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2018 .05.05
現在熱戦が繰り広げられている世界選手権についてお話しします。

一般的な情報については、各種メディアやネットのほうが速報性や信頼性が高いためそちらをご覧いただくとして、それ以外のことについて触れてみたいと思います。


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 レアな戦型
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試合の勝敗はもちろん大切です。

しかしそれだけにこだわってしまっては、せっかくの大会の楽しみ方を自ら狭めてしまうことになります。

戦型の画一化が進んでいて少し悲しいのですが、女子の試合では2人の選手の存在が光りました。

1人めは過去にも紹介したことのあるオーストリアのゾルヤ選手です。

フォアに表ソフト、バックはアンチラバーというとても変わった用具を使っています。

バック面でペシッとブロックしたボールは、気持ち悪いドロップショットになって返っていきます。

対戦した日本人は平野選手で、このボールに対するミスショットが何回も見られました。

ゾルヤ選手を想定した練習も事前にやっていたそうですが、それでも面食らっていたので相当エグいボールだったのでしょう。

こういった希少種と呼べそうな選手は、特に初顔合わせの場面で威力を発揮します。

日本人選手の場合だと、かつて福岡春菜さんが秘密兵器として起用されたことがあります。

王子サーブと呼ばれるしゃがみ込みサーブと、バック側の粒高1枚ラバーのブロックが武器でした。

私は、表+アンチラバーという選手に出会ったことはありませんが、表+粒高1枚ラバーの選手は対戦したことがあります。

ゾルヤ選手と似た戦法かと言うと全く別物のスタイルで、フォアでかなり積極的にひっぱたいてくる人でした。

ゾルヤ選手は守り主体のいわゆる「ブロックマン」と言って良いと思います。

この試合の解説は宮崎さんでしたが、バック側のラバーが何であるかをご存じなかったのがやや残念でした。

卓球という競技の特性から用具に関する情報はとても大切です。

全国に放送される番組の解説を担う人としては、当然仕入れておくべき知識でした。

またゾルヤ選手は唯一無二とも言えるスタイルのため、以前から(コアな)卓球ファンの間でなら良く知られた用具構成でした。


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 本物の反転プレー
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注目した女子選手の2人めはウクライナのカットマン、ガポノワ選手でした。

私はこの選手を知りませんでした。

試合直前の解説でラケットを反転させることについて触れていました。

そこで私が予想したのはサーブだけではなく、ツッツキやカットでのラリー中に時折ラケットを反転させるレベルだろうと考えていました。

そういう反転技術は、以前の世界選手権で日本男子の塩野選手などが行っていたからです。

ところが実際にガポノワ選手の試合を見てみると、かなり頻繁に反転させていて驚きました。

あんなにくるくる回すと、自分自身もフォアとバックのラバーの判別を誤ることがあるのではと思えるほど常識を覆す反転プレーです。

ラバーは裏ソフトとアンチラバーのようで、打球感の差異が比較的少なめであるとは言えます。

ただそれでも打球する際はどちらのラバーかは認識しておくことは必須です。

これほどのテクニックなら赤と黒で色分けされていても結構脅威に感じます。


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 分かりやすい?点数
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別の場面で試合中に「おやっ」と思ったのが、審判の点数コールでした。

女子のハンガリー戦で例えば3-3を「スリーオール」ではなく「スリースリー」と告げていました。

一瞬耳を疑いましたが、次のゲームの最初も「ラブオール」とは言わず「ゼロゼロ」で始まりました。

私が参加するようなその辺の体育館で行われる試合なら構いません。

でもこれは世界選手権です。

一応卓球で最も歴史と権威のある試合なのですが、初めて聞く点数表現に眉間にシワが生じました。

しばらく考えてみましたが、0-0をどう告げるかまではルールブックには定められていないように思います。

なので結論としては問題ではないということでしょうか。

幅広い視聴者のことを考えると「ラブオール」より「ゼロゼロ」のほうが良いとは思います。

まあ慣れないのでどうしても変な感じがするのは否めませんが。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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