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2013 .06.01
みなさんは正しくサーブを出せているでしょうか。

フリーハンドの指を伸ばし、真上に16cm以上トスを上げるのですが、できていない人も少なくありません。

今回はそういった違反サーブについてお話しします。


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 注意するのは難しい
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初級者のご婦人方とダブルスの試合をしていた時のことです。

Tさんの出すサーブはどう控えめに見ても5cmぐらいしかトスが上がっておらず、トスしたボールは約30度の鋭角でラケットに当てるようになっています。

良い子は決して真似をしてはいけませんよと、ぶっつけサーブの模範演技で見せるようなサーブです。

トスを上げる手の指は丸めていて、ルール違反づくしです。

こんな凶悪なサーブを出すTさんはどんなお方なのかと言えば、慈悲深い観音様のようなお母さんで、そのギャップに驚かされます。

フォア、バックの基本的な打ち方とツッツキはできるようになったので、少し前からみんなと一緒にゲームをするようになったとのことでした。

秋には近くの体育館で行われる試合に出てみるそうです。

普通なら、即注意しても全く問題ないケースだと思います。

ただ私はTさんが試合には出なさそうに見え、初対面でもあったなどの理由で指摘するのはひとまず見送ってしまいました。

次回ご一緒することがあれば、笑顔で穏やかに注意をしたいと思っています。


ボーリング場にある卓球台などでプレーをしている方なら、その時だけのレジャー卓球です。

そういう競技者、そういう場面であれば、ぶっつけサーブを指摘するのは野暮な話です。


不特定の人が飛び入り参加する練習場で、ぶっつけサーブっぽいのを出す方と練習をしたこともありました。

フリーハンドの腕にいっぱいテーピングをされていて、それが理由なら指摘するのは酷だと思い気が引けました。

そしてぶっつけサーブゆえの分かりにくさは全くなかったので、何事も無く練習をしました。

私もトスの高さが不十分であると指摘をいただいたことがあります。

相手の方は言いにくかったのではないかと想像しますし、指摘を見送った方が何人もいたのかなと思っています。


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 違和感の少ない違反サーブ
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トスが上がっていないサーブには2つのパターンがあります。

1つめは滞空時間の短いサーブで、トスを上げた直後に打球するためいわゆるぶっつけサーブっぽく見えるタイプです。

多くの人がすぐ気づくのもこちらです。

もう1つは滞空時間がやや長いサーブで、フリーハンドから放たれたボールはあまり上昇していないのですが、そこから落下して打球するまでにある程度の時間差があるサーブです。

ポロリと落としてそれを打球するような感じです。

違和感の度合いが前者よりは低くなり、相手からクレームをつけられる可能性は下がります。

私がバックから出すサーブで指摘されたのもこちらのタイプでした。

ちゃんとした試合なら審判がすかさず指摘をします。

名前で時々話題になる選手として、ロシアのウラソフ選手がいます。

その名の通りフォア、バック共に裏ソフトを使っています。

ウラソフ選手のフォアから出すサーブは、このポロリと落とすサーブになっていることがあり、審判から警告されて逆切れしているシーンがありました。

以前も言いましたが、サーブに対する審判の警告が理不尽なことはほとんどありません。

たびたび注意をされるのに、それを良い審判がついたかどうかという運でしかないと考えている選手がいます。

これは大きな勘違いで、自分が違反スレスレのプレーをしていることに原因があると早く気づくべきです。

私が言うと説得力が低いのですが、チェックがきつめの審判でも全く指摘を受けない、模範的なサーブを身に付けるべきです。

これまでのサーブに関するルール改正は、どういうサーブを出しているか分かりやすくするというものでした。

そこから考えると、ポロリサーブはあまり害は無さそうではあります。

例えばフリーハンドを高く上げ、ボールを自由落下させ50cmぐらい落ちた位置で打球するのなら良しとしてもいいような気がします。


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 最強最悪のサーブ
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大昔はぶっつけサーブも足下にも及ばない、スーパーミラクル魔球サーブがあったそうです。

それはフィンガースピンサーブと呼ばれていました。

トスを上げる手に何も規制がなかったため、指ではじいてさまざまな回転をかけ、それをラケットにぶつけて出していたそうです。

どれだけすごいのか、もはや私の理解の限界を超えるため想像すらできません。

それを体で隠して出してたりしてたんでしょうね。

レシーブミス連発のひどい試合だったそうです。

と言っても選手は当時のルールの範囲内で行なっていたので、ルールを憎んで人を憎まずということなのでしょう。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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