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今回は某所で指導員をされている方についてお話ししたいと思います。

人物が特定されないよう、全く別のお名前の「佐藤さん」ということにさせていただきます。


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 本質を見抜いた助言
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佐藤さんはキリッとした顔立ちの女性で滑舌の良い方です。

物事を論理的に捉えるので私もうなずけることが多いです。

以前私はフォームが汚いと述べたことがあります。

異なる複数の方から指摘をされたことがあれば、それはもう客観的な事実として改善すべきと認識していました。

ところが佐藤さんは、そのままで構わないとおっしゃることがいくつかありました。

例えばツッツキの練習で、私は打球前に小刻みに2度ほどぷるぷるっとラケットをしゃくるような動きをすることがあります。

それに関し色んな人から指摘をいただいたことがありました。

佐藤さんは間合いや微調整を取ろうとしてそうなったのだと解釈し、別に構わないと言ってくださいました。

ぷるぷるモーションが入ることは返球自体に実害はなく、あえて直すべきはバウンド直後ばかりを捉えている点で、もう少しだけ待ったツッツキも混ぜたほうが良いというアドバイスでした。

ラケットが外側を向くきらいがある点については、他の方からいただいた指摘と同様、エネルギーロスにつながるので改善したほうが良いと言われました。

しかしそれについても時々は面を開き、手打ちっぽい感じでストレートに流し打ちするのは効果的だとおっしゃいました。

ペンは手首の可動範囲が大きいので、その利点を十分に活用した打ち方は取り入れるべきとのことでした。


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 考えの核心部分
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佐藤さんは「フォームは美しいのに越したことはない」といったスタンスではなく、ことさら打球フォームを重視する指導者像を忌み嫌っているように思えました。

打球に際し効果的かどうかが重要で、それにかなっているなら美しさや洗練さは不要というお考えのようです。


もちろん修正しなければ絶対ダメな点ははっきりと指摘をされています。

シニアの方でバックから両手で菱形を作って出すサーブは、トスが十分に上がっていないことがあります。

それは完全にルール違反のため、現実的な改善策を指導されていました。

サーブを出しているご本人は、ボールは16cm以上上がっているはずと思い込んでいます。

でも厳しめの審判なら一発でイエローカードを出す微妙なサーブです。

従って佐藤さんはそのことを説明し、トスを追って首が自動的に上下動する目の高さまで上げるよう改善指導をされていました。


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 忌憚のないご意見
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ある日、練習が終わり私1人だけでベンチで水分補給をしていました。

そこに佐藤さんが現れ、少し空き時間があるので2人で少しお話をしました。

私のヘンテコフォームは指導員の立場からはピクッとなり、脊髄反射的に指摘をしたくなるのは事実だとおっしゃいました。

我流で卓球を始めた人にありがちな特徴だそうです。

そうではありますが、実質的に意味のないフォーム修正は行わないポリシーをお持ちとのことでした。

そして話は少し脱線しますが、嫌いな食べ物を克服する際も実害があるかどうかで判断すべきとのご意見でした。

例えば納豆と人参は嫌われれものの筆頭格です。

しかし納豆が出てくる場面は限定的なので、嫌いならそのままで構わないそうです。

一方、人参の方は多様な料理に使われ、これが嫌いな人は相当な困難が伴います。

従って人参嫌いは最優先で改善すべきで、克服できた後の食生活は激変すること間違いなしと佐藤さんは語気を強めてきました。


卓球の話に戻るとフォームの汚さとは逆に、私が練習前にちゃんと柔軟体操やウォーミングアップをしている点は高評価をいただきました。

フォームがきれいだけでもっとドライブ回転をかけて欲しいと思う人や、準備運動を全くしない人にはちょっと悲しいとのことでした。

そしてオフレコと念押しをされた上で、練習場への往復の際に見かける参加者が、エレベーターやエスカレーターを使っているのはどうなのかなと苦笑いされていました。

なるほど指導員も人間なので色んな所について思うことがあり、それでいて意見できるのは限定的になっているという葛藤があることがわかりました。

部活の中高生には「お前たち階段使えよ」と言えますが、いい年こいた大人かつお客様には不可能ですね。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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