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小学生と練習や試合をすることは時々ありますが、その多くは高学年でした。

少し前に試合をしたのは、卓球台が胸の高さくらいになってしまう学年の子供でした。


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 身体特性を理解する
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試合前のウォーミングアップでフォア打ちをしていると、バンビ用の低い卓球台のほうがよさそうな感じがしました。

通常の台の高さでも一応打ててはいるのですが、打球するのが顔に近い高さのためこちらが少し心配してしまいます。

車高の低いスポーツカーに乗ると、普通の車よりもスピード感が増します。

それと同様に彼らは私たちよりも何%か速く感じるボールを打球していそうです。

そして恐らく当て損なった打球が顔に当たることも多いはずです。

さて試合が始まり、ラブオール直後の相手の返球がネットにかすりました。

私はかろうじてロビングで返球しました。

そして次に食らうであろうスマッシュに備え、素早く台から距離を取りました。

しかし彼らにとってこういうロビングは苦手とするボールの一つでした。

大人のように高い位置から叩き込むことができず威力は劣ります。

加えて筋力もまだ発展途上です。

ストライクゾーンに自分の体を移動させるのも大人より苦労することでしょう。

さらにロビングに強烈なドライブ回転をかけられれば、バウンド後に勢い良く弾みそれは上級者でもときに打ちミスをしてしまいます。

体の小さい小学生には大変厳しいことは想像に難くありません。

他にもネット際の短いボールや広角にコースを打ち分けられることも弱点です。

私が対戦した同じ小学生に、フォア前へぶつ切りの下回転や斜め上回転のサーブを出している血も涙もない人がいました。

そばで見ていて「アンタそこまでやるの」と言いそうになりましたが、しばらくして気づき、そこからはバックへ普通の下回転サーブを出していました。

体に対して相対的に打球位置が高くなるので、どうしてもいかり肩フォームになりがちです。

福原選手のフォームが若干それっぽいのは、子どもの頃の猛練習が影響しているとも言われています。

まあそんな彼らにも一つだけ長所があります。

しゃがみ込みサーブが出しやすいことです。


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 暖かく見守る目
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彼らは相手にボールを渡す際、ラケットで打球して返すより手で投げて返すことが多いようで子供らしい仕草に見えます。

審判がいない台では、試合中どちらかが点数をコールするのですが、英語だと把握できないようで「3たい3」といったやり取りが聞こえます。

別の台では卓球台の脇にカウンターを置き、1ポイントずつそれをめくるようにしていました。

審判をしている子供もいましたが、速すぎるラリーやエッジかサイドかの微妙な判別は難しそうでした。

そして幼さゆえか集中力が途切れ、ときどきよそ見をしてしまう子供もいました。

そのあたりは理解してあげないといけないのですが、やたらとキッチリしすぎている大人もいます。

エッジかサイドかの判定について審判に判断を仰ぐべきだと言い「どっちなの」と小学生に厳しい視線を投げかけるおばさんがいました。

全日本選手権どころか市民大会ですらない、はっきり言って勝ち負けなんてどうでもいい試合です。

そんなことで心理的に追い込むのは止め、「相手のポイントだったわね」とさらりと流す心の広さがほしいところです。


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 指摘するには勇気が必要
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さてそのおばさんなのですが、サーブのトスが若干といいますか、、かなり低く、それをどのようにお伝えすべきか躊躇してしまいました。

先ほど勝ち負けなんてどうでもいい試合であると申し上げました。

しかしながら明らかなルール違反も見逃していいわけではありません。

対戦相手から指摘されれば、キリッとした性格から考えて角が立ちそうな感じはあります。

最も都合がいいのは指導員がやんわり指摘してあげることです。

役柄いろいろなアドバイスをすることになっており、件のおばさんも受け入れやすいのではと考えます。

私もぶっつけサーブではありませんが、トスを上げるのではなくポロッと下に落とすようなサーブになっていたことがありました。

違反だと分かっていながらわざと出している人なんていません。

本人はちゃんと出せていると思い込んでいるのです。

私に指摘した人は「貧乏ゆすりや会話の最初に『えー』を無意識につけてしまうような、よくある癖と同じことですよ」とナイスフォローをしてくれました。

「ああこの人、気を使って指摘してくれている」ということがグッと伝わってきました。

結局うまく切り出せず、そのおばさんには何も伝えませんでした。

もしかすると小学生の目の前で、見苦しい言い訳を聞かずに済んで良かったのかもしれません。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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