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初めて卓球をする方の多くは棒立ち状態で打ちます。

ラケットの握り方もユニークなことが多々あります。

そのため初心者の方と打つ場合、フォームやグリップなどについて適宜アドバイスをします。

ところがそれは誰に対しても同じではなく、相手に応じてかなり内容が違ってきます。


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 受け入れられるアドバイスの限界
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一番難しいケースは、ご高齢の方やとてもふくよかな方です。

握り方を教えるところまではできますが、根本的な打球フォームを身につけてもらうには大きな困難が伴ったり、実質的に不可能なことがあります。

杖をつくほどではないですが、走ることはできない推定70代の女性がいらっしゃいました。

卓球台の前に正面を向いて立ち、スタンスは肩と同じ幅です。

もぐらたたきゲームのようにラケットをペチペチ叩きつけるスイングです。

ストライクゾーンに来たボールだけは速く低い球、それより外れた場所のボールはランダムな方向にボヨヨ~ンと飛んでいきます。

相手も初心者だと全くラリーが続きません。

どこまで改善してもらえる可能性があるか悩んでいます。

なんとかバウンド直後でなく、もう少し待った打球ができるようになり、山なりのぽこぽこラリーが続くことを最初の目標にしたいと考えています。

先日はバックハンドもやってみました。

フォアクロスの時と同じ、台に対して平行足の状態でバッククロスを打とうとしていました。

するとボールがフォア側にそれてしまいます。

そこで右足を前にして上体をバック側に向け、体の斜め前方に返球するように調整していました。

まあ最初は、バックハンドで打つのはどんなものなのかを分かってもらうだけでいいかなということにしました。

対象者がどういう方であれ、気になる部分には同じアドバイスをしてしまう鬼のような人がたまにいます。

例:年配のご婦人に、バックに回りこんでドライブは打てませんか 等

私も40代の方が棒立ち状態であれば、中腰でスタンスを広く取るよう促します。

スイングも手打ちでなく、上体の回転を使うよう指導します。

70代の方では上体の回転までは可能な方がいらっしゃいます。

でも腰を落とすポーズはきつい方が多いようです。

それなりに打てる人には、段階的にどこまでできるか試すこともしています。

70代の男性にループドライブを打ってみましょうと誘ったこともありました。

「相手に肩甲骨を向け、全力で素早く体をひねってください」

かなり動けそうな感じの方でしたが「もう勘弁してくれ」と言われてしまいました。

こういうやり取りを通して年代ごとにどの動きが限界になってくるのか把握でき、ひいては私の老後のプレースタイル変更に参考となるかもしれません。


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 初心者の感覚を理解する
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それから年齢に関係なく、初心者だと全ての動作にやりづらさがあることを理解してあげることが必要です。

経験者の方でもシェークからペンに替えて打ったり、利き腕と違う手でラケットを握れば、慣れない感覚というのがどういうことか再認識できると思います。

難なく出しているバックハンドからの斜め上回転のサーブは、もう一方の手だと一週間練習しても果たして出せるかどうか疑問です。


私はゴルフはしませんが、ある時打ちっぱなしの練習場で試しに打ってみてはと誘われたことがありました。

まあ一回ぐらい経験しておこうかと思い、ゴルフクラブを振ってみたところ、まさかの空振りで大笑いされてしまいました。

こんなものも当てることができないのかとびっくりしてしまいました。


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 専用のプレースタイルを提案
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試合をすることは特に考えず、ピン球を打って軽く運動を楽しみたいシニアの方なら割り切ったスタイルでいいのかもしれません。

それはどんなものかというと、かつて私が試した「一本差しグリップ」+「シーミラー打法」です。

人差し指をラケットの中心に向かって伸ばして握ります。

そしてフォアもバックも同じ面で打つ方法です。

リーチが長くなり、フォアとバックで面を切り替える煩わしさがなくなります。

その反面バックのツッツキは難しく、人差し指にボールをよく当ててしまいます(こういった短所には目をつむります)。

身体的な能力の制限により、やむを得ず棒立ち状態、手打ちになる人に適しているように思えます。

恐れ多いですが、これを勝手に「ユニバーサル打法」と命名させてもらい巷に広めることはできないかと考えています。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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