2012 .05.12
こういうボールが打てるようになりたい、こんな返し方ができるようになりたいなど、自分がイメージできるものは、誰しも積極的に取り組むと思います。
その一方で、他人を見ていると、Aさんは打点が低いとか、Bさんは手首を動かし過ぎといった、おそらく本人が気づいていない部分が分かることがあります。
私の場合も他人から指摘された内容の多くは、自分が気づいていないことがほとんどでした。
いろんな方からご指摘をいただき、数多くの矯正をしてきました。
直すことができたもの、まだ悪い癖として残っているもの両方ありますが、それらのいくつかをご紹介いたします。
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マスオさんショート
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某お笑い芸人の持ちネタで「驚いた時のマスオさん」というのがあります。
その一方で、他人を見ていると、Aさんは打点が低いとか、Bさんは手首を動かし過ぎといった、おそらく本人が気づいていない部分が分かることがあります。
私の場合も他人から指摘された内容の多くは、自分が気づいていないことがほとんどでした。
いろんな方からご指摘をいただき、数多くの矯正をしてきました。
直すことができたもの、まだ悪い癖として残っているもの両方ありますが、それらのいくつかをご紹介いたします。
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マスオさんショート
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某お笑い芸人の持ちネタで「驚いた時のマスオさん」というのがあります。
サザエさんに登場するマスオさんは、びっくりすると特徴的なポーズを取ります。
「エーッ!」と発しながら、スキージャンプのような格好で、両手の手のひらを後ろに向ける大げさな動作です。
私がショートをする時、このような動作になってしまうことがよくあるのです。
膝や上半身が伸びきった状態で、フリーハンドもそっくりです。
休憩時間にある方から命名いただき、最初は随分凹みました。
今ではこうやって自虐的に自分から口にできるまでになり、精神面ではすっかり回復しました。
トップ選手でも、例えば馬琳選手はこういうポーズになることがあります。
ループドライブをブロックするような場面だと、こんな姿勢になることもあるからです。
私はショートで返すボールは、体の低い位置で当てたいという意識があるようで、ショート全般がマスオさんになっています。
類似の症状を持つ方にお目にかかったことがあります。
その方は私よりも重症で、膝が伸びきっただけでなく、左足が床から完全に浮き上がって片足立ちになっていました。
マスオさんショートの進化系なので、新しく命名したほうがいいかもしれません。
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0cmトス
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トスが上がっていない現象としてよくあるのが、いわゆる「ぶっつけサーブ」です。
純粋なぶっつけサーブは、文字通りトスをラケットめがけてぶつけるように出します。
そこまでひどくなくても、トスをほとんど上げずに出す違反サーブはぶっつけサーブだと注意されます。
私が指摘を受けたのは、バック側からサーブを出す際、トスがほとんど上がっていないという点でした。
誰しもサーブに対する指摘は戸惑います。
それは「自分は正しいサーブを出している」と確信しているのに、それを否定されるからです。
私の場合、別の意味での戸惑いもありました。
「なぜ、他の人からは指摘がなかったのだろう?」
皆さん内気な人ばかりだからでしょうか?そんなことはないですよね。
次の練習の時、この点について確認してみたくなりました。
練習相手の方にじっくり見てもらい、理由がわかりました。
私はバックからサーブを出すとき、トスを上げるフリーハンドを高く構えます。
フリーハンドの位置に対し打球する位置は低く、トスの高さが0cmでも打球までにそれなりの滞空時間がありました。
サーブの動作にも特徴があり、手からボールが離れる際、一瞬、上方向に手のひらを上げる仕草が入るため、トスが上がっているような錯覚を与えます。
ボールが手から離れた後、フリーハンドを後方にピンと伸ばし、行儀良い形に見えるので、レシーブする側はそれほど違和感がないとのことでした。
もちろん、れっきとした違反サーブなので、今はほぼ修正できています。
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猪突猛進
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カットマンに対しては、いくつかの戦法があります。
1.ツッツキ合いでの粘り+チャンスボール強打
2.カット打ちとストップを混ぜ、前後に揺さぶる
3.連続カット打ちを主体とし、浮いたボールを強打
私は3のパターンです。
2はあまり好きではありませんし、1のパターンはとっても嫌いです。
頭の中に苦手意識はないのですが、カットマンとの対戦結果はあまり芳しくありません。
つなぎで入れにいったボールを狙われたり、変化に騙されたりというよりも、ムチャ打ちして自滅してしまうパターンが多いのです。
主にバック側に球を集め、強打が打てそうな球が来れば全力で叩きこんでいきます。
確かにノータッチのスマッシュも決まるので、試合中は、ヨシ!この調子だと自分に言い聞かせます。
しかし、周囲の方から荒っぽい卓球と言われていて、本人も決めに行き過ぎのきらいがあるという自覚があります。
強打だけではなく、球質やコース取りなどで相手を崩すことができないか考えてみたいと思います。
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視点のブレ
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左右のフットワーク練習などで、不必要な体の上下動があると指摘されます。
無駄な動作があると視点がブレて良くないから直すように言われます。
これはあまり自覚がありません。
私はペンなので、動きまわってできるだけフォアで打つよう教えられました。
そのため、足を交差させる3歩動という飛びつきを何度も練習しました。
その時の大きな動きと比べると、反復横飛びのような2歩動の動きはコンパクトにまとまった動きができている感じがしてしまいます。
大きく動く練習を繰り返すことで、視点のブレに鈍感になってしまったのでしょうか?
複数の方からコメントいただいており、確認・修正を行いたいと思います。
足の動きに関連しますが、今は両ハンドを振る選手が多いため、足の動きも少ない方が多いですね。
例えば石川選手はフォアに来た球も、フォア側の足を踏み出すだけの1歩動が多いのが分かります。
足を交差させる3歩動は見ていて豪快ですが、動きの激しさで勝敗が決まるわけではないので、フォアで動きまわる選手は効率的ではありませんね。
まあそれでも私は、気分はバレーダンサーのように華麗に動き続けたいと思っています。
(参考)
1歩動:動く方向に近い足を、動く方向に1歩踏み出す動き。
2歩動:1歩目は動く方向から遠い方の足を動く方向に動かし、
次の2歩目は動く方向に近い足を動く方向に動かす。
反復横飛びと同じ動き。少し離れた球を打ったり、
バックに回りこんで打つ場合に使う動き。
3歩動:1歩目は動く方向に近い足を動く方向に少し動かす。
次の2歩目は動く方向から遠い方の足を動く方向へ、
足を交差させる形で大きく動かす。2歩目を踏んだ際、
動く方向に向いていた上体を相手の方向へとくるりと
回転させる。最後の3歩目は、1歩目を蹴った足を動く
方向に交差して移動させる。遠くの球に飛びつく際の
動き。
※文字だけの説明で分かりにくいですが、ご容赦願います。
また、過去の記事で3歩動の説明を間違えていました。
済みません。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
「エーッ!」と発しながら、スキージャンプのような格好で、両手の手のひらを後ろに向ける大げさな動作です。
私がショートをする時、このような動作になってしまうことがよくあるのです。
膝や上半身が伸びきった状態で、フリーハンドもそっくりです。
休憩時間にある方から命名いただき、最初は随分凹みました。
今ではこうやって自虐的に自分から口にできるまでになり、精神面ではすっかり回復しました。
トップ選手でも、例えば馬琳選手はこういうポーズになることがあります。
ループドライブをブロックするような場面だと、こんな姿勢になることもあるからです。
私はショートで返すボールは、体の低い位置で当てたいという意識があるようで、ショート全般がマスオさんになっています。
類似の症状を持つ方にお目にかかったことがあります。
その方は私よりも重症で、膝が伸びきっただけでなく、左足が床から完全に浮き上がって片足立ちになっていました。
マスオさんショートの進化系なので、新しく命名したほうがいいかもしれません。
──────────────────────
0cmトス
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トスが上がっていない現象としてよくあるのが、いわゆる「ぶっつけサーブ」です。
純粋なぶっつけサーブは、文字通りトスをラケットめがけてぶつけるように出します。
そこまでひどくなくても、トスをほとんど上げずに出す違反サーブはぶっつけサーブだと注意されます。
私が指摘を受けたのは、バック側からサーブを出す際、トスがほとんど上がっていないという点でした。
誰しもサーブに対する指摘は戸惑います。
それは「自分は正しいサーブを出している」と確信しているのに、それを否定されるからです。
私の場合、別の意味での戸惑いもありました。
「なぜ、他の人からは指摘がなかったのだろう?」
皆さん内気な人ばかりだからでしょうか?そんなことはないですよね。
次の練習の時、この点について確認してみたくなりました。
練習相手の方にじっくり見てもらい、理由がわかりました。
私はバックからサーブを出すとき、トスを上げるフリーハンドを高く構えます。
フリーハンドの位置に対し打球する位置は低く、トスの高さが0cmでも打球までにそれなりの滞空時間がありました。
サーブの動作にも特徴があり、手からボールが離れる際、一瞬、上方向に手のひらを上げる仕草が入るため、トスが上がっているような錯覚を与えます。
ボールが手から離れた後、フリーハンドを後方にピンと伸ばし、行儀良い形に見えるので、レシーブする側はそれほど違和感がないとのことでした。
もちろん、れっきとした違反サーブなので、今はほぼ修正できています。
──────────────────────
猪突猛進
──────────────────────
カットマンに対しては、いくつかの戦法があります。
1.ツッツキ合いでの粘り+チャンスボール強打
2.カット打ちとストップを混ぜ、前後に揺さぶる
3.連続カット打ちを主体とし、浮いたボールを強打
私は3のパターンです。
2はあまり好きではありませんし、1のパターンはとっても嫌いです。
頭の中に苦手意識はないのですが、カットマンとの対戦結果はあまり芳しくありません。
つなぎで入れにいったボールを狙われたり、変化に騙されたりというよりも、ムチャ打ちして自滅してしまうパターンが多いのです。
主にバック側に球を集め、強打が打てそうな球が来れば全力で叩きこんでいきます。
確かにノータッチのスマッシュも決まるので、試合中は、ヨシ!この調子だと自分に言い聞かせます。
しかし、周囲の方から荒っぽい卓球と言われていて、本人も決めに行き過ぎのきらいがあるという自覚があります。
強打だけではなく、球質やコース取りなどで相手を崩すことができないか考えてみたいと思います。
──────────────────────
視点のブレ
──────────────────────
左右のフットワーク練習などで、不必要な体の上下動があると指摘されます。
無駄な動作があると視点がブレて良くないから直すように言われます。
これはあまり自覚がありません。
私はペンなので、動きまわってできるだけフォアで打つよう教えられました。
そのため、足を交差させる3歩動という飛びつきを何度も練習しました。
その時の大きな動きと比べると、反復横飛びのような2歩動の動きはコンパクトにまとまった動きができている感じがしてしまいます。
大きく動く練習を繰り返すことで、視点のブレに鈍感になってしまったのでしょうか?
複数の方からコメントいただいており、確認・修正を行いたいと思います。
足の動きに関連しますが、今は両ハンドを振る選手が多いため、足の動きも少ない方が多いですね。
例えば石川選手はフォアに来た球も、フォア側の足を踏み出すだけの1歩動が多いのが分かります。
足を交差させる3歩動は見ていて豪快ですが、動きの激しさで勝敗が決まるわけではないので、フォアで動きまわる選手は効率的ではありませんね。
まあそれでも私は、気分はバレーダンサーのように華麗に動き続けたいと思っています。
(参考)
1歩動:動く方向に近い足を、動く方向に1歩踏み出す動き。
2歩動:1歩目は動く方向から遠い方の足を動く方向に動かし、
次の2歩目は動く方向に近い足を動く方向に動かす。
反復横飛びと同じ動き。少し離れた球を打ったり、
バックに回りこんで打つ場合に使う動き。
3歩動:1歩目は動く方向に近い足を動く方向に少し動かす。
次の2歩目は動く方向から遠い方の足を動く方向へ、
足を交差させる形で大きく動かす。2歩目を踏んだ際、
動く方向に向いていた上体を相手の方向へとくるりと
回転させる。最後の3歩目は、1歩目を蹴った足を動く
方向に交差して移動させる。遠くの球に飛びつく際の
動き。
※文字だけの説明で分かりにくいですが、ご容赦願います。
また、過去の記事で3歩動の説明を間違えていました。
済みません。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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