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今年の世界選手権では、10年ぶりに中国以外の国や地域がチャンピオンに輝きました。

男子のダブルスで台湾のペアが、混合ダブルスで北朝鮮のペアが優勝しました。

優勝した方々を素直に讃えたいと思うのですが、一方でダブルス2種目(男子複、混合複)は真の世界一を争う形でなかったという事実もあります。

ダントツに強い中国が、この2種目についてベストメンバーで臨んでいなかったためです。


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 強すぎるのも罪?
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中国は2009年の横浜大会で混合ダブルスだけに、伸び盛りの若手メンバーや準レギュラークラスの選手を起用してきました。

もちろんそれでも十分に強いのですが、最強の布陣ではありませんでした。

次の2011年ロッテルダム大会も、混合ダブルスのみ同様の選手起用を行いました。

2008年の北京オリンピックが終わったあたりから、中国は卓球競技でのメダル独占についてどうあるべきか模索しているように思えます。

2009年、2011年は、それでもまだ混合ダブルスのチャンピオンは中国が獲得しました。

今回の2013年パリ大会では、混合ダブルスだけでなく男子ダブルスについても、やや戦力を落し気味のメンバーにしてきました。

そしてその両種目とも敗退し、久しぶりの中国以外のチャンピオンが生まれました。


特に混合ダブルスについては、陳キ選手(ドライブマン)と胡麗梅選手(カットマン)という疑問の残るペアを出場させていました。

攻撃型と守備型のペアリングは、お互いの力を打ち消し合ってしまうことになり、あまり良い組み合わせとは言えません。

選手層が薄いなどチーム事情が苦しい所で、たまに見かけるペアです。

過去には特定の選手を1種目だけに絞り、集中させて優勝に導いていたほど確実な計算をしていた中国でした。

それが最近では、男女のシングルス連覇には全力を尽くすが、ダブルスについてはそこまではしない・・・

いや、もっとはっきり言ってしまうと、シングルスの優勝以外は他国にそれなりのメダルを取らせるようにしたい感じです。

中国選手による全種目連覇が10年も続いてしまうと、ある種のしらけムードが漂っても仕方ありません。

「卓球? あぁ、中国が独占しているスポーツね」といった良くないイメージが広がるのは避けなければなりません。

これはITTF(国際卓球連盟)も非常に気にしています。

なんとか中国以外の選手に、そしてできれば中国からの帰化選手でなく、そしてさらにできればアジア以外の選手にも幅広くメダルを獲得して欲しいというのが本音でしょう。


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 2016年リオ五輪で混合ダブルス
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こういった流れの中、オリンピックの卓球競技で混合ダブルスを実施してはどうかという話が出されています。

近年、オリンピックは肥大化の防止に努めているのに、種目の追加は意外な話だと思う方もいらっしゃるでしょう。

オリンピックでの卓球競技は3名が出場する団体戦と、2名が出場する個人戦(シングルス)が男女それぞれで行われています。

そうすると現状では、男女1名ずつが団体戦だけの出場となっています。

この2人でペアを組んでダブルスを行えば、選手の負担は少なく、また参加選手の総数も増えることはありません。

なるほどこれは実現の可能性があると考えていたのですが、実際は違った形で提案されているようです。

混合ダブルスを追加すると、卓球の種目は5種類(男女の団体戦、男女のシングルス、混合ダブルス)になります。

各国は、その5つの中から4つを選択する方式が提案されているようなのです。

そうなると中国が4種目で金メダルを獲得しても、残り1種目は中国以外が必ず金メダルを獲得できることになります。


中国が参加しない残り1種目はどれになるでしょうか。

混合ダブルスっぽいですよね。

混合ダブルスが実現すれば、そこだけに注力してメダルを目指す戦略を取ってくる国が出てくると予想されます。

そして中国選手がいない種目なら、何らかの幸運も重なると銅メダルぐらいは獲れるかもと期待を持つ国も多いでしょう。

IOC(国際オリンピック委員会)としては、一国による金メダル独占がなくなる点と男女が競技する点を、好意的に受け取るのではないかと思います。

オリンピック競技に採用される条件として、男性女性どちらにも普及していることは重要視されます。

さらに男女が一緒に競技を行う種目であれば、そのアピール度は高いと思います。

これに該当するのは、卓球、テニス、バドミントンの混合ダブルスや、フィギュアスケートのペアなどかなり限定されます。


何かデメリットはないのでしょうか。

少し気になることと言えば、上に述べた好ましくないダブルスのペア(攻撃+守備)で出場せざるを得ないケースが出てくるかもしれません。

それを避けるために、全体(団体、単、混合複)とのバランスを考えた結果、カットマンの起用を見送る場合があるかもしれません。

それでもIOCが同意しやすそうな提案で、前向きな回答を期待したいところです。


ちなみにフィギュアスケートのペアについて触れましたが、私はあの競技は結構好きです。

男性が女性を空中に回転させながら放り投げ、それをキャッチするなんてすごいじゃないですか。

女性も大変でしょうが、スケート靴はとても危険ですから男性は傷だらけかもしれませんね。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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