今回は3名のカットマンについてお話します。
タイトルを見て、一世を風靡したあの選手この選手を思い浮かべた方がいらっしゃるかもしれません。
ご期待に応えることができず申し訳ありません。
最近私がお相手してもらった、その辺にいらっしゃるカットマンです。
──────────────────────
Aさん(20代女性)
──────────────────────
ラケット:アウォードディフェンシブ
フォア:ラザント厚、バック:センレイ中
現在勢力拡大中のバックが表ソフトのカットマンです。
粒高のカットマンならバックに少しぐらい甘いボールを送っても、そんなに反撃を食らうことはありません。
そして失速気味の遅いボールを混ぜることで変化をつけにくくして、チャンスボールを待つ戦法を取ることができます。
しかし表ソフトは滑らかな弾道で「シュー」っとボールが飛んできますし、中途半端な山なりボールを返球するとバックハンドスマッシュの餌食になります。
Aさんは3名の中で一番若いこともあり、攻撃力を兼ね備えた現代風のカットマンです。
後述するBさんCさんには真似のできない、フォアからのカーブドライブも放ってきます。
カットマンの中にはギリシャのギオニス選手のように、フォアはドライブ、バックはカットという、分かりやすい攻撃的カットマンがいます。
Aさんはそれとは異なる予測困難な攻撃的カットマンです。
勝ち気な性格のためか、延々とカットが続くようなことはありません。
数本程度カットが続くと、必ずと言っていいほど攻撃してくるので気が抜けません。
私はラブオール直後に、まずは様子見でバッククロスにロングサーブを出してみました。
どんなカットか確かめるためです。
ところがそれをバックハンドでひっぱたかれ、ノータッチで抜けていきました。
バック表の人はこういうことをしてくるので怖いですね。
試合後、Aさんと少しお話をしてみました。
家では猫を飼っていて、そのせいかキティちゃんも好きなのだそうです。
甘えるような声と荒っぽい言動が混在し、ちょっとじゃじゃ馬的です。
「カットマンはおとなしい性格で耐え忍ぶ人」という都市伝説を根底から破壊してくれる人です。
タイトルを見て、一世を風靡したあの選手この選手を思い浮かべた方がいらっしゃるかもしれません。
ご期待に応えることができず申し訳ありません。
最近私がお相手してもらった、その辺にいらっしゃるカットマンです。
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Aさん(20代女性)
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ラケット:アウォードディフェンシブ
フォア:ラザント厚、バック:センレイ中
現在勢力拡大中のバックが表ソフトのカットマンです。
粒高のカットマンならバックに少しぐらい甘いボールを送っても、そんなに反撃を食らうことはありません。
そして失速気味の遅いボールを混ぜることで変化をつけにくくして、チャンスボールを待つ戦法を取ることができます。
しかし表ソフトは滑らかな弾道で「シュー」っとボールが飛んできますし、中途半端な山なりボールを返球するとバックハンドスマッシュの餌食になります。
Aさんは3名の中で一番若いこともあり、攻撃力を兼ね備えた現代風のカットマンです。
後述するBさんCさんには真似のできない、フォアからのカーブドライブも放ってきます。
カットマンの中にはギリシャのギオニス選手のように、フォアはドライブ、バックはカットという、分かりやすい攻撃的カットマンがいます。
Aさんはそれとは異なる予測困難な攻撃的カットマンです。
勝ち気な性格のためか、延々とカットが続くようなことはありません。
数本程度カットが続くと、必ずと言っていいほど攻撃してくるので気が抜けません。
私はラブオール直後に、まずは様子見でバッククロスにロングサーブを出してみました。
どんなカットか確かめるためです。
ところがそれをバックハンドでひっぱたかれ、ノータッチで抜けていきました。
バック表の人はこういうことをしてくるので怖いですね。
試合後、Aさんと少しお話をしてみました。
家では猫を飼っていて、そのせいかキティちゃんも好きなのだそうです。
甘えるような声と荒っぽい言動が混在し、ちょっとじゃじゃ馬的です。
「カットマンはおとなしい性格で耐え忍ぶ人」という都市伝説を根底から破壊してくれる人です。
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Bさん(50代男性)
──────────────────────
ラケット:インナーシールドレイヤー
フォア:タキネスチョップ厚、バック:アンチパワー厚
昔は両面に同じ色のラバーを貼ることが許されていました。
そういう時代に沢山いたのが、裏ソフト+アンチラバーのカットマンだったそうです。
同色が禁止されてから粒高や裏裏に転向した人がいる一方で、そのままアンチラバーを使い続ける人もいました。
そういうシーラカンスのような存在の人です。
フォアのラバーもテンションラバーに変えたりせず、定番のロングセラー商品を選択しています。
プレースタイルは前述のAさんとは正反対で、守備重視のオールドスタイルです。
私もBさんも落ち着いてプレーをすることができます。
お若い頃はどうだったか分かりかねますが、守備範囲はあまり広くありません。
ただフォアカットのブチ切れは健在でした。
ちょっと驚いたのは、バックはアンチなのにそこそこ切れているボールが返ってくることです。
休憩時間にBさんは「両面同色のときは、ツッツキをしてるだけで相手がミスしてくれたのにね」と寂しそうに語っていました。
──────────────────────
Cさん(30代男性)
──────────────────────
ラケット:インナーシールドレイヤー
フォア:タキネスチョップ2極薄、バック:フェイントOX
ラケットはBさんと同じですが、ラバーの厚さは対照的です。
極薄の裏ソフトはツッツキを切るのには適していますが、攻撃力も求められる最近のカットマンの状況を考えると少し厳しいスタイルかもしれません。
またカットマンが使う粒高ラバーはスポンジ付きのものが主流で、OXは少数派です。
一体どんなプレーをするのか興味津々でした。
守り主体で、フォアで打ち込んでくるときはスマッシュやミート打ちです。
極薄の裏ソフトなのでドライブを打つのには向いておらず、自然とそうなるのは理解できます。
バック側は一枚ラバーの特性を活かし、ツッツキをプッシュするなど、粒高ブロックマンと同じことを時々やってきます。
そしてラケットを反転させてバックハンドスマッシュというのもあります。
レシーブにあまり自信がないので、フォア前に出された横回転系のサーブは反転させた粒高で返すようにしているそうです。
ハリーポッター風のメガネを掛けていて、なんだか神経質っぽく見えます。
練習の後は、必ず裏ソフトをフキフキしてから保護シートを貼るそうです。
粒高もブラシでゴミを丁寧に払い落とします。
粒が根本から切れていないか、ルーペで時々確認するのを怠りません。
その際、黒だと分かりづらいので粒高ラバーは赤と決めているそうです。
こういう几帳面な人っているんですね。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
Bさん(50代男性)
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ラケット:インナーシールドレイヤー
フォア:タキネスチョップ厚、バック:アンチパワー厚
昔は両面に同じ色のラバーを貼ることが許されていました。
そういう時代に沢山いたのが、裏ソフト+アンチラバーのカットマンだったそうです。
同色が禁止されてから粒高や裏裏に転向した人がいる一方で、そのままアンチラバーを使い続ける人もいました。
そういうシーラカンスのような存在の人です。
フォアのラバーもテンションラバーに変えたりせず、定番のロングセラー商品を選択しています。
プレースタイルは前述のAさんとは正反対で、守備重視のオールドスタイルです。
私もBさんも落ち着いてプレーをすることができます。
お若い頃はどうだったか分かりかねますが、守備範囲はあまり広くありません。
ただフォアカットのブチ切れは健在でした。
ちょっと驚いたのは、バックはアンチなのにそこそこ切れているボールが返ってくることです。
休憩時間にBさんは「両面同色のときは、ツッツキをしてるだけで相手がミスしてくれたのにね」と寂しそうに語っていました。
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Cさん(30代男性)
──────────────────────
ラケット:インナーシールドレイヤー
フォア:タキネスチョップ2極薄、バック:フェイントOX
ラケットはBさんと同じですが、ラバーの厚さは対照的です。
極薄の裏ソフトはツッツキを切るのには適していますが、攻撃力も求められる最近のカットマンの状況を考えると少し厳しいスタイルかもしれません。
またカットマンが使う粒高ラバーはスポンジ付きのものが主流で、OXは少数派です。
一体どんなプレーをするのか興味津々でした。
守り主体で、フォアで打ち込んでくるときはスマッシュやミート打ちです。
極薄の裏ソフトなのでドライブを打つのには向いておらず、自然とそうなるのは理解できます。
バック側は一枚ラバーの特性を活かし、ツッツキをプッシュするなど、粒高ブロックマンと同じことを時々やってきます。
そしてラケットを反転させてバックハンドスマッシュというのもあります。
レシーブにあまり自信がないので、フォア前に出された横回転系のサーブは反転させた粒高で返すようにしているそうです。
ハリーポッター風のメガネを掛けていて、なんだか神経質っぽく見えます。
練習の後は、必ず裏ソフトをフキフキしてから保護シートを貼るそうです。
粒高もブラシでゴミを丁寧に払い落とします。
粒が根本から切れていないか、ルーペで時々確認するのを怠りません。
その際、黒だと分かりづらいので粒高ラバーは赤と決めているそうです。
こういう几帳面な人っているんですね。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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