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前回に続いて、私が印象に残っているペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)選手についてお話したいと思います。


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 イジョンウ選手
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イジョンウ選手は、アテネ五輪金メダリストであるユスンミン選手の後継者的位置づけで頭角を現してきました。

長身ということもあり構えは足をガバっと開いて低い前傾姿勢を取ります。

左利きでリーチが長く、一方で少し童顔なのがアンバランスです。

私の目には、ユスンミン選手はスピードドライブ、イジョンウ選手は回転量重視のドライブのように映っています。

バック側は早い打点でのプッシュかショートです。

ああいう伸びのあるフォアハンドドライブが打てたならといいなと、羨ましく思っています。

私が理想とするプレースタイルに近い選手です。

お気に入りの試合動画があったのですが、半年ほど前に何故か削除されてしまいショックを受けました。

イ選手もすでに引退していて、おそらく韓国最後のペンドラだったということになりそうです。


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私は片面だけにラバーを貼ったペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)です。

同じスタイルの方は見かけることは見かけるのですが、その95%は中高年プレーヤーです。

角型ペンを振り回している高校生を見つけると、2000円札あるいは白いヘビに遭遇したほどの珍しさを感じます。

かつての日本では伝統的な戦型でしたが急速に廃れ、アジア系の選手の間でももはや絶滅の危機に直面しています。

そういう寂しさを感じつつ、今回は印象に残るペンドラ選手について述べてみたいと思います。

(角型日本式ペンホルダーの片面だけに、裏ソフトラバーを貼った選手を対象としました)


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 キムテクス選手
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理想的なペンドラ選手No.1は誰かと聞かれれば、私は韓国のキムテクス選手を挙げたいと思います。

多くの方が口にするのがフォームの美しさです。

他のペンドラ選手と比較すると上体がスッと立っているような感じがあり、重心が安定している印象を受けます。

世界トップレベルで活躍したペンドラだけあって、縦横無尽のフットワークを誇り、それでいてフォームが乱れないのは素晴らしいお手本です。

バックは、鉄壁のブロック、バックハンド強打、フィッシュの3つを駆使します。

最後のフィッシュとは低いロビングのようなしのぎ技です。

空中高く上げるロビングはほぼ防戦だけの技術で、相手がスマッシュミスをしてくれるのを願うのみとなります。

一方フィッシュはロビングほどには追い込まれた感は強くなく、反撃に転じることができる可能性がそれなりにあります。

実際キム選手は連続フィッシュでしのぎ、回り込んでフォアドライブあるいはバックハンド強打で攻勢に転じた場面が何度もありました。

あまり無茶打ちをすることはなく、変な小細工のような仕掛けも見られません。

そのあたりも模範的と見られている理由なのでしょう。

少しだけ指摘されているのがサーブで、フリーハンドをもう少しだけ開いて静止させてはどうかという意見には同意します。

キム選手の動画は結構ありますので、今もたまに見ることがあります。


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以前、小学生との試合についてお話したことがありました。

今回はそれとはまた違う内容で、彼ら・彼女らとのやり取りを通して感じたことを思いつくままに書いてみます。


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 子供に対しムキになってはいけない
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低学年だと体格の関係でフォア前にサーブを出すのははばかられます。

冗談のつもりなのでしょうけど、強い逆回転をかけてフォア前に山なりのボールを出し、自コートに戻ってくるサーブを放つ意地悪な大人もたまにいます。

当然のことながらノータッチで得点できてしまいます。

私はその時審判をしていましたが、マイルールを強制発動しレットの判定をしました。

どこかのクラブに所属するなど毎日練習している小学生なら、結構ラリーが続き大人といい勝負になることがあります。

私と同等の週1回2時間程度しか卓球をしない者は、打球精度に難点があり先にミスをしてしまうのでしょう。

ラリーになると五分五分か、あるいはそれ以下の大人が考える卑怯な秘策はやはりサーブです。

初級者の鬼門である横回転系や、ナックルと下回転を混ぜて出す人など、姑息な工夫でラリーでの失点を補っている場面を目にします。

そういう私もワンパターンではいけないと思い、少しうまい小学生にはまやかしモーションを入れたナックルサーブを出すことがあります。

見事に引っかかってくれる場合もありますし、2度目はばれてノータッチで抜かれてしまったこともありました。

対処法が分からず、何度も同じサーブを出されて失点を続けている小学生を見たことがあります。

それについては相手の大人の方がもう少し考えてくれたらいいのにと、残念な気持ちになります。


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今回は飛び入り参加自由の練習場でお会いした方についてお話しします。

恐らく一期一会になると思われる出会いで、お名前もわかりません。

少しだけ小島よしおさんに似てたかなと思うので、小島さんということにしておきます。


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 何が何でもバウンド直後
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小島さんはあまり見かけることとのない、ペンホルダー表ソフトというスタイルです。

スティガ社のカーボ7.6という中ペン(中国式ペンホルダー)の片面だけに、ミズノの表ソフトラバーを貼っています。

理想としている選手はオールドファンには懐かしい、中国の江加良選手なんだそうです。

パチパチ打法と形容すればいいのでしょうか、ピッチの速い卓球を信条としています。

常にバウンド直後をとらえ振り回してきます。

大学生と打っている姿も見ましたが、相手のブンブンドライブをカウンターで何度か打ち負かしていました。

ただしミスも多く、ツボにはまればたまに大物食いもできる一方、めちゃ打ちで格下に対し自滅することもあると話していました。

なるほどこのタイプにはありがちなことですが、小島さんの場合はそれが激しそうです。

打ち急ぎすぎると思うことはままあり、もうワンテンポ待てばいいのに中途半端な体制のまま早いリターンを優先するケースが目立ちます。

私は手打ちにならざるを得ない場面はそれなりに存在するので、ある程度は許容すべきという考えを持っています。

どんなときにも理想的なフォームだけを主張する人には同意できません。

でもそんな私でも、小島さんのクイック返球を最優先する卓球は度が過ぎていると感じました。

体がほとんど正面を向いていて、表ソフトであるため振りはコンパクトですが、それを考慮してもバックスイングは少なめです。

恐らく球質を見極める選球眼が優れており、そこから判断する最適な打球ポイントと鋭い腕の振りが合わさった結果、いびつながらもそこそこ通用するようになっているようです。


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飛び込み参加OKの卓球場では毎回いろんなタイプの人に遭遇します。

今回はその中で、超アグレッシブに攻撃を仕掛けてくる人についてお話ししたいと思います。


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 オールフォア
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練習で3球目攻撃を行う時なら一流選手のプレーを頭に描きつつ、積極的にバシバシ払っていくでしょう。

ところが試合では入らないと相手の得点になるため自制心も必要になってきます。

よって通常私がお相手させてもらう相手なら、流石にこの返球なら打たれないだろうというおおよその予測がつきます。

ただそれでもたまに予測から外れる方はいます。


角型日本式ペンホルダーのラケットを使うAさんは、典型的なペンドラ(ペンホルダーのドライブマン)です。

まだ若いのにすっかりすたれているこのスタイルをあえて選択していることに、エールを送りたいと思います。

ヒノキ単板ラケットの片面だけにハイテンションラバーを貼り、片面ペンドラらしくオールフォアで動きまくります。

華麗に回り込んでビュンビュンドライブを放ちますが、フットワークが尋常ではありません。

私がどこにどんなサーブを出してもフォアドライブでレシーブしてくる、、、ようなプレッシャーを与える人です。

絶対これはツッツキで返すだろうと思って出した、バック前の短い下回転サーブも大胆に回り込んでバシュッと払ってきます。

ムキになってバックサイドを切る厳しいコースに出すと、それをクロスを切って返球され手痛いしっぺ返しを食らいます。


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前回は中国式前陣速攻についてお話しましたが、今回もそれに関することを書いてみたいと思います。


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 スタイルを細分類
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卓球のプレースタイルを分類していくと、同じ範疇に入る選手であっても戦術や打法やなどはそれぞれ異なります。

最後のペン表チャンピオンと言われている劉国梁(リュウゴウリャン)選手は、裏面打法のパイオニアと呼ばれていて、中国からポーランドに帰化したワンツォンイー選手やスペインのカンテロ選手も似たタイプです。

ラケットの表面は表ソフト裏面は裏ソフトです。

これらの選手はバック側がハイブリッドスタイルで、表面のショートを主体としつつそこに裏面打法も織り交ぜたプレーです。

同じ構成のラケット・ラバーを使っていても、バック側はツッツキを除いて全て裏面打法にしている選手もいます。

日本だと村守選手がそうでしたし、イギリス女子代表のホ選手も同じです。

ペンホルダー表ソフトの戦型は激減していますが、裏面打法を使う選手ならわずかながらも続いているようです。

新しい選手が生まれてなさそうなのが、昔ながらの片面だけを使ったペン表ソフトのスタイルです。

前回ご紹介した江加良(ジャンジャリャン)選手が典型的で、右打ち左押しと呼ばれていました。

右利きの選手が多いので「右」側に来たボールはフォアハンドで「打ち」、「左」側に来たボールはバックショートで「押す」このシンプルな動作を右打ち左押しと言い表したのです。

人によってはそれにもう一つ表現を加え、1)フォアハンドの振り、2)バックショート、3)ツッツキから成るシンプルな3つの打法と紹介しています。

実際は1)のフォアハンドでも、切れたツッツキを持ち上げるスイングとドライブをカウンターで返すのでは全く打ち方が異なります。

しかし速いテンポでボールを返球するペン表のスタイルでは、どうしてもコンパクトなスイングになり見た目の違いは少なくなります。

単純な3種類の打法で世界を制したと言われても、ある意味理解したいと思います。
(言外に高度な技がない、面白みがないなどの否定的なニュアンスが感じられるのはもちろん残念には思っています)

片面だけを使いながらも江選手とは若干異なるのが、荘則棟(ツァンヅートン)選手のようなラケットの表面でバックハンドを振る選手です。

両ハンドとも呼ばれ、大昔の卓球レポートでは右打ち左押しであれ両ハンドであれ、どちらも世界を狙えるスタイルだと紹介されていたそうです。

ペン表が衰退している現在なら皮肉を込めた冗談と解釈されるかもしれませんが、ペン表の世界チャンピオンが続いていた当時は大真面目な記事だったのでしょう。


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2018 .04.07
今回は強い選手を生み出す組織について考えてみます。


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 必殺技が通用しない相手
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昨年末に世界選手権の選考会があり、今年の1月には全日本選手権が開催されました。

それぞれの決勝戦の模様はテレビで放送されていました。

どちらも女子は伊藤美誠選手が勝利を収めました。

多彩な技が印象に残り、特筆すべきなのは通称「美誠パンチ」と呼ばれるスマッシュでした。

バックスイングをほとんど取らず、不意打ちのようにひっぱたくカウンターショットです。

早田選手や平野選手のような日本のトップ選手でも、美誠パンチをお美誠いされると対処不可能でした。

伊藤選手はかなりいい調子で、これなら2月のワールドカップ団体戦で中国と競り合うことができるかもという期待を抱かせてくれました。

伊藤選手の対戦相手は丁寧選手でした。

中国のエースにしっかり食らいついていて、相手を追い込むような場面もありました。

中国選手との試合では一方的になってしまうことが多く、その際時々耳にする表現で「自分のプレーができなかった」というのがあります。

日本人同士の対戦では使えた戦法が、中国選手との対戦では不発だった、あるいは使える局面に持ち込めなかった、といった状況のときに語られます。

丁寧選手との試合では伊藤選手ならではの攻めが結構できていたと思います。

ただ試合結果としては残念ながら負けてしまい、中でも私が驚いたのは、完璧な美誠パンチを放ったのに、その内の何本かが返球されていたことでした。

もちろん結構効いていて、丁寧選手も脅威に感じていたのは確かです。

私としては、美誠パンチはウルトラマンや仮面ライダーが放送終了直前に繰り出す必殺技のようなイメージがあります。

ライダーキックを食らっても倒れない相手・・・ありえない展開です。

こういうことからも中国選手は次元の違う相手だということがわかります。


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1月の全日本選手権は少数ながらもまだペンホルダーの選手がいました。

男女のシングルス本戦でも通用するレベルであることがわかりました。

その中にはペン表ソフトの男子選手もいて、時々練習をご一緒させてもらう同じ戦型のおじさんプレーヤーUさんは喜んでいました。

決勝戦は地デジで放送されましたが、選手が様々な形でテレビに登場することについてお話ししたいと思います。


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 張本選手
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男子は張本選手が最年少で優勝しました。

彼についていろんな方が感想を述べたり、分析をしていて興味深く読みました。

マスコミはどれもまず年齢に言及しその逸材ぶりを強調する論調でした。

一般の人に伝えるには、やはり年齢を注目点にしたほうが分かりやすいのは理解できます。

ただそれは同時にいささか表面的であり少々残念でもあります。

卓球という競技を知っている記者や、もう少し詳しく伝えようとしてるメディアは彼のプレーについての解説を交え、とても参考になったものがありました。

私が張本選手のプレーを見て「むむっ」と感じるのは、あの構えです。

彼には失礼ですが全日本決勝戦らしい構えとは対極にある、台の前になんとなくボーっと立っているだけのように感じるのです。

それは若干言い過ぎかもしれませんが、何もオーラが出ていない姿勢は相手を油断させているかのようにも思えてしまいます。

まあゲームが始まって往復ビンタのように2~3発きっついボールを喰らえば、油断うんぬんではなくなるのは明らかですが。

彼の強さは既に対外的にも認知されていて、あのドイツのボル選手にも勝利したことがあります。

構えの話で言えば、ボル選手は張本選手とは真逆のようなフォームです。

イケメンなのに構えはカエルのようでかっこ悪いと言われることがあります。

足をガバッと開き上体を低くして相手を凝視します。

ドライブマンなのですが、構えだけはオーソドックスなカットマン的雰囲気があります。

張本選手はまだ14歳ですがもう立派な体格を持っています。

そしてインタビューの受け応えも落ち着いており、実年齢より大人びて見えます。

彼は学研のテレビCMに出ていますが、本人のイメージとズレがあるように感じてしまいます。


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今回はかなりタイムラグがありますが、初打ちとその後の新年会でのお話をしたいと思います。


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 寒さに対する考え
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寒い時期なので、練習の初めは多くの人は上下ジャージ姿です。

その中で若干浮いているのが、最初から短パンにTシャツになっている私です。

直前までジャージを着ていて打球前に脱いだのではなく、着替えた時点で真夏と同じ出で立ちです。

やせ我慢でそうしているのではなく、もちろん寒いです。

しかし打球するのに長い衣服は邪魔で、そのうち体が温まります。

従って最初から涼しげな格好をしていて、準備運動も床がヒエヒエで冷たいのですが寝転んで柔軟体操もしています。

ただし私は職場でも周囲の人が一枚羽織っているような室温で、シャツの袖をまくっていることが多く、体を冷却気味にするタイプなのかもしれません。

練習場に出かける際の靴下については、夏は短く冬は長くしています。

練習中は冬でも短く折り返していて、行き帰りはやはり寒いため足首を覆えるそれなりの長さがあるものを履いています。


練習場が寒くても何も問題がないかといえば、そうではありません。

指が冷たいのは嫌です。

特に私はペンなので、かじかんだ指でラケットを握ると打球したフィーリングがしっくりきません。

ドニック社からラバーウォーマーという、ラバーを温める機器が販売されています。

ラバーが冷たいと十分な性能が発揮できないのを解消する製品です。

そういうものがあることはなるほどだと思います。

それと同様、いやそれ以上に指も十分温める必要があります。


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ここ最近、某卓球場の休憩用テーブルで交わされた会話をご紹介します。

まあ会話というよりは、個々の人のつぶやきだったりボヤキのようなものです。

「その通りですね」と相槌を打ちたくなるものもあれば、そういう考えもあるのかと驚くものもあります。


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 ポケットから取り出すピン球
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光浦靖子さん(仮名)40代女性

卓球台の横にボールのカゴが置いてあっても、そこまで取りに行くのが面倒なので、ショーパンのポケットにボールを入れておく人は多いはずです。

そしてそういう人の中にたまにいらっしゃるのが、ボールを取り出すのに苦労している方です。

2度3度とその様子を見ていると、ポケットに入れずにカゴまで動いてボールを取ればと言いたくなるそうです。

もともとポケット自体が小さいのであれば、現実の卓球場での使われ方を十分に考慮していないメーカさんの責任です。

しかし光浦さん曰く「見栄を張ってワンサイズ小さいピチピチのショーパンを履いているからじゃないの」と手厳しいご指摘でした。


別の手段として、フリーハンドにボールを複数つかんでおくという方法もあります。

ただし、ちゃんとしたサーブでボールを出すべき場合は駄目ですし、これまでに1人だけですが「集中力が落ちるからやらない」という人もいました。

以前、馬龍選手や李暁霞選手はフリーハンドの指をピンと伸ばしていることをお話ししました。

そういう指導する人が中国にいて、男女の世界チャンピオンがやっているなら説得力がありそうです。

従って馬龍選手だとボールはポケットに入れる派で、フリーハンドは空手チョップなのかなと想像しています。


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飛び入り参加自由の卓球場で、ラバーの貼り替えをしたときのことをお話しします。

貼り替えたのは私のラケットではなく、初めてお会いした女性でお名前も分かりません。

そういう人の呼び方について、これまでも雰囲気が似ている有名人のお名前を仮称とさせてもらったことがありました。

そこで全体的な感じが柳原可奈子さんに似ていたので、可奈子さんとさせていただきます。

まずは前置きとなるお話から紹介します。


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 ラケットが重すぎるから?
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可奈子さんはシェークの裏裏です。

バックに来た下回転系のボールをうまく払っていくことができず、試合ではどうしてもツッツキを多用せざるを得ないことに悩んでいました。

ある日ラバーを片方にしか貼っていないラケットで、バックハンドの素振りをしていて「これだ!」と頭の中で閃光が走ったのだそうです。

当時の可奈子さんのラケットは総重量が170gでした。

通常の打球には差し支えはないものの、鋭く正確に振るにはやや難のある重さでした。

たまたま握ったそのラケットは125gで、チキータのようなラケットヘッドを脇の下に向けて高速に振るスイングも余裕でできます。

そこでシェーク裏裏でも130g台のラケットに変えることができないか調べてみました。


近くのショップに向かいカタログを見て店員さんと話をしました。

そのお店にはTSPのブラックバルサ7.0が置いてありました。

カタログでは平均重量70gとなっていますが、お店にあった個体は61gとかなりの軽量でした。

薄めのラバーを貼れば理想的な軽量ラケットが実現できそうです。

ただ可奈子さんはストレートグリップが希望で、ブラックバルサにはフレアグリップしかありませんでした。

また黒いラケットはあまり好きじゃないとのことで、後ろ髪を引かれながらも在庫処分の特価ラバー2枚だけを買ってお店を後にしました。


家に戻り検討した結果、ラケットはTSPのバーサルに決めました。

平均重量は65gでストレートグリップがあり、あっさりとした色合いです。

通販で最安値を調べると、なぜか某家電量販店がヒットしました。

外国からのお客様向けにお菓子や健康用品を店頭販売しているのは見たことがありますが、もう何でもありなんですかね。

購入手続きを終えた可奈子さんは、ラケットが届くのを首を長くして待ちました。

ラケットが手元にあれば、ラバーがなくても握ったり振り回したりすることができます。

でも逆のラバーだけというのは何もできず、待ちどうしさに拍車がかかったそうです。


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これまで折に触れて、その辺にいる一般卓球愛好家の方をご紹介してきました。

今回も少々ユニークな人物についてお話ししてみたいと思います。


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 騙された私が悪いのか
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40代の男性で関西弁を話す方です。

声や容姿は全く異なりますが、ダウンタウンの浜田さんになんとなく雰囲気が似ているので、浜田さんというお名前ということにしておきます。

浜田さんは中ペン(中国式ペンホルダー)を使っています。

片方に裏ソフトラバーを貼り、もう片方には粒高1枚ラバーを貼っています。

練習場で試合をすることになり、最初はお互いのラケットを確認します。

浜田さんのラケットを手にとって見ていました。

裏ソフトラバーに続いて裏面の粒高ラバーを見ていると、浜田さんから「粒高のほうはただの飾りみたいなものや」と告げられました。

裏面の指の滑り止めか、重量調整くらいの意味でとりあえず貼っているのだろうと解釈しました。

最初のゲーム9-9の場面で、私がバックから斜め上回転のサーブを2本続けて出すと、浜田さんは連続ミスをしました。

第2ゲームの中盤でも再び同じサーブを出しました。

すると浜田さんはラケットを反転させ、粒高ラバーで返球してきたのです。

驚いた私は返ってきたボールを当てそこね、オーバーミスをしてしまいました。

私は眉間にしわを寄せる一方、浜田さんは涼しい顔をしています。

「話が違うじゃないか」と誰もがそう思う状況です。

微妙な雰囲気が漂う中、気を取り直してプレーを続けました。

浜田さんはレシーブだけでなく、ショートをするときも粒高でのブロックを混ぜてきました。

その粒高のブロックですが、私が生まれて初めてお目にかかったへんてこプレーでした。

ラケットを握り変えず、いわゆる裏面打法で返してきます。

ただしフリーハンドの左手をラケットの先端に添えて安定させる、両手打ちショート?というフォームでした。

それで超ナックルのドロップショットを放つのです。

私の精神状態は、もやもやした気持ちから混乱状態に変わり、3ゲームを連取されて負けてしまいました。


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