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今回は巷の卓球愛好家が年齢を重ねていくにつれ、どのような変化が生じるのかについて考えてみたいと思います。


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 肩の痛み
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某卓球場でお会いした男性の例をご紹介いたします。

お名前はわからないので、ぱっと見で似ているお笑い芸人のお名前を拝借し、松本さんということにしておきます。

松本さんはご自身の年代では多数派である、片面だけに裏ソフトラバーを貼ったペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)です。

一緒に練習をさせてもらっている過程で感じたのは、フォアドライブを打つスイングがどことなくぎこちないことでした。

そして時々右肩だけをぐりぐり回したり、左手で右腕にマッサージを行っていました。

フォームにクセのある人はたくさんいらっしゃいます。

そして私は指導員でもないので、別段指摘するつもりもありませんでした。

休憩中、松本さんは自分から右肩のことについて語ってくれました。

肩が痛いため、以前のように自在にラケットを振ることができないそうです。

私も新型コロナのワクチンを打ちその際、腕に筋肉痛がありました。

その話を持ち出したのですが、松本さんはあれとは別物の痛みだと訴えます。

首を寝違えたり足を捻挫したときのような、筋がよれた感じがするのです。


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 打ち方を変えてしのぐ
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痛みは3週間ほど続いて治まらないため、やむを得ず診察してもらうと50肩だと言われました。

加齢による肩周辺の硬直と言い換えれば分かりやすいでしょうか。

特定の方向に特定の角度で腕を動かすと、左腕のようには曲がらないことがあるのです。

「アキンボ」という両手を腰に当てて、相手に対峙するポーズがあります。

松本さんが現在それをやろうとすると、右手は腰に当てづらく苦痛を伴います。

そんな状態では当然卓球にも支障があり、お決まりの軌道を描くスイングしかできません。

そのゾーン内ではそれなりのドライブが打て、スマッシュもできます。

しかしミドル気味に食い込んできたり、予想外に伸びてきたボールはゾーン外になり苦労します。

以前ならそれらも肩を後ろに入れたり高めに振り上げることで、ドライブを放つことができました。

今は回避策として、ボールの軌道を自在に振れるゾーンに重ねるため、自分の体をそこに持っていこうとします。

残念ながらそんな余裕はない場合が多く、次の方法として痛みのない手首と肘関節を最大限利用した、変則手打ちドライブでつなぐこととしています。

苦痛に満ちたなんとも涙ぐましい対処で、かなり大変そうです。


診察ではストレッチ系のリハビリ体操の指導があり、痛み止めの薬を処方されました。

痛み止めは定番のロキソニン系で、湿布と飲み薬でした。

ロキソニンはとても便利な薬で、頭痛、腰痛、歯痛など、私も様々な場面で助けてもらいました。

しかし松本さん曰く、そのような連続して続く痛みにはロキソニンは効くものの、特定の動作をした際に稲妻のようにビシッと腕に走る痛みには効果がないとぼやいていらっしゃいました。

サイズが少々キツめのユニフォームを脱ぐときは、痛みで一瞬呼吸が止まることもあるそうです。

松本さんは、これが慢性的になってしまうことを恐れていました。

医師からは右腕を動かすことをやめてはいけないと指示があり、歯を食いしばって卓球をしています。


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 他にもある生のご意見
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さて一般的な話となりますが、年をとっていくとパワーやスピードが失われていくと考えられています。

それは医学的見地からも確かなのでしょうが、松本さん個人の実感としては割と異なるそうです。

パワーやスピード以外の部分で、卓球に直接的あるいは間接的に障害となることが少しづつ増えてくるのが気になるのだそうです。

それは巻爪であったり痔であったりします。

1本のラリー中に直接影響することは少いものの、合間合間には痛みが気になります。

また複数の中高年の方から聞いた共通するご意見は、ボールが見えづらくなるということでした。

白内障や緑内障という大きく影響する症状はもちろん、そこまでいかなくてもメガネなどの矯正では解決できないあれこれがあるそうです。


ではそれらにどう備え向き合えば良いのでしょうか。

ある人は「なんとも言えないというのが結論かな」とおっしゃっていました。

毎回の練習や試合で充実感を得られる努力をする。

いつかそれができない時は必ず訪れ、それがいつなのかはわからない。

なんだか人生訓のようなお考えでした。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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