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初級者のご婦人でラケットの選定に迷っている人がいました。

カタログにはたくさんあるので迷うのだろうと思っていました。

しかし、それ以外の大きな理由もありそうだということが分かりました。


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 男の購買欲をそそる現行製品
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みなさんがラケットを選ぶ場合、どのような点を重視するでしょうか。

一般的には有名選手が使っていたり、最新の特殊素材を使っている製品などが人気が高いという傾向があります。

張継科(チャンジーカ)選手の最新モデルで、スーパーなんとかカーボンを使ったラケットは男子中高生の間なら話題になるでしょう。

ところがご婦人の方と話をすると、そういった点に関心がある人はまずいらっしゃいません。

新作のラケットはおろか、張継科という名前すら知らない方も多いのです。

これは別に情報に疎いなどと批判しているわけではありません。

人により程度の差はありますが、性別や年代によって関心のある分野に一定の特徴が見られます。

選手名を使ったラケットで福原選手や石川選手のモデルなら、ご婦人の方にも注意を引き付ける効果があります。

これが舌を噛みそうな海外の選手名、ステランベンクソンやアペルグレンなんかだと、かえってマイナス効果になっている感じさえします。

今のラケットは、総じて若者向け、男性向けの品揃え・プロモーションになっています。


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 デザイン > 性能
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それではご婦人向けの製品を企画するとすれば、どのようなものが好まれるのでしょうか。

一部にそういう製品はあり、以前紹介したニッタクのミグノンなどが該当します。


まずデザインの重要度は男性よりもはるかに高くなります。

鮮やかで、女性が思わず手にとってみたいと思わせる外観でなくてはなりません。

次にやや小ぶりのブレードで、軽いことが求められます。

ミグノンはこのあたりまでは全て満たしていて、さらにうれしいのは鮮やかなオレンジ色のエッジガードが付いている点です。

ラケットは使い込むにつれ、台にぶつけて縁の部分がボロボロになってきます。

サイドテープを貼る方法もありますが、そういう手間を掛けなくても劣化を防ぐエッジガードの仕組みはうれしいですね。


他にもっと工夫できる点は見つからないでしょうか。

加工のための工数アップとなりますが、指が当たる部分の角があらかじめ削ってあれば喜ばれると思います。

私は棒ヤスリや紙ヤスリを保有していて、新しいラケットを買った時は握った感覚を確認しながら少しずつ何度も削っていきます。

君はペンだから当たり前だろうと言われるかもしれません。

また、シェークだと削らない人も結構いるのは事実です。

しかしそういった作業は手が汚れますし、ネイルアートを傷つける可能性もあるので、出来れば不要になっていて欲しいところです。

デザインを引き立てるなら、グリップレンズやメーカのロゴのセンスも大切です。


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 美的センスの追求
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他には、使う際は全く関係なくても、購入に至る過程でよく目に触れるため重要なポイントがあります。

それはラケットのブレード面と化粧箱です。

最初に紹介した張継科選手のモデルは、女性向けではないものの、この両方について全く妥協をしていません。

ブレード面はラバーを貼ると隠れてしまいます。

それでも高級感のあるデザインを施し、多色印刷をしています。

化粧箱については、従来品は透明の窓から中身が分かる作りになっていました。

張継科モデルは透明窓をやめ、重厚な感じのロゴが描かれています。

箱を開け、ラケットを拝めるまでの数秒間にワクワク感を高める憎い演出なのかもしれません。


逆に、張継科モデルとは全く異なる感覚が求められるのが製品名です。

ご婦人方に印象づけるなら、化粧品やシャンプーなどのネーミングセンスを参考にして決めるべきです。

ちょっとずるいですが、似通った名前をつけるという手もあります。

同じジャンルで他社と類似した製品名は認められません。

一方、卓球ラケットという全く関係のない市場であれば、誤認する可能性はないため、それなりの理由をつければ認められそうです。

ポーラやツバキのような、一般の用語としも使われている製品名があります。

そういうものは、図図しくそのまま使ってしまっても問題無さそうに思えます。


以上、勝手な意見を述べさせてもらいましたが、これで本当に女性の心に響くのか、一抹の不安はあります。

そういえば少し前に、スポーツ店で推定50代のご婦人がランニングウェアを眺めている場面を見かけました。

レスリングの浜口京子さん似の店員さんが、必死にピンクのウェアを勧めていました。

「お客さん、これで女子力アップですよ!」

50代の方にピンクのウェアで女子力アップですか・・・

もしかすると、売り場のゴリ押しが最も効果的なのかもしれませんね。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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