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さて、今回は選手が見せるいろんなしぐさについてご説明します。

わたしが過去に何度か質問を頂いたものを抽出しました。

あぁそういえばと思われていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

疑問が解決してスッキリして頂ければ幸いです。


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1) 台に手のひらをつけるのは、何かのおまじない?
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ネットの手前のところに、手のひらをピタっとつけるしぐさを見た方も多いと思います。

「あれって精神を集中させているんですか?」
と尋ねられたことがありました。

正解:手の汗をぬぐうための動作です。

タオルを使って汗を拭くのは、点数の合計が6の倍数(例:4-2、5-7等)になった時だけと定められています。

そのため、手短に汗をなすりつけられ、かつ、影響が小さい(ボールがバウンドすることが少ない)場所として、ネットの手前の部分を使うことが多いです。

そんな場所で汗を拭いて、プレーに支障がないのかと気になるかもしれませんが、水滴の状態でしたたりおちた汗とは違い、すぐに乾燥します


なお、ご参考までに、ラリー中に台に手をつくと反則となりポイントを失うので注意してくださいね。


また、少し脱線しますが、汗と言えば、中国の郭躍(グオ・ユエ)選手、馬琳(マ・リン)選手などは、よく汗をかいています。

それとは逆のケースで、残念ながら引退されましたが、同じく中国の張怡寧(チャン・イーニン)選手は、タオルを持たずに試合に臨むこともありました。

ものすごく強かったので、トーナメントの序盤などは汗をかくまでもなく、あっさりストレート勝ちのため、タオルなんか不要と考えていたんだと思います。
ニクイですね。


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2) 台のはじっこに構えるのはなぜ?
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これは、レシーブをできる限りフォアハンドで打つためです。

中には、両足が台の端よりさらに外側に位置するよう構える選手もいます。

そんなところに構えて、反対側にサーブを出されたらどうするのと心配される方も当然いらっしゃると思います。

まれにノータッチで抜かれてしまうことがありますが(^ ^;)、通常は驚異的なフットワークで飛びついて返球します

韓国のユ・スンミン選手など、フォア主体の選手に多い構えですが、バックハンドの名手である岸川選手もレシーブの時は台の端に構えます。


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3) 人差し指を立てるのはなぜ?
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多くの場合は「すみません」という気持ちを表しています。

ボールがネットやエッジ(台の角)に当たると、予想外の軌道に変わります。

相手が返球することが困難になる場合が多く、このような不可抗力を引き起こしたことに対し、すまないという気持ちを表します。

そういった場合に、人差し指だけを伸ばすか、手の指を全て伸ばすか、どちらかの動作を取るのが共通のマナーのようになっています。

テニスやバレーボールでは見られないため、卓球は紳士的だと言う方もいらっしゃいます。

別な場合では、エッジに当たったよと申告する場合や、ちょっと待って欲しいと意思表示するような場合もありますが、これらはまれです。


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4) ラケットを台に押し付けているのはなぜ?
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たまにしか見かけませんが、ラケットを両手で台にグイグイ押し付け、体重をかけてプレスしている選手がいます。

これはラケットにラバーがしっかり均一に貼りついた状態になるよう、念には念を入れるためにやっています。


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5) サーブの前に天井を見上げるのはなぜ?
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福原選手などがよくやっていますね。

トスが天井に当たらないか、距離を見計らっている?
まさか、そんなことはありません。

トスを高く投げ上げてサーブを出す場合、ボールと照明が重ならないか明るさを確認するためです。

この場合、投げ上げサーブを出すということが事前に分かるのですが、世の中には投げ上げサーブを出すふりをして視線だけを天井に向ける一方、実際は短めのトスで不意打ちのロングサーブを出してくる、いじわるな人もいますので、注意してくださいね。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

それでは、また次号をお楽しみに。

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