今回は試合会場で行われるアドバイスについてお話ししたいと思います。
試合のどの場面でなされるかで次の3つに分類してみます。
1)タイムアウト時、2)ゲーム間、3)試合後
──────────────────────
1)タイムアウト時
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試合中にタイムアウトを宣言すると1分以内の作戦タイムを取ることができます。
短い時間ではありますが、その時間内にベンチにいるコーチやチームメイトからアドバイスを受けることができます。
タイムアウトを取る理由はいくつかあり、それに応じてアドバイスの内容も異なることがあります。
最も多いケースは、これ以上離されると厳しい場面です。
この状況でのアドバイスは戦術や技術面が中心となるでしょう。
いやな流れをなんとか打開するため、有効な手立てはないか確認を行います。
次に多いのが、追い上げられてよろしくない状況になりつつある場面です。
戦術を変更してみるなど技術面の助言もありますが、精神的なアドバイスも比較的多くなります。
「声出していこう」「足しっかり動いてるぞ」などの心理的な励ましはよく耳にします。
別のメンタル的アドバイスとしては、ガス抜きを行う声掛けもあります。
「あのネットインは不運だったよな」と同情の言葉を掛け、もやもやした気持ちを吐き出させているのを見たことがあります。
ただタイムアウトの時だと、さほど意味のない声掛けや会話で終わることも少なくありません。
純粋に間合いを取りたいだけの場合もあり、その際はドリンクを飲みながら無言で8の字にぐるぐる歩いている人も見かけます。
テレビ中継されている試合では、そういう場面でのアドバイスが聞こえてくることがあります。
個人的にはあの音声はカットしたほうがいいかなと思っています。
そこまで明かす必要はないと考えているからです。
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2)ゲーム間
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アドバイスができる場面があらかじめ決まっています。
そして次のゲームが0-0で始まります。
従って戦術的組み立てや、相手のパターン、こちらのパターンなどを整理して技術面アドバイスの比率は多めになりそうです。
初顔合わせの相手ならベンチも分析モード全開で観察しています。
選手の意見も聞きつつ、第1ゲーム後のアドバイスは最も大切だと話す人がいらっしゃいます。
そんなしっかりしたチームがある一方、正反対のダメダメ事例もあります。
最低なのは「あんな奴になんで1ゲーム取られるんだよ」等、アドバイスではなくほぼ叱責となってしまっているケースです。
さほど強くなさそうな相手だとしても、クセ球に手こずっているのか、その日は力(りき)んでしまっているのか、なんらかの理由でゲームを落としたはずです。
ベンチはそれを見極めて、なんとか挽回できるよう助言するのがアドバイスです。
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3)試合後
──────────────────────
勝敗が決し、どのような展開だったか振り返ることができます。
終わった直後は感覚も新鮮で、全体を冷静に分析できれば最適なアドバイスになるでしょう。
某卓球場で、私はある女性から何度か試合後にアドバイスを求められたことがありました。
その方と試合をすると勝率はほぼ5割で、要するに勝ったり負けたりということでした。
アドバイスを求められるのは、決まって私が勝った時でした。
そこから窺えるのは、アドバイスは負けた人が勝った人からいただくものと考えているようでした。
試合の結果とアドバイスの要不要は直接関係しません。
上達のヒントとして対戦相手に何か助言を求めたいのであれば、前提条件なしに聞いてみればいいのです。
私としてはそれをアドバイスしてみたいと思うのですが、彼女からラケットを投げつけられそうなのでグッと飲み込んでいます。
私のこれまでの卓球人生を振り返ると、万年補欠だったのでリーグ戦のような檜舞台でアドバイスをもらう機会はありませんでした。
そして弱いが故、アドバイスをすることもそんなになかったです。
場馴れしていないので仮に団体戦のラストで回ってきたら、テンパって何も耳に入らないかもしれません。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
試合のどの場面でなされるかで次の3つに分類してみます。
1)タイムアウト時、2)ゲーム間、3)試合後
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1)タイムアウト時
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試合中にタイムアウトを宣言すると1分以内の作戦タイムを取ることができます。
短い時間ではありますが、その時間内にベンチにいるコーチやチームメイトからアドバイスを受けることができます。
タイムアウトを取る理由はいくつかあり、それに応じてアドバイスの内容も異なることがあります。
最も多いケースは、これ以上離されると厳しい場面です。
この状況でのアドバイスは戦術や技術面が中心となるでしょう。
いやな流れをなんとか打開するため、有効な手立てはないか確認を行います。
次に多いのが、追い上げられてよろしくない状況になりつつある場面です。
戦術を変更してみるなど技術面の助言もありますが、精神的なアドバイスも比較的多くなります。
「声出していこう」「足しっかり動いてるぞ」などの心理的な励ましはよく耳にします。
別のメンタル的アドバイスとしては、ガス抜きを行う声掛けもあります。
「あのネットインは不運だったよな」と同情の言葉を掛け、もやもやした気持ちを吐き出させているのを見たことがあります。
ただタイムアウトの時だと、さほど意味のない声掛けや会話で終わることも少なくありません。
純粋に間合いを取りたいだけの場合もあり、その際はドリンクを飲みながら無言で8の字にぐるぐる歩いている人も見かけます。
テレビ中継されている試合では、そういう場面でのアドバイスが聞こえてくることがあります。
個人的にはあの音声はカットしたほうがいいかなと思っています。
そこまで明かす必要はないと考えているからです。
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2)ゲーム間
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アドバイスができる場面があらかじめ決まっています。
そして次のゲームが0-0で始まります。
従って戦術的組み立てや、相手のパターン、こちらのパターンなどを整理して技術面アドバイスの比率は多めになりそうです。
初顔合わせの相手ならベンチも分析モード全開で観察しています。
選手の意見も聞きつつ、第1ゲーム後のアドバイスは最も大切だと話す人がいらっしゃいます。
そんなしっかりしたチームがある一方、正反対のダメダメ事例もあります。
最低なのは「あんな奴になんで1ゲーム取られるんだよ」等、アドバイスではなくほぼ叱責となってしまっているケースです。
さほど強くなさそうな相手だとしても、クセ球に手こずっているのか、その日は力(りき)んでしまっているのか、なんらかの理由でゲームを落としたはずです。
ベンチはそれを見極めて、なんとか挽回できるよう助言するのがアドバイスです。
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3)試合後
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勝敗が決し、どのような展開だったか振り返ることができます。
終わった直後は感覚も新鮮で、全体を冷静に分析できれば最適なアドバイスになるでしょう。
某卓球場で、私はある女性から何度か試合後にアドバイスを求められたことがありました。
その方と試合をすると勝率はほぼ5割で、要するに勝ったり負けたりということでした。
アドバイスを求められるのは、決まって私が勝った時でした。
そこから窺えるのは、アドバイスは負けた人が勝った人からいただくものと考えているようでした。
試合の結果とアドバイスの要不要は直接関係しません。
上達のヒントとして対戦相手に何か助言を求めたいのであれば、前提条件なしに聞いてみればいいのです。
私としてはそれをアドバイスしてみたいと思うのですが、彼女からラケットを投げつけられそうなのでグッと飲み込んでいます。
私のこれまでの卓球人生を振り返ると、万年補欠だったのでリーグ戦のような檜舞台でアドバイスをもらう機会はありませんでした。
そして弱いが故、アドバイスをすることもそんなになかったです。
場馴れしていないので仮に団体戦のラストで回ってきたら、テンパって何も耳に入らないかもしれません。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
それでは、また次号をお楽しみに。
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