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前回は諸行無常という言葉から始めましたがまさにその通り、オリンピック卓球競技の内容に関する変更が発表されました。


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 種目変遷のおさらい
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2028年はアメリカのロサンゼルスで開催されます。

卓球の競技種目は、男女シングルス、混合ダブルスは従来通りですが、男女の団体戦がなくなり、代わりに男女のダブルスと混合の団体戦が追加されます。

ここでオリンピックの卓球競技について振り返ってみます。

卓球は1988年のソウル大会から正式種目として採用されました。

競技人口や競技者の世界的な分布を考えるとかなり遅めの採用でした。

最初は男女シングルス、男女ダブルスの4種目で、それが2004年のアテネ大会まで続きました。

2008年の北京大会から男女ダブルスがなくなり、代わりに男女の団体戦が行われるようになりました。

さらに2020年(開催は2021年)の東京大会で混合ダブルスが追加されました。

そして冒頭に述べた2028年の変更となります。

種目数としては1988~2016年までは4、2020~2024年までは5、2028年は6と少しずつ増えています。

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 変更に至る背景
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ロサンゼルス大会での変更理由は、インクルーシブやジェンダー平等だと言われています。

卓球はそういった考えを取り入れやすい競技だと思います。

性別、体格、年齢などによる実力差が他競技よりも少なめだからです。

近年のこの考えに沿って、東京大会では混合ダブルスが取り入れられました。

男女が一緒になってプレーするという理想が一つ実現したのです。

IOC(国際オリンピック委員会)は依然としてまだ不十分という考えで、男女の団体種目を増やすよう各競技に働きかけを行いました。

その結果、次回のロス五輪で卓球を始め体操やゴルフでも混合団体が設けられました。

さて、競技種目の変更によりどのような影響があるでしょうか。

メダル獲得にやや波乱が起きる可能性が考えられます。

団体戦はブレることは少なめだと言われています。

それと比較して予想外のことが起きやすいのがダブルスです。

たまたま調子が良くなかったり、逆に2人共キレキレだったりすると、下馬評が覆ることがあります。

オリンピックの舞台という興奮も手伝って、リスキーな展開を仕掛け続けて勝ち上がってくるペアは恐らく出てくるでしょう。

中国の圧倒的優位はゆるぎませんが、2つの団体戦がなくなり、2つのダブルスが復活するのは、予期せぬ国のメダル獲得に繋がりそうです。

その一方、唯一実施される団体戦の混合団体は、メダル予想の精度がさらに高くなるでしょう。

男女別ではなく男女混合になったため、男女どちらも強い国がこれまで以上に更に有利になってしまうのです。

従って日本は何色のメダルが取れそうかは、誰がどう考えても既に予想がつきます(もちろん中国は言うまでもありません)。


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 別の観点での多様性
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続いてロス五輪での種目変更について、私の非常に偏った意見を述べさせていただきます。

インクルーシブうんぬんは、混合ダブルス実現までにとどめていただきたかったです。

男女の団体戦をなくすのは暴挙です。

IOCの人は団体戦の熱さをこれっぽっちも分かっていなのでしょう。

ただの卓球オタクのたわごとだと私を批判するのであれば、それでも構いません。

しかし卓球競技のことを広く考えると、ダブルスはあまり取り入れるべきではありません。

これまでの男女団体でもダブルスがありましたが、それにも私は否定的でした。

全てシングルスだけにして欲しかったのです。

五輪の肥大化を避けるIOCは、出場できる選手数を抑制するため各国3名までの登録に制限しています。

その3名のメンツでダブルスを組むとなると、カットマンが選ばれる可能性が低くなります。

そして攻撃型の選手であっても利き腕がどちらかで、選手選考が悩ましくなります。

東京大会では、水谷丹羽ペアという左同士のあまりよろしくない組み合わせがありました。

多様性を謳うなら男女だけに注目せず、戦型などにも目を向けて欲しいのです。

そのあたりはIOCの人には分からないので、ITTF(国際卓球連盟)の人からみっちり説明をいただけたら幸いです。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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