われています。

脚をガバっと開き前傾姿勢を取る選手は他にもいますが、ボル選手はどこか洗練さがなくイケていません。


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 ダブルスにおける構えの特徴
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卓球にはダブルスもあり、そこではシングルスとはまた違った構えを見かけます。

福原選手は台の上に覆いかぶさるように構え、サーブを出す相手に威圧感を与えます。

別にけんかを売っているわけではなく、レシーブから積極的に仕掛けていこうとする考えからそうしているだけです。

エンドラインより前にラケットを突き出して構える人は私の周りでも時々見かけます。

ダブルスでは、2人が左右に並んで構えている場面を目にするのが多いはずです。

右利き同士のペアでも右利きと左利きのペアでも、サーブを片方の対角線方向にだけ出す現行のルールなら自然と構えもそうなります。

ところがあまり見かけない左利き同士のペアの場合のみ、異様な?構えになります。

レシーブをしている選手の背後にもう一人の選手が構えるのです。

カットマン同士のペアも前後に構えることはありますが、左利きペアが台の端の方に2人並んでいる姿はアンバランスでヘンテコ感があります。


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 変な構えには理由がある
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さて話をシングルスの構えに戻します。

ここしばらくの間、私は自分のプレースタイルについてあれこれと迷走しています。

ペンホルダーで裏面打法を使うのか、片面だけにするのか決断できないままでいます。

そういった迷いの中にあって、構えというのは裏面使用の有無によっても柔軟に変える必要があるのだという小さな発見がありました。

オモテ面のショートで返すときは脇を閉めますが、裏面打法の場合は反対に大きく開けます。

すぐに脇を閉めてしまうクセがある私は、脇の下にバレーボールが入るほどの広い空間を空けるんだと意識する必要があります。

構えの時点からそれを実践していなければ、これまでのクセが抜けないことが分かってきました。

横で見ていた人が「その構えを続ければ、とっさにオモテ面でショートしてしまうことはないかもね」と笑っていました。

その日帰宅してから鏡の前で同じポーズを取ってみました。

とても不格好でなぜ笑われていたのかが理解出来ました。

両足を開き前傾姿勢を取っている点は問題ないのですが、両手で作った菱型のポーズに情けなくなりました。

ビートたけしさんの伝説のギャグ「コマネチ」をやっているようにも見えます。

しばらく考えましたが今はこれでいいはずだという結論に至り、何かツッコまれてもコマネチポーズだと自虐的になればいいと自分に言い聞かせました。


市民大会などで変わった構えの人はたまに見かけますよね。

毎回台の後ろのほうから小刻みなステップでテケテケテケと近づいてきて、ピタッと止まる昆虫っぽい人ってわりといませんか。

あれは緊張をほぐしたりスタンスの位置を微調整するためで、本人にとっては重要な意味があります。

そういう構えに移る動作まで指導されることはあまりないと思います。

それなのに似たような動きを取る人がいるのは、とても理にかなっているという証拠ではないでしょうか。

(決してかっこ良く見えませんが・・・)


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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