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奇をてらった商品名、初めて聞いた省略言葉、そういうものに接すると、私達は戸惑い悩みます。

同じようなことが卓球関連の会話の中にも散見されます

今回はそれらのいくつかをご紹介いたします。


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 感性と分かりやすさ、どちらを重視するか
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TSPは3種類のブランドを扱っています。

昔からあるTSP、韓国メーカのXIOM(エクシオン)、そしてVICTAS(ヴィクタス)です。

カタログはTSPとVICTASの2種類に分かれています。

XIOM製品はTSPカタログの中で一緒に紹介されています。

VICTASは上級者向けのブランドとして差別化を図りたいため、カタログも別にしているようです。

VICTASとXIOMはアルファベット表記だけにしていて、読みがなが振られていません。

「VICTAS」は「ヴィクタス」なので、正確には下くちびるを上の歯の下に巻き込んで「ヴィ」と発音すべきなのでしょう。

でも「ビクタス」で十分通じますので、一般の私達ならそれで十分です。

次に「XIOM」は、初めて見る人ならどう読むでしょうか。

「エクスイオム」「ザイオン」「シオン」等々・・・

ザイオンは、映画マトリックスに出てくる地下世界と同じ読みでかっこいいですね。

シオンと読む人は、中国語を勉強している人に多いかもしれません。

「xi」は「シ」の口を左右に思い切り引っ張るようにして出す発音のようで、中国の人がエラを張ったような表情で発声するのが、この「xi(シ)」や「qi(チ)」だそうです。

アルファベット表記だけなので、読み間違えたら恥ずかしいと思う人もいるはずです。

「エクシオン」とカタカナで読みがなを振ってあげたほうが、認知度も上がって良いのではないでしょうか。

社名やブランド名は、お仕事で取引がある方なら正確を期するよう神経を使います。

少しの間違いでも、それは個人の名前の漢字を間違えたのと同レベルの失礼に当たるからです。

独特のカタカナ表記をする会社もあり、「Canon」は「キャノン」ではなく「キヤノン」、「ONKYO」は「オンキョー」ではなく「オンキヨー」なので新人営業マン泣かせと言えるでしょう。


さてVICTS(ヴィクタス)ですが、このブランドにはこだわりが込められた製品名があります。

ラバーに「V>01」といった不等号を使った名前を付けています。

読み方は「ぶいだいなりぜろいち」ではなく、「ぶいぜろいち」だと思います。

100円ショップ「Can★Do」や「つんく♂」と同様、記号部分は楽しんでもらうだけで読まないはずですから。

「V>01」は読み方で一瞬躊躇してしまうのと、一部のコンピュータにも嫌われると思います。

文字入力に制限を設けているシステムはたくさんあります。

半角カタカナや、数字の3でも○で囲ったのはダメといったケースはよくあります。

不等号のような記号系も受け付けないシステムがあり、どこかの誰かが発注処理で泣いている可能性がある罪作りな製品名です。


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 ダブルネーム
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中国メーカーのラバーは、同じ製品なのに2種類の呼び方がされているものがあります。

例えば「天極」は漢字を日本風に読んだ「テンキョク」と、英語に訳してカタカナ読みした「スカイライン」の両方の呼び方を耳にします。

同じく「狂飆」は「キョウヒョウ」の読みのほうが主流ですが、「ハリケーン」と呼ぶ方も少しいらっしゃいます。

これは他の分野においても出くわすことがあります。

昔シンガポールで宿泊したホテルは、Hotel Supreme(原首大酒店)という名前でした。

○○酒店、△△飯店というのは中国語でホテルを意味します。

Supremeは「最高」という意味で、それを中国語でイケてる表現にすると「原首」になるのでしょう。

ちなみに名前は最高と謳っているホテルですが、庶民的なお手頃価格のホテルでした。

そう言えば日本でも、似たような名前のお値打ちビジネスホテルがありますね。

過去の出張で泊まった「スーパーホテル」を思い出します。


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 フォアはタキチョでバックはスピピ
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私達の身の回りでは、省略形の呼び方を使うことがあります。

プレステ、キムタク、万札・・・

卓球用品でも一部の方々の間では省略形で呼ばれています。

ラバーの場合だと以下のようなものがあります。

ブラスピ:バタフライのブライススピード

スピピ:TSPのスーパースピンピップス

オリT:ヤサカのオリジナルTバージョン

タキチョ:バタフライのタキネスチョップ


ヒット作は次々と派生バージョンが作られます。

それらにはIIやIIIといったバージョン名表記がされたり、スポンジの硬さを表す表現が追加される、などのようなケースがあります。

それに対し、初代の製品を語る場合「無印」と呼ぶ場合もあります。

例:無印スレイバー

私はこの「無印」は「むいん」と読むのだと思っていました。

最初に「むいん」と読んでいる方の話を聞いて、無印良品の「むじるし」とは区別するためなのかなと、勝手に解釈していました。

でも「むじるし」と読む人に次々と出遇うにつれ、相手から「無印」と切りだされない時点では「初代」と呼ぶようになりました。

以前お話した「戦型(せんけい・せんがた)」と同様、どちらか片方だけが正しいと決めつけず、相手に合わせるべきだと思うからです。

私は粒高ラバーを「いぼだか」と呼ぶのは嫌いです。

しかしそのように話す人には合わせるようにしています。

「つぶだか」と言い直されると相手はカチンとくるはずですから。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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