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前回に引き続き卓球場でお会いした安住さん(仮名)が、卓球マシンについて語ってくれたお話をご紹介します。


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 「すみません」は不要
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安住さんは卓球マシンを使うことのメリットを、意外な観点から語ってくれました。

機械相手なので全く気を遣う必要がないのです。

最初にそれを聞いた時、その意味することがよくわかりませんでした。

相手が人間だとどうしても申し訳ないと思ってしまう練習が、機械相手なら出来てしまうのです。

例えば「カットマンをお試し感覚でやってみようかな」と思ったとします。

人間相手にお手頃のボールを出してもらうよう依頼したとします。

当然のことながら初めてのカットなので全然うまく返せません。

コートに入るのが1割や2割で、卓球台の周囲はすぐにミスったボールだらけになります。

そういう状態になってしまう球出しを、本心から喜んで続けてくれる相手というのはなかなかいません。

仮に相手が笑顔のままでもゴメンナサイと思う感情に襲われます。

そもそも巷の卓球スクールなら、真剣にカットマンを目指す人以外はカットなんて練習させてくれません。

それが卓球マシン相手だと躊躇なくできてしまいます。


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 ミラクル打法の検証
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安住さんは私と似たところがあり、いろんな戦型や打法を試してみたいという好奇心を持っていました。

合計5本のラケットを持参し、かねてより試してみたかったあれやこれをマシン相手に実行してみたのです。


1つめはペンホルダーのカットマンでした。

フォアカットはなかなかいい感じで、シェークよりも低くて鋭い弾道でカットが出来ました。

これならペンカットマンに転向しても、、、と一瞬思うほどでした。

ところがバックカットがダメダメでした。

最初はペンの裏面でカットを始めたものの全く入らず、次はオモテ面でカットをしてみました。

安住さん的には裏面よりもまだマシで、もしペンのカットマンをやるならフォアもバックもオモテ面でカットするほうがいいのではと思いました。

ただバック側を裏ソフトでカットするのはやや厳しく、それはシェークのカットでも同様でした。

裏裏のカットマンが少ない理由を身をもって理解できました。


次はシェークで親指側の面に人差し指も回したグリップを試しました。

フォアもバックも基本は裏面で打つ変則ワイパー打法です。

フォア前のツッツキのみオモテ面で打ちます。

チキータは最高に打ちやすい反面、肝心のフォアハンドに難があります。

さらにやってはいけないと言われている、人差し指をラケット中心に伸ばした一本差しグリップで、フォアもバックもオモテ面で打つワイパー打法にチャレンジしてみました。


ある程度気の済むまで打ち続け、その日の夜ベッドに入って思いを巡らせました。

現在変な戦型や打法と思われているのは部分的に長所はあるものの、いろんなボールに対処するにはどこかに問題を抱えています。

それを試した先人は必ずいるはずで、問題点を突かれて主流には成り得なかったのだろうと納得ができました。

しかし安住さんのヘンテコ打法の検証はまだ道半ばであり、他にもまだ試してみたいものがあります。

一例を挙げると、テニスのラケットと同じように人差し指もグリップに巻きつける握り方で打ってみるとどうなのか、次回はそれを試してみるそうです。


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 普通の人向けの活用事例
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まあここまで変わったことをやってみたいと思うのは、安住さんや私のような一部の人物だけでしょうが、もう少し実用的な技をマシン相手に試すのは良さそうです。

例えば逆チキータや、丹羽選手が時々やるナックルブロックなんかがレパートリーに加われば相手を惑わすことが出来ます。

そしてもちろんラケットやラバーを試して見る場面でも、マシンを相手にするのは有用だと思います。

粒高ラバーを貼ったラケットを借りて、気兼ねなくマシン相手に打ってみるのは面白そうです。

私はシニアのかたにそういう相手をお願いされ、ひたすらロボットのようにドライブを打ち続けたことがよくありました。

逆の立場で粒高ショートがどこまで通用しそうか、またフォアに速いドライブを打たれて、粒高ブロックマンはどの程度までなら止められそうなのか、自分が体験してみるのもいいかもしれません。


安住さんは「左で打つのはどうですか」と私に話を振ってきました。

片面だけで打つペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)は、フォアハンド偏重の体使いになっています。

左利きの動きをしてみれば矯正され、とっさの場面で左に持ち替えて打つこともできるかもと言われました。

左利きの丹羽選手がたまに右手に持ち替えて打っているのを動画で見たことがありますが、もしかするとこっそりマシンで練習してるんでしょうか。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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